俺のモテない学園生活を妹と変えていく!? ―妹との二人三脚で俺はリア充になる!―

小春かぜね

文字の大きさ
上 下
516 / 655
第6章 個別ルート 譲羽陽葵編

第516話 真優美さんに頼み込む

しおりを挟む
「真優美さん!」
「陽葵先輩を改めて、俺に紹介してくれませんか!///」

「亜紀さんが駄目な以上。俺は新しい人を探すしか有りません///」
「陽葵先輩なら以前。名美崎なみさき市市立美術館に行った関係ですし、陽葵先輩も俺のことを好意的に見てくれていました!!///」

「ぜひ、お願いします。真優美さん!///」

『ペコリ』

 俺はお願いする表情で真優美さんに話し、最後は座っている状態で有るが真優美さんに頭を下げる。
 俺は陽葵先輩との美術館デート以降。亜紀さんとの関係が進展したことで、陽葵先輩とは連絡を取っていない。

 それにそもそも、陽葵先輩への連絡は、真優美さんのRail経由しか方法が無いので、俺は陽葵先輩と個人間での連絡を取りようが無い!///
 そして陽葵先輩も、俺と亜紀さんとの関係が進展したことを知っているから、一時は見せてくれた好意も、今は無くなっている可能性が非常に高い!

 けど、真優美さんは、たじろいだ表情で俺に言い始める。

「みっ、三國君の……彼女を作りたい気持ちが凄く伝わったけど、親友関係と男女の関係はまた別物だよ///」
「前回。私が陽葵に口添えしたのは、異性との練習で有って、三國君を異性前提で遊んで来なさいとは言っていないから!///」

「……」

(素直に陽葵先輩を紹介しないか…。真優美さんは…)
(こうなったら、真優美さん経由では無く、陽葵先輩に直接気持ちを伝えるしか無いよな!!)

 俺が心の中で感じていると、真優美さんは困った表情で、俺に話し始める。

「三國君…。私は、陽葵姉の身分で今から聞くけど、三國君は陽葵の何処が気に入ったわけ?」
「市立美術館の時は、今日香ちゃん冷却期間中の意味で、私は陽葵を三國君に推したけど、今度は本気で、陽葵を三國君は意識しているからね!」

「そして、その回答は『美人』以外の言葉で……その言葉次第では、私は改めて陽葵を三國君に紹介して上げるわ」

「……」

(美少女(美人)以外の言葉で、陽葵先輩の良い所か…)
(優しい、清純、無垢…。陽葵先輩の良い所はたくさん有るけど、上辺の言葉だけで真優美さんは納得しないよな!)

 陽葵先輩は学園一の美少女で有るが、俺が陽葵先輩を良いと感じている部分はやはり“顔”で有る。
 俺は俗に言う“面食い”に成るのだが、陽葵先輩は顔だけで無く心も綺麗な人で有る。

「!」

(そうだ…!)
(こっちの線で、攻めて見よう!!)

 俺の心の中で、とあるキーワードが閃き、そのキーワードで真優美さんを納得させることにする。
 このキーワードなら、真優美さんも容認するしか無いだろう!?

 俺は少し真面目な表情で、真優美さんに話し始める。

「真優美さん!」
「知っての通り。俺には……兄と妹が居ますが、姉は居ません」

「実は……姉を凄く憧れていまして、真優美さんや陽葵先輩のようなお姉さんが居たら、俺はどれだけ良いかを思ってしまうのです!///」
「成長した弟が兄に甘えるなんて、生活面や金銭以外では有り得ませんし、妹に過度へ甘える兄も、ロ○コン目線で見られてしまいます///」

「陽葵先輩はもちろん美人ですが、同時に心も綺麗な人で有り、俺は陽葵先輩をお姉さんのように意識して、それに甘える弟のように成りたいのです…///」

「…………//////」

 俺の言葉を聞いている真優美さんは、頬を染めて驚いた顔をしている!
 俺がこんな言葉を言うとは、真優美さんも予想していなかったのだろう。

(少し、ぶっ飛び過ぎたかな…)
(だが、この言い方だと別に陽葵先輩では無く、真優美さんでも良いと解釈されるよな!)

(それなら、それでも良いけど…///)

「…………」

 真優美さんは険しい表情をさせながら、俺を見ている。
 怒っているとかでは無く、真剣に考えているのだろう。

「ふぅ~~」

「……三國君の陽葵を思う気持ちが、少し理解出来たわ!」

 真優美さんは溜め息の後『やれやれ』の表情で俺に話す。
 でも、真優美さんは真剣な表情で、俺に話し始めた!
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

覚えたての催眠術で幼馴染(悔しいが美少女)の弱味を握ろうとしたら俺のことを好きだとカミングアウトされたのだが、この後どうしたらいい?

みずがめ
恋愛
覚えたての催眠術を幼馴染で試してみた。結果は大成功。催眠術にかかった幼馴染は俺の言うことをなんでも聞くようになった。 普段からわがままな幼馴染の従順な姿に、ある考えが思いつく。 「そうだ、弱味を聞き出そう」 弱点を知れば俺の前で好き勝手なことをされずに済む。催眠術の力で口を割らせようとしたのだが。 「あたしの好きな人は、マーくん……」 幼馴染がカミングアウトしたのは俺の名前だった。 よく見れば美少女となっていた幼馴染からの告白。俺は一体どうすればいいんだ?

【R18】幼馴染がイケメン過ぎる

ケセラセラ
恋愛
双子の兄弟、陽介と宗介は一卵性の双子でイケメンのお隣さん一つ上。真斗もお隣さんの同級生でイケメン。 幼稚園の頃からずっと仲良しで4人で遊んでいたけど、大学生にもなり他にもお友達や彼氏が欲しいと思うようになった主人公の吉本 華。 幼馴染の関係は壊したくないのに、3人はそうは思ってないようで。 関係が変わる時、歯車が大きく動き出す。

会社の上司の妻との禁断の関係に溺れた男の物語

六角
恋愛
日本の大都市で働くサラリーマンが、偶然出会った上司の妻に一目惚れしてしまう。彼女に強く引き寄せられるように、彼女との禁断の関係に溺れていく。しかし、会社に知られてしまい、別れを余儀なくされる。彼女との別れに苦しみ、彼女を忘れることができずにいる。彼女との関係は、運命的なものであり、彼女との愛は一生忘れることができない。

僕(じゃない人)が幸せにします。

暇魷フミユキ
恋愛
【副題に☆が付いている話だけでだいたい分かります!】 ・第1章  彼、〈君島奏向〉の悩み。それはもし将来、恋人が、妻ができたとしても、彼女を不幸にすることだった。  そんな彼を想う二人。  席が隣でもありよく立ち寄る喫茶店のバイトでもある〈草壁美頼〉。  所属する部の部長でたまに一緒に帰る仲の〈西沖幸恵〉。  そして彼は幸せにする方法を考えつく―――― 「僕よりもっと相応しい人にその好意が向くようにしたいんだ」  本当にそんなこと上手くいくのか!?  それで本当に幸せなのか!?  そもそも幸せにするってなんだ!? ・第2章  草壁・西沖の二人にそれぞれの相応しいと考える人物を近付けるところまでは進んだ夏休み前。君島のもとにさらに二人の女子、〈深町冴羅〉と〈深町凛紗〉の双子姉妹が別々にやってくる。  その目的は―――― 「付き合ってほしいの!!」 「付き合ってほしいんです!!」  なぜこうなったのか!?  二人の本当の想いは!?  それを叶えるにはどうすれば良いのか!? ・第3章  文化祭に向け、君島と西沖は映像部として広報動画を撮影・編集することになっていた。  君島は西沖の劇への参加だけでも心配だったのだが……  深町と付き合おうとする別府!  ぼーっとする深町冴羅!  心配事が重なる中無事に文化祭を成功することはできるのか!? ・第4章  二年生は修学旅行と進路調査票の提出を控えていた。  期待と不安の間で揺れ動く中で、君島奏向は決意する―― 「僕のこれまでの行動を二人に明かそうと思う」  二人は何を思い何をするのか!?  修学旅行がそこにもたらすものとは!?  彼ら彼女らの行く先は!? ・第5章  冬休みが過ぎ、受験に向けた勉強が始まる二年生の三学期。  そんな中、深町凛紗が行動を起こす――  君島の草津・西沖に対するこれまでの行動の調査!  映像部への入部!  全ては幸せのために!  ――これは誰かが誰かを幸せにする物語。 ここでは毎日1話ずつ投稿してまいります。 作者ページの「僕(じゃない人)が幸せにします。(「小説家になろう」投稿済み全話版)」から全話読むこともできます!

手が届かないはずの高嶺の花が幼馴染の俺にだけベタベタしてきて、あと少しで我慢も限界かもしれない

みずがめ
恋愛
 宮坂葵は可愛くて気立てが良くて社長令嬢で……あと俺の幼馴染だ。  葵は学内でも屈指の人気を誇る女子。けれど彼女に告白をする男子は数える程度しかいなかった。  なぜか? 彼女が高嶺の花すぎたからである。  その美貌と肩書に誰もが気後れしてしまう。葵に告白する数少ない勇者も、ことごとく散っていった。  そんな誰もが憧れる美少女は、今日も俺と二人きりで無防備な姿をさらしていた。  幼馴染だからって、とっくに体つきは大人へと成長しているのだ。彼女がいつまでも子供気分で困っているのは俺ばかりだった。いつかはわからせなければならないだろう。  ……本当にわからせられるのは俺の方だということを、この時点ではまだわかっちゃいなかったのだ。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

先輩に退部を命じられた僕を励ましてくれたアイドル級美少女の後輩マネージャーを成り行きで家に上げたら、なぜかその後も入り浸るようになった件

桜 偉村
恋愛
 別にいいんじゃないんですか? 上手くならなくても——。  後輩マネージャーのその一言が、彼の人生を変えた。  全国常連の高校サッカー部の三軍に所属していた如月 巧(きさらぎ たくみ)は、自分の能力に限界を感じていた。  練習試合でも敗因となってしまった巧は、三軍キャプテンの武岡(たけおか)に退部を命じられて絶望する。  武岡にとって、巧はチームのお荷物であると同時に、アイドル級美少女マネージャーの白雪 香奈(しらゆき かな)と親しくしている目障りな存在だった。  だから、自信をなくしている巧を追い込んで退部させ、香奈と距離を置かせようとしたのだ。  そうすれば、香奈は自分のモノになると思っていたから。  武岡の思惑通り、巧はサッカー部を辞めようとしていた。  しかし、そこに香奈が現れる。  成り行きで香奈を家に上げた巧だが、なぜか彼女はその後も彼の家を訪れるようになって——。 「これは警告だよ」 「勘違いしないんでしょ?」 「僕がサッカーを続けられたのは、君のおかげだから」 「仲が良いだけの先輩に、あんなことまですると思ってたんですか?」  甘酸っぱくて、爽やかで、焦れったくて、クスッと笑えて……  オレンジジュース(のような青春)が好きな人必見の現代ラブコメ、ここに開幕! ※これより下では今後のストーリーの大まかな流れについて記載しています。 「話のなんとなくの流れや雰囲気を抑えておきたい」「ざまぁ展開がいつになるのか知りたい!」という方のみご一読ください。 【今後の大まかな流れ】 第1話、第2話でざまぁの伏線が作られます。 第1話はざまぁへの伏線というよりはラブコメ要素が強いので、「早くざまぁ展開見たい!」という方はサラッと読んでいただいて構いません! 本格的なざまぁが行われるのは第15話前後を予定しています。どうかお楽しみに! また、特に第4話からは基本的にラブコメ展開が続きます。シリアス展開はないので、ほっこりしつつ甘さも補充できます! ※最初のざまぁが行われた後も基本はラブコメしつつ、ちょくちょくざまぁ要素も入れていこうかなと思っています。 少しでも「面白いな」「続きが気になる」と思った方は、ざっと内容を把握しつつ第20話、いえ第2話くらいまでお読みいただけると嬉しいです! ※基本は一途ですが、メインヒロイン以外との絡みも多少あります。 ※本作品は小説家になろう様、カクヨム様にも掲載しています。

処理中です...