俺のモテない学園生活を妹と変えていく!? ―妹との二人三脚で俺はリア充になる!―

小春かぜね

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第6章 個別ルート 譲羽陽葵編

第519話 悩む陽葵先輩

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「うーん」
「陽葵の言っていることは間違っていないけど、それでも教えて欲しかったな……」
「お姉ちゃんは寂しいよ……」

 真優美さんは“すねる”表情で、陽葵先輩に話す。
 陽葵先輩はバツの悪そうな表情で、真優美さんに話し始める。

「本当は、教えるべきだったかもね…」
「三國君も……私のお姉ちゃんを凄く頼っているから……」

「……」

(この状況で、俺は陽葵先輩と親友関係から、一歩を深めることが出来るのか?)
(でも、真優美さんは仲介してくれると、さっき言っていたし…)

 すると、真優美さんが穏やかな表情に変わり、陽葵先輩に話し始める。

「ねぇ、陽葵!」
「そんな訳で、私はさっきまで三國君の心のケアをしていたのだけど、陽葵からも三國君を慰めて欲しいのよ!!」

「三國君が、陽葵のことを意識していることは知っているよね?///」
「私の言葉より、陽葵の言葉の方が三國君の心に刺さると思うから!」

「!!///」
「おっ、お姉ちゃん!///」

「私では、三國君の心のケアなんて出来ないよ!//////」
「お姉ちゃんの方が大人なんだから、その仕事はお姉ちゃんの仕事だよ!!//////」

 真優美さん言葉で陽葵先輩は凄く驚き、頬を染めた焦った表情で、真優美さんに言い始める!
 けど、真優美さんは笑顔で、陽葵先輩に言い始める。

「私の言葉より、陽葵の言葉の方が、三國君はきっと嬉しいだろうから!♪」
「着替えてからで良いから、三國君の相手をお願いね。陽葵!!♪」

 真優美さんは陽葵先輩に言い終えると、閉店作業を再開し出す。
 陽葵先輩は、住居と喫茶店の境目部分に居る。

「…………」

 陽葵先輩は複雑の表情をしており、急なことで戸惑っているのだろう。
 陽葵先輩は異性慣れをしていないし、異性の心のケアなんてしたことは無いはずだ。

「~~~」

 だが、真優美さんはそれを気にせず、和やかな表情で閉店作業をしている。
 陽葵先輩は困った微笑み表情で、俺の方に近付きながら話し掛けてくる。

「三國君…!」
「亜紀ちゃんのことは残念だったけど、元気は出してね!///」

「あっ、ありがとうございます///」
「陽葵先輩…///」

 俺は、少し頬を染めた困った微笑み表情で、陽葵先輩にお礼を言う。
 陽葵先輩は悩んだ表情で、俺に話し始める。

「お姉ちゃんから言われたから、私は三國君の相手を少しするけど、ちょっと待っていてね…」
「制服から、着替えてくるから……」

 陽葵先輩は俺に言葉を終えると、体の向きを変えて住居の方に向かって行く。
 陽葵先輩は、俺の心のケアをしてくれる感じで有るが、嫌々感が思いっ切り出ていた。

(俺に対する、好意は冷めてしまったのかな。陽葵先輩は……)

『…グッ』

 俺は心の中で感じながら、残っていたコーヒーを飲み干す。
 俺は陽葵先輩が戻ってくるまで、静かにカウンター席で待つ。
 その間に、真優美さんが俺に声を掛けてくることは無かった。

 ……

 しばらくすると、制服から着替えた陽葵先輩が戻って来る。
 クリーム系の長袖シャツに、灰色系のキャミワンピース姿の陽葵先輩で有った。

 陽葵先輩は(学園)制服姿より、私服姿の方が似合う気がする!///

『……スッ』

 陽葵先輩は俺の真横では無く、一席の間隔を開けて座る!
 本当に仕方なしで、俺の相手をする態度が見え見えで有った!!

「……お姉ちゃん!」
「まだ……お茶の方は出せるよね!?」

「私は、ハーブティーをちょうだい!」

 席に座った陽葵先輩は、閉店作業をしている真優美さんの方に顔を向け、不満口調で真優美さんに注文をする!
 こんな不機嫌な陽葵先輩を、俺は初めて見る……

「ハーブティー?」
「分かった。少し待っていてね。陽葵♪」

 だが、真優美さんは、その不満な陽葵先輩に和やかな表情で返事をする。
 こんな陽葵先輩の心情で、俺は陽葵先輩と関係を深めることが、果たして出来るのか!?
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