俺のモテない学園生活を妹と変えていく!? ―妹との二人三脚で俺はリア充になる!―

小春かぜね

文字の大きさ
上 下
488 / 655
第5章 個別ルート 伊藤亜紀編

第488話 暗闇から現れる……弩級部隊

しおりを挟む
『ひょい』

「!!」

 俺が篤志の拳を避けるから、篤志は当然驚く。
 俺だって、実戦経験が全くない訳では無いからな!?

 だが、篤志の下僕達も篤志の攻撃開始で、俺に攻撃を仕掛ける。

(何処まで耐えられるかは分からないが、俺だって痩せても枯れても“武蔵”だ!)
(亜紀の為に……俺は戦う!!)

『……ガシッ!』

 だが、所詮は三対一。
 さっきは爽やか髪型男性が俺を取り押さえたが、今度は長髪男性が俺を取り押さえる。

 力強さも当然、長髪男性の方が有る。
 俺を最初捕まえた時より、今の方が力強く押さえてくる! 

 俺の晴れ晴れしい舞台は、一瞬で終わる。
 何だか、真の活躍が出来なかった、超弩級戦艦武蔵の気分だ……

 俺が取り押えられた場面を見ながら、篤志は勝ち誇った表情で俺に言い始める。

「舐めた真似してくれたね~~。武蔵!」
「これは、ICレコーダーも弁償して貰わないとな~~」

「お前がどれだけ強いかは知らないが、数ではこっちが有利なんだよ!!」

『―――』

『―――』

 篤志は言葉の後。再度右拳で俺の顔面にぶち込もうとした時……公園入口から男性達の声が聞こえきた!
 誰かが、この騒動に気付いてくれたか!!

「……おい! 彗星すいせい!!」
「公園の奥で……何か、やっているよな…?」
「……感じ的に、奥で誰かがボコられているよな?」

キッドかわもとさん。俺ちょっと見てきますわ!」
「奥で分かりませんが、多分数人居ますね!!」
「タイマンでは無く、まちがいなくリンチですね」

(……今。彗星にキッドと……確かに聞こえたな)
(まさか。キッドと信濃彗星があそこに居るの!?)

 絶体絶命の大ピンチにキッドこと川本。キッドの右腕で有る(信濃)彗星が、俺を助けてくれればこの状況を一気に打破出来る!

『タタッ、タタッ、―――』

 公園の入口から走って来る音が聞こえ始め、その音は段々と近付いて来る。
 本当に彗星で有ってくれ!///

「…ちっ!」
「入口から、誰かに見られたようだな!!」

 篤志は苦痛の表情で呟く。
 その後、篤志は下僕達に指示を出す。

「おい!」
「一旦、そいつを解け!」

「武蔵への攻撃は、今をやり過ごしてからだ!」

『パッ』

 篤志の指示で、長髪男性は俺の拘束を解き、爽やか髪型男性も俺との距離を開ける。
 その直後…。公園入口からやって来た人物は、やはり彗星で有った。

 彗星が俺の前に現れた!
 今の俺の目には彗星が『艦上爆撃機 彗星』のようにも見えた!

「……お前ら。こんな薄暗い場所で何をやっているんだ?」

 彗星から一番近くに居る篤志に向けて、彗星が尋ねる表情と低い口調で篤志に聞く。
 篤志は和やかな表情で、彗星からの問いに答え始める。

「……俺達は、公園で談笑をしていただけですよ!」
「ねぇ、武蔵さん!♪」

「遊んでなんか無いよ―――」

 俺は篤志からの振りを無視して、俺が彗星に助けの言葉を発した直後。
 彗星は俺のことに気付き、彗星は澄ました表情で俺に話し始める。

「お前確か……以前、松田の女絡みの時に居た男だよな?」

「そうだよ。信濃(彗星)君!」
「松田の時に居た三國武蔵だよ!!」

「今。黒崎篤志と言う男と、その仲間に絡まれているんだ!!」

 俺は彗星に助けを求めると、その言葉を聞いた篤志は焦った表情で、俺に言葉を向けながら蹴り込んでくる!!

「てめぇ~~、余計なこと言うな!!」
「状況がややこしくなるだろうが~~(怒)」

『バシュ!』

『…パシッ!』

 俺は篤志に蹴られると感じ身構えるが……何時まで経っても蹴られない…?
 俺はおかしいと感じつつ、身構えを解くと……篤志の蹴りを彗星が素手で止めていた!

 やはり、川本キッドの右腕だけで有る彗星で有った。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

僕(じゃない人)が幸せにします。

暇魷フミユキ
恋愛
【副題に☆が付いている話だけでだいたい分かります!】 ・第1章  彼、〈君島奏向〉の悩み。それはもし将来、恋人が、妻ができたとしても、彼女を不幸にすることだった。  そんな彼を想う二人。  席が隣でもありよく立ち寄る喫茶店のバイトでもある〈草壁美頼〉。  所属する部の部長でたまに一緒に帰る仲の〈西沖幸恵〉。  そして彼は幸せにする方法を考えつく―――― 「僕よりもっと相応しい人にその好意が向くようにしたいんだ」  本当にそんなこと上手くいくのか!?  それで本当に幸せなのか!?  そもそも幸せにするってなんだ!? ・第2章  草壁・西沖の二人にそれぞれの相応しいと考える人物を近付けるところまでは進んだ夏休み前。君島のもとにさらに二人の女子、〈深町冴羅〉と〈深町凛紗〉の双子姉妹が別々にやってくる。  その目的は―――― 「付き合ってほしいの!!」 「付き合ってほしいんです!!」  なぜこうなったのか!?  二人の本当の想いは!?  それを叶えるにはどうすれば良いのか!? ・第3章  文化祭に向け、君島と西沖は映像部として広報動画を撮影・編集することになっていた。  君島は西沖の劇への参加だけでも心配だったのだが……  深町と付き合おうとする別府!  ぼーっとする深町冴羅!  心配事が重なる中無事に文化祭を成功することはできるのか!? ・第4章  二年生は修学旅行と進路調査票の提出を控えていた。  期待と不安の間で揺れ動く中で、君島奏向は決意する―― 「僕のこれまでの行動を二人に明かそうと思う」  二人は何を思い何をするのか!?  修学旅行がそこにもたらすものとは!?  彼ら彼女らの行く先は!? ・第5章  冬休みが過ぎ、受験に向けた勉強が始まる二年生の三学期。  そんな中、深町凛紗が行動を起こす――  君島の草津・西沖に対するこれまでの行動の調査!  映像部への入部!  全ては幸せのために!  ――これは誰かが誰かを幸せにする物語。 ここでは毎日1話ずつ投稿してまいります。 作者ページの「僕(じゃない人)が幸せにします。(「小説家になろう」投稿済み全話版)」から全話読むこともできます!

先輩に退部を命じられた僕を励ましてくれたアイドル級美少女の後輩マネージャーを成り行きで家に上げたら、なぜかその後も入り浸るようになった件

桜 偉村
恋愛
 別にいいんじゃないんですか? 上手くならなくても——。  後輩マネージャーのその一言が、彼の人生を変えた。  全国常連の高校サッカー部の三軍に所属していた如月 巧(きさらぎ たくみ)は、自分の能力に限界を感じていた。  練習試合でも敗因となってしまった巧は、三軍キャプテンの武岡(たけおか)に退部を命じられて絶望する。  武岡にとって、巧はチームのお荷物であると同時に、アイドル級美少女マネージャーの白雪 香奈(しらゆき かな)と親しくしている目障りな存在だった。  だから、自信をなくしている巧を追い込んで退部させ、香奈と距離を置かせようとしたのだ。  そうすれば、香奈は自分のモノになると思っていたから。  武岡の思惑通り、巧はサッカー部を辞めようとしていた。  しかし、そこに香奈が現れる。  成り行きで香奈を家に上げた巧だが、なぜか彼女はその後も彼の家を訪れるようになって——。 「これは警告だよ」 「勘違いしないんでしょ?」 「僕がサッカーを続けられたのは、君のおかげだから」 「仲が良いだけの先輩に、あんなことまですると思ってたんですか?」  甘酸っぱくて、爽やかで、焦れったくて、クスッと笑えて……  オレンジジュース(のような青春)が好きな人必見の現代ラブコメ、ここに開幕! ※これより下では今後のストーリーの大まかな流れについて記載しています。 「話のなんとなくの流れや雰囲気を抑えておきたい」「ざまぁ展開がいつになるのか知りたい!」という方のみご一読ください。 【今後の大まかな流れ】 第1話、第2話でざまぁの伏線が作られます。 第1話はざまぁへの伏線というよりはラブコメ要素が強いので、「早くざまぁ展開見たい!」という方はサラッと読んでいただいて構いません! 本格的なざまぁが行われるのは第15話前後を予定しています。どうかお楽しみに! また、特に第4話からは基本的にラブコメ展開が続きます。シリアス展開はないので、ほっこりしつつ甘さも補充できます! ※最初のざまぁが行われた後も基本はラブコメしつつ、ちょくちょくざまぁ要素も入れていこうかなと思っています。 少しでも「面白いな」「続きが気になる」と思った方は、ざっと内容を把握しつつ第20話、いえ第2話くらいまでお読みいただけると嬉しいです! ※基本は一途ですが、メインヒロイン以外との絡みも多少あります。 ※本作品は小説家になろう様、カクヨム様にも掲載しています。

覚えたての催眠術で幼馴染(悔しいが美少女)の弱味を握ろうとしたら俺のことを好きだとカミングアウトされたのだが、この後どうしたらいい?

みずがめ
恋愛
覚えたての催眠術を幼馴染で試してみた。結果は大成功。催眠術にかかった幼馴染は俺の言うことをなんでも聞くようになった。 普段からわがままな幼馴染の従順な姿に、ある考えが思いつく。 「そうだ、弱味を聞き出そう」 弱点を知れば俺の前で好き勝手なことをされずに済む。催眠術の力で口を割らせようとしたのだが。 「あたしの好きな人は、マーくん……」 幼馴染がカミングアウトしたのは俺の名前だった。 よく見れば美少女となっていた幼馴染からの告白。俺は一体どうすればいいんだ?

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

危険な残業

詩織
恋愛
いつも残業の多い奈津美。そこにある人が現れいつもの残業でなくなる

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~

恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」 そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。 私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。 葵は私のことを本当はどう思ってるの? 私は葵のことをどう思ってるの? 意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。 こうなったら確かめなくちゃ! 葵の気持ちも、自分の気持ちも! だけど甘い誘惑が多すぎて―― ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。

マッサージ

えぼりゅういち
恋愛
いつからか疎遠になっていた女友達が、ある日突然僕の家にやってきた。 背中のマッサージをするように言われ、大人しく従うものの、しばらく見ないうちにすっかり成長していたからだに触れて、興奮が止まらなくなってしまう。 僕たちはただの友達……。そう思いながらも、彼女の身体の感触が、冷静になることを許さない。

処理中です...