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第5章 個別ルート 伊藤亜紀編
第477話 不発に終わったデート
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俺は亜紀とカラオケ店の個室にいるが、篤志の所為で楽しいカラオケは出来ず、おまけに亜紀は篤志と、親友関係を再構築したいと言い出す。
だが、俺はそれを拒否する発言は出来なかった。
それをした所で、亜紀は俺に反論するだけだし、亜紀も虹心同様。一度決めた事は中々引く気配を見せない。
俺にとっては、亜紀を信じるしか無かった。
だが、篤志が本格的な攻勢に出れば、厳しい戦い成るのは目に見えていた。
亜紀はずっと、篤志の事を想っていた。
そして、俺が亜紀と仲と深める関係に成ったのは、二村が俺と亜紀を捨ててからで有る。
もし、二村が亜紀を捨ててなければ、亜紀は俺の事を本格的に意識する事は多分無かっただろう……
……
俺は亜紀からの話しを聞いた後。カラオケの時間はまだ20分ぐらい残っていたが、そのままカラオケ店の個室から出る。
とてもじゃないが、二人で楽しく歌を歌える状況では無い。
その後はプリンモールを出て、プリンモールからの直通バスで俺の家の最寄り駅に戻り、駅前で亜紀とは別れに成る。
「……最後は、微妙な時間にしてごめんね///」
「私も、篤志君が帰国しているなんて思わなかったし、プリンモールで再会するとは夢にも思っていなかったから///」
亜紀と別れる時。亜紀は少し頬を染めた困った表情で言う。
俺は『仕方ない』の表情で、亜紀に話し始める。
「俺としても、突然の出来事で驚いたけど……昔の親友に再会出来て、良かったね…」
「うん…。でも、私の彼氏は……武蔵君だから、其処の部分は安心してね」
亜紀は困った微笑み表情で俺に言うが、それは亜紀の本音だろうか?
だが、これは本当に亜紀を信じるしか無かった。
(亜紀は俺より、妹の虹心に強く興味を持っている)
(虹心の性格も亜紀と同じで、正義感が強い…。亜紀が虹心を失いたくなければ、俺を裏切る事も少ないだろう…)
「……じゃあ、武蔵君!」
「電車の時間も有るし、また学園で!///」
亜紀は素直な笑顔では無く、少し引きつった笑顔で別れの言葉を言う。
俺も半分作り笑顔で、亜紀に別れの言葉を言い始める。
「……気を付けて帰ってね。亜紀!」
「うん。ばいばい……」
亜紀は俺に最後の言葉を掛けた後。駅の建物に入って行った。
俺は亜紀の後ろ姿を見ながら、心の中で溜め息を吐く。
(今後の行方が分からないが、絶対篤志は亜紀にモーションを仕掛けるだろうな!)
(亜紀はそれを回避する行動を取ると思うが、亜紀も完全に篤志を諦めた訳では無い)
亜紀の姿が完全に見えなく成ったのを確認してから、俺は自宅に戻る。
折角の亜紀とのデートなのに、デート自体は大失敗と言うより頓挫してしまった。
……
この日の三國家は、父親以外は全員が揃う日で有り、四人で晩ご飯を食べ、その後の団らんも過ごす。
晩ご飯時に当然。デートのことを虹心から聞かれるが、俺は『問題なく、楽しいデートだったよ!』と、言って誤魔化しておく。
篤志の邪魔さえ無ければ、亜紀とのデートはほぼ成功で有った。
今回出来なかった亜紀とのカラオケは、次回すれば良いだけだし、キスとかだってその時にすれば良い!?///
俺は心の中で纏め、晩ご飯後は家族の団らん時間が始まるが、その団らん時間を過ごしている時も、俺は亜紀の事をつい何処かで考えていた。
(篤志が、亜紀の家に電話するとか言っていたな)
(その電話で、亜紀が篤志の誘い言葉に乗って、NTRの関係に発展するとかは冗談抜きでないよな///)
「…………」
虹心が目を細めて、俺のことを見ている気もするが、今はそんなところでは無い。
俺は亜紀からの連絡が何時来ても良いように、スマートフォンを肌身離さず持っている。
だが、亜紀からの連絡は来ないし、亜紀は基本的に連絡を取りたがらない人なので、亜紀からの連絡を俺は期待していなかった。
……
その日の家族団らん時間は、何時もより楽しい時間と感じられないまま、お開きの時間と成っていく。
各自が部屋に戻って、俺は何もする気が無かったので、そのまま寝ようかと感じた時。スマートフォンからRailの着信音が鳴る。
『~~~♪』
「まさか、亜紀からか!」
亜紀からRailだと思い、俺は少し焦りながらスマートフォンを操作していくが……
「なんだ! 虹心からか!///」
虹心が俺にRailを送信してきた。
俺は心の中で落胆しつつ、虹心からのメッセージを読み始めた。
だが、俺はそれを拒否する発言は出来なかった。
それをした所で、亜紀は俺に反論するだけだし、亜紀も虹心同様。一度決めた事は中々引く気配を見せない。
俺にとっては、亜紀を信じるしか無かった。
だが、篤志が本格的な攻勢に出れば、厳しい戦い成るのは目に見えていた。
亜紀はずっと、篤志の事を想っていた。
そして、俺が亜紀と仲と深める関係に成ったのは、二村が俺と亜紀を捨ててからで有る。
もし、二村が亜紀を捨ててなければ、亜紀は俺の事を本格的に意識する事は多分無かっただろう……
……
俺は亜紀からの話しを聞いた後。カラオケの時間はまだ20分ぐらい残っていたが、そのままカラオケ店の個室から出る。
とてもじゃないが、二人で楽しく歌を歌える状況では無い。
その後はプリンモールを出て、プリンモールからの直通バスで俺の家の最寄り駅に戻り、駅前で亜紀とは別れに成る。
「……最後は、微妙な時間にしてごめんね///」
「私も、篤志君が帰国しているなんて思わなかったし、プリンモールで再会するとは夢にも思っていなかったから///」
亜紀と別れる時。亜紀は少し頬を染めた困った表情で言う。
俺は『仕方ない』の表情で、亜紀に話し始める。
「俺としても、突然の出来事で驚いたけど……昔の親友に再会出来て、良かったね…」
「うん…。でも、私の彼氏は……武蔵君だから、其処の部分は安心してね」
亜紀は困った微笑み表情で俺に言うが、それは亜紀の本音だろうか?
だが、これは本当に亜紀を信じるしか無かった。
(亜紀は俺より、妹の虹心に強く興味を持っている)
(虹心の性格も亜紀と同じで、正義感が強い…。亜紀が虹心を失いたくなければ、俺を裏切る事も少ないだろう…)
「……じゃあ、武蔵君!」
「電車の時間も有るし、また学園で!///」
亜紀は素直な笑顔では無く、少し引きつった笑顔で別れの言葉を言う。
俺も半分作り笑顔で、亜紀に別れの言葉を言い始める。
「……気を付けて帰ってね。亜紀!」
「うん。ばいばい……」
亜紀は俺に最後の言葉を掛けた後。駅の建物に入って行った。
俺は亜紀の後ろ姿を見ながら、心の中で溜め息を吐く。
(今後の行方が分からないが、絶対篤志は亜紀にモーションを仕掛けるだろうな!)
(亜紀はそれを回避する行動を取ると思うが、亜紀も完全に篤志を諦めた訳では無い)
亜紀の姿が完全に見えなく成ったのを確認してから、俺は自宅に戻る。
折角の亜紀とのデートなのに、デート自体は大失敗と言うより頓挫してしまった。
……
この日の三國家は、父親以外は全員が揃う日で有り、四人で晩ご飯を食べ、その後の団らんも過ごす。
晩ご飯時に当然。デートのことを虹心から聞かれるが、俺は『問題なく、楽しいデートだったよ!』と、言って誤魔化しておく。
篤志の邪魔さえ無ければ、亜紀とのデートはほぼ成功で有った。
今回出来なかった亜紀とのカラオケは、次回すれば良いだけだし、キスとかだってその時にすれば良い!?///
俺は心の中で纏め、晩ご飯後は家族の団らん時間が始まるが、その団らん時間を過ごしている時も、俺は亜紀の事をつい何処かで考えていた。
(篤志が、亜紀の家に電話するとか言っていたな)
(その電話で、亜紀が篤志の誘い言葉に乗って、NTRの関係に発展するとかは冗談抜きでないよな///)
「…………」
虹心が目を細めて、俺のことを見ている気もするが、今はそんなところでは無い。
俺は亜紀からの連絡が何時来ても良いように、スマートフォンを肌身離さず持っている。
だが、亜紀からの連絡は来ないし、亜紀は基本的に連絡を取りたがらない人なので、亜紀からの連絡を俺は期待していなかった。
……
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各自が部屋に戻って、俺は何もする気が無かったので、そのまま寝ようかと感じた時。スマートフォンからRailの着信音が鳴る。
『~~~♪』
「まさか、亜紀からか!」
亜紀からRailだと思い、俺は少し焦りながらスマートフォンを操作していくが……
「なんだ! 虹心からか!///」
虹心が俺にRailを送信してきた。
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