俺のモテない学園生活を妹と変えていく!? ―妹との二人三脚で俺はリア充になる!―

小春かぜね

文字の大きさ
上 下
490 / 655
第5章 個別ルート 伊藤亜紀編

第490話 命の恩人

しおりを挟む
「そっ、そうなんだ…」
「キッドは、三國武蔵と亜紀の関係を知っているんだ!」

 篤志は、苦虫を噛み潰したような表情で川本に話す。

「知るも何も、話題に成ったからな。なぁ、三國!」
「まぁ、話題に成らないのがおかしいよな!」

「あぁ、うん…。そうだね、川本君///」

 川本から話しを振られた俺は、恥ずかしそうな表情で川本に言う。
 俺の言葉の後。川本は目を細めながら、篤志に言い始める。

「……優等生のお前が人を使って、更に人を追い込むとは知らなかったよ」
「お前も海外に行って、変わったんだな…!」
「小学校では真面目の優等生だった、黒崎篤志君…」

「!!//////」

 川本の言葉で、篤志は凄く恥ずかしがる!///
 篤志も川本は天敵なんだろう。

 篤志は頬を染めた恥ずかしい表情で、篤志の下僕達に向けて話し始める。

「おい!//////」
「お前達。引き上げるぞ!!//////」

「キッドを敵に回したら、絶対に勝てないからな!!//////」

 篤志の言葉で、篤志及び篤志の下僕達は退散を始める。
 川本と彗星が、篤志とその下僕を駆逐してくれた!

『タタッ、タタッ、―――』

『タタッ、タタッ、―――』

 篤志とその下僕達が退散をする中。川本は篤志に向けて、澄ました表情で話し掛ける。
 俺が弾き飛ばしたICレコーダーも、篤志はキチンと回収していた。
 川本のお陰で、ICレコーダー弁償の必要は無いだろう。

「……篤志が、今でも伊藤のことが好きでも、伊藤は三國と関係を持ってしまっている」
「……残念だが、素直に諦めろ!」

「俺は三國とは親友でも何でも無いが、その様なやり方で、伊藤を自分の者にする行動は関心出来んな…!」

「!」

 川本の言葉で篤志は立ち止まり、川本の方に顔を振り向けるが、それは凄く悔しそうな表情で有った。
 だが、川本は表情を変えずに言葉を続ける。

「こんな馬鹿な真似は、二度とするなよ。篤志!」
「今度それをしたのを見掛けたり、三國から聞いたら容赦しないからな!!」

「~~~(怒)」

 篤志は川本の言葉で怒りの形相を見せるが、勝てない相手と分かっている為。体の向きを変えて立ち去っていく……

「……助かった!」

 俺は去って行く篤志達を見ながら、安堵の表情で呟く。
 川本は篤志達の去って行く姿を見ながら、俺に落ち着いた口調で話し掛ける。

「……お前は、本当に災難だな」
「松田の女の時と言い、篤志絡みの女と言い、女を巡るトラブルが絶えんな!」

「あはは//////」
「まさにその通りだね。川本君//////」

 俺は、頬を染めた困った笑顔で川本に言う。
 川本は澄ました表情で、俺に話し始める。

「篤志は見ての通り。狡猾こうかつな男だが、俺が一言言っておいたからこれで収まるだろう!」

「本当にありがとう!//////」
「川本君に信濃君!//////」

 俺は二人に笑顔でお礼を言うが、二人は俺に笑みを見せようとはしない。
 川本は澄ました表情で、俺に言い始める。

「お前と篤志の問題は俺が解決させたが、伊藤(亜紀)と篤志の問題がまだ残っている」
「俺と彗星にお礼を言っている暇が有るなら、そっちの方を対応した方が良いぞ!」

 川本は言葉を終えると、そのまま俺から立ち去り始め、彗星はその後を付いて行く。
 俺は二人に改めて、お礼を言いながら見送った……

 本当は小学生時代の、篤志や亜紀の関係を川本から聞きたかったが、川本の性格上、先ず俺には話してくれないだろう……

 俺と篤志の戦いは、川本・彗星の助太刀に依って、勝利を収めることが出来たが、亜紀と篤志の問題がまだ残っている。
 俺のダメージは腹部に一発喰らっただけだが、まだ鈍い痛みは残っている。

 俺は毎回思うが、本当に名前だけの“武蔵”だな……
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

僕(じゃない人)が幸せにします。

暇魷フミユキ
恋愛
【副題に☆が付いている話だけでだいたい分かります!】 ・第1章  彼、〈君島奏向〉の悩み。それはもし将来、恋人が、妻ができたとしても、彼女を不幸にすることだった。  そんな彼を想う二人。  席が隣でもありよく立ち寄る喫茶店のバイトでもある〈草壁美頼〉。  所属する部の部長でたまに一緒に帰る仲の〈西沖幸恵〉。  そして彼は幸せにする方法を考えつく―――― 「僕よりもっと相応しい人にその好意が向くようにしたいんだ」  本当にそんなこと上手くいくのか!?  それで本当に幸せなのか!?  そもそも幸せにするってなんだ!? ・第2章  草壁・西沖の二人にそれぞれの相応しいと考える人物を近付けるところまでは進んだ夏休み前。君島のもとにさらに二人の女子、〈深町冴羅〉と〈深町凛紗〉の双子姉妹が別々にやってくる。  その目的は―――― 「付き合ってほしいの!!」 「付き合ってほしいんです!!」  なぜこうなったのか!?  二人の本当の想いは!?  それを叶えるにはどうすれば良いのか!? ・第3章  文化祭に向け、君島と西沖は映像部として広報動画を撮影・編集することになっていた。  君島は西沖の劇への参加だけでも心配だったのだが……  深町と付き合おうとする別府!  ぼーっとする深町冴羅!  心配事が重なる中無事に文化祭を成功することはできるのか!? ・第4章  二年生は修学旅行と進路調査票の提出を控えていた。  期待と不安の間で揺れ動く中で、君島奏向は決意する―― 「僕のこれまでの行動を二人に明かそうと思う」  二人は何を思い何をするのか!?  修学旅行がそこにもたらすものとは!?  彼ら彼女らの行く先は!? ・第5章  冬休みが過ぎ、受験に向けた勉強が始まる二年生の三学期。  そんな中、深町凛紗が行動を起こす――  君島の草津・西沖に対するこれまでの行動の調査!  映像部への入部!  全ては幸せのために!  ――これは誰かが誰かを幸せにする物語。 ここでは毎日1話ずつ投稿してまいります。 作者ページの「僕(じゃない人)が幸せにします。(「小説家になろう」投稿済み全話版)」から全話読むこともできます!

先輩に退部を命じられた僕を励ましてくれたアイドル級美少女の後輩マネージャーを成り行きで家に上げたら、なぜかその後も入り浸るようになった件

桜 偉村
恋愛
 別にいいんじゃないんですか? 上手くならなくても——。  後輩マネージャーのその一言が、彼の人生を変えた。  全国常連の高校サッカー部の三軍に所属していた如月 巧(きさらぎ たくみ)は、自分の能力に限界を感じていた。  練習試合でも敗因となってしまった巧は、三軍キャプテンの武岡(たけおか)に退部を命じられて絶望する。  武岡にとって、巧はチームのお荷物であると同時に、アイドル級美少女マネージャーの白雪 香奈(しらゆき かな)と親しくしている目障りな存在だった。  だから、自信をなくしている巧を追い込んで退部させ、香奈と距離を置かせようとしたのだ。  そうすれば、香奈は自分のモノになると思っていたから。  武岡の思惑通り、巧はサッカー部を辞めようとしていた。  しかし、そこに香奈が現れる。  成り行きで香奈を家に上げた巧だが、なぜか彼女はその後も彼の家を訪れるようになって——。 「これは警告だよ」 「勘違いしないんでしょ?」 「僕がサッカーを続けられたのは、君のおかげだから」 「仲が良いだけの先輩に、あんなことまですると思ってたんですか?」  甘酸っぱくて、爽やかで、焦れったくて、クスッと笑えて……  オレンジジュース(のような青春)が好きな人必見の現代ラブコメ、ここに開幕! ※これより下では今後のストーリーの大まかな流れについて記載しています。 「話のなんとなくの流れや雰囲気を抑えておきたい」「ざまぁ展開がいつになるのか知りたい!」という方のみご一読ください。 【今後の大まかな流れ】 第1話、第2話でざまぁの伏線が作られます。 第1話はざまぁへの伏線というよりはラブコメ要素が強いので、「早くざまぁ展開見たい!」という方はサラッと読んでいただいて構いません! 本格的なざまぁが行われるのは第15話前後を予定しています。どうかお楽しみに! また、特に第4話からは基本的にラブコメ展開が続きます。シリアス展開はないので、ほっこりしつつ甘さも補充できます! ※最初のざまぁが行われた後も基本はラブコメしつつ、ちょくちょくざまぁ要素も入れていこうかなと思っています。 少しでも「面白いな」「続きが気になる」と思った方は、ざっと内容を把握しつつ第20話、いえ第2話くらいまでお読みいただけると嬉しいです! ※基本は一途ですが、メインヒロイン以外との絡みも多少あります。 ※本作品は小説家になろう様、カクヨム様にも掲載しています。

覚えたての催眠術で幼馴染(悔しいが美少女)の弱味を握ろうとしたら俺のことを好きだとカミングアウトされたのだが、この後どうしたらいい?

みずがめ
恋愛
覚えたての催眠術を幼馴染で試してみた。結果は大成功。催眠術にかかった幼馴染は俺の言うことをなんでも聞くようになった。 普段からわがままな幼馴染の従順な姿に、ある考えが思いつく。 「そうだ、弱味を聞き出そう」 弱点を知れば俺の前で好き勝手なことをされずに済む。催眠術の力で口を割らせようとしたのだが。 「あたしの好きな人は、マーくん……」 幼馴染がカミングアウトしたのは俺の名前だった。 よく見れば美少女となっていた幼馴染からの告白。俺は一体どうすればいいんだ?

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

危険な残業

詩織
恋愛
いつも残業の多い奈津美。そこにある人が現れいつもの残業でなくなる

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~

恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」 そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。 私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。 葵は私のことを本当はどう思ってるの? 私は葵のことをどう思ってるの? 意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。 こうなったら確かめなくちゃ! 葵の気持ちも、自分の気持ちも! だけど甘い誘惑が多すぎて―― ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。

マッサージ

えぼりゅういち
恋愛
いつからか疎遠になっていた女友達が、ある日突然僕の家にやってきた。 背中のマッサージをするように言われ、大人しく従うものの、しばらく見ないうちにすっかり成長していたからだに触れて、興奮が止まらなくなってしまう。 僕たちはただの友達……。そう思いながらも、彼女の身体の感触が、冷静になることを許さない。

処理中です...