俺のモテない学園生活を妹と変えていく!? ―妹との二人三脚で俺はリア充になる!―

小春かぜね

文字の大きさ
上 下
473 / 655
第5章 個別ルート 伊藤亜紀編

第473話 亜紀の想い人が現れる その1

しおりを挟む
(俺が亜紀を二人きりの世界に誘う前に、亜紀がみずから俺を誘ってきた!)
(二人でカラオケをすれば……ほぼ確実に甘い世界が来る!!♪)

「……そうだね///」
「亜紀が良ければ……カラオケを一緒にしようか!///」

 俺は、少し頬を染めながら亜紀に話す。
 亜紀も少し頬を染めて、困った微笑み表情で俺に話し始める。

「……うん///」
「私は…、問題ないよ!///」

(よし!)
(亜紀の胸までとか厳しいかも知れないが、亜紀とのキスを目指して頑張るぞ!♪)

 俺は心の中で、カラオケ個室内での予定を立てる!
 カップルがカラオケ個室で、歌を楽しく歌って終わりは、小学生ですらしないだろう!///

 俺と亜紀はドーナツ店でのお茶の後。
 プリンモール内に有るカラオケ店で、カラオケを二人で楽しむつもりで有るのだが……此処で、予想外の事態が起きてしまう!///

 ドーナツ店を出て、俺と亜紀はカラオケ店に向かおうとした直後。俺たちの後ろから、同じようにドーナツ店から出て来た、とある男性が亜紀に声を掛けてくる。

「……えっと…。伊藤亜紀さんだよね?」

「……あっ?」

 亜紀はナンパをされたと感じ、当然不信感を持った表情と低い口調で呟いた後。その男性の方に振り向くが……

「……えっ!///」

 亜紀は、その男性を見た瞬間。驚きの表情を見せる!
 亜紀の知り合いの人?
 その男性は困った笑顔で、亜紀に話し始める。

「急に、声を掛けてごめんね。亜紀…///」
「このドーナツ店でまさか、亜紀と再会が出来るとは思っていなかったよ…!///」

「亜紀の横に男性が居るから、俺は声を掛けるのを躊躇ためらったけど……どうしても我慢出来なくて///(汗)」

「……」

(まさかと言うしか無いが、この人が亜紀の恋想いだった人!?///)
(なんで、このタイミングで登場するんだよ!///)

 この男性は馴れ馴れしく『亜紀』と、呼び捨てをしていたから、ほぼ間違いないだろう。
 亜紀がずっと、心に秘めていた人……

 葉月学園生の中で、亜紀と呼び捨てにしているのは、俺と亜紀の元親友で有る二村だけで有るからだ。
 他の人はみんな『伊藤さん』や『亜紀さん』と呼んでいる。

「……篤志あつし君は何時。本国に帰ってきたの…?」

 亜紀は自分の元。恋想い人に嬉しい表情は見せずに、疑問を抱いた表情で篤志に言う。
 俺は亜紀と完全に恋人関係で有り、残念ながら篤志は亜紀にとって過去の人と成る。

 だが、篤志のスタイルは俺を遙かに上回り、イケメン値も俺より多分高いだろう?
 それに着ている物も……安い服装で無いことは一目瞭然で有った。

 家族を海外に一緒へ連れて行って、それで帰国しているのだから、篤志の父親はかなりの地位を貰って、この国へ帰って来ているんだろう。
 篤志は困った微笑み表情で、亜紀に話し始める。

「そりゃあ、まぁ……」
「数年間…。音信不通の人間がいきなり目の前に現れれば、誰だって疑心暗鬼に成るよね…!」

「……この国に帰って来たのは、約半年前さ!///」
「けど……小学生時代に住んでいた家は、海外に行く時に両親が売却したらしいから、今はこのプリンモールの付近に有るマンションで住んでいる…」

「……どうして。本国に帰って来た時に、私へ連絡を入れてくれなかったの?///」
「音信も途中で、途絶えてしまっていたし……///」

 亜紀は少し頬染めた、悲しそうな表情で篤志に話す。
 篤志は困った表情で、亜紀に話し始める。

「あ~~。俺も迷っていたんだよ。亜紀!///」
「亜紀と音信不通に成ってしまったのは、父親の海外赴任先がまた異動と成って、その異動先がこの国と、気軽に連絡が取りにくい場所に成ってしまったから、音信不通に成ってしまったんだ///」

「そして、帰国時に亜紀へ連絡を入れなかったのは、長い間音信不通であった事と……亜紀に新しい人が多分出来ているかなと感じたから、敢えて入れなかった」
「……現に亜紀の隣には、亜紀の親友では無い人が居るんでしょ!」

「!!//////」

 篤志の言葉で頬を染めて、気まずい表情を見せる亜紀!?///
 俺と亜紀は恋人関係で有るのに、恋想いの男が登場したら、亜紀は俺を裏切って寝返るつもりか!??
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

僕(じゃない人)が幸せにします。

暇魷フミユキ
恋愛
【副題に☆が付いている話だけでだいたい分かります!】 ・第1章  彼、〈君島奏向〉の悩み。それはもし将来、恋人が、妻ができたとしても、彼女を不幸にすることだった。  そんな彼を想う二人。  席が隣でもありよく立ち寄る喫茶店のバイトでもある〈草壁美頼〉。  所属する部の部長でたまに一緒に帰る仲の〈西沖幸恵〉。  そして彼は幸せにする方法を考えつく―――― 「僕よりもっと相応しい人にその好意が向くようにしたいんだ」  本当にそんなこと上手くいくのか!?  それで本当に幸せなのか!?  そもそも幸せにするってなんだ!? ・第2章  草壁・西沖の二人にそれぞれの相応しいと考える人物を近付けるところまでは進んだ夏休み前。君島のもとにさらに二人の女子、〈深町冴羅〉と〈深町凛紗〉の双子姉妹が別々にやってくる。  その目的は―――― 「付き合ってほしいの!!」 「付き合ってほしいんです!!」  なぜこうなったのか!?  二人の本当の想いは!?  それを叶えるにはどうすれば良いのか!? ・第3章  文化祭に向け、君島と西沖は映像部として広報動画を撮影・編集することになっていた。  君島は西沖の劇への参加だけでも心配だったのだが……  深町と付き合おうとする別府!  ぼーっとする深町冴羅!  心配事が重なる中無事に文化祭を成功することはできるのか!? ・第4章  二年生は修学旅行と進路調査票の提出を控えていた。  期待と不安の間で揺れ動く中で、君島奏向は決意する―― 「僕のこれまでの行動を二人に明かそうと思う」  二人は何を思い何をするのか!?  修学旅行がそこにもたらすものとは!?  彼ら彼女らの行く先は!? ・第5章  冬休みが過ぎ、受験に向けた勉強が始まる二年生の三学期。  そんな中、深町凛紗が行動を起こす――  君島の草津・西沖に対するこれまでの行動の調査!  映像部への入部!  全ては幸せのために!  ――これは誰かが誰かを幸せにする物語。 ここでは毎日1話ずつ投稿してまいります。 作者ページの「僕(じゃない人)が幸せにします。(「小説家になろう」投稿済み全話版)」から全話読むこともできます!

先輩に退部を命じられた僕を励ましてくれたアイドル級美少女の後輩マネージャーを成り行きで家に上げたら、なぜかその後も入り浸るようになった件

桜 偉村
恋愛
 別にいいんじゃないんですか? 上手くならなくても——。  後輩マネージャーのその一言が、彼の人生を変えた。  全国常連の高校サッカー部の三軍に所属していた如月 巧(きさらぎ たくみ)は、自分の能力に限界を感じていた。  練習試合でも敗因となってしまった巧は、三軍キャプテンの武岡(たけおか)に退部を命じられて絶望する。  武岡にとって、巧はチームのお荷物であると同時に、アイドル級美少女マネージャーの白雪 香奈(しらゆき かな)と親しくしている目障りな存在だった。  だから、自信をなくしている巧を追い込んで退部させ、香奈と距離を置かせようとしたのだ。  そうすれば、香奈は自分のモノになると思っていたから。  武岡の思惑通り、巧はサッカー部を辞めようとしていた。  しかし、そこに香奈が現れる。  成り行きで香奈を家に上げた巧だが、なぜか彼女はその後も彼の家を訪れるようになって——。 「これは警告だよ」 「勘違いしないんでしょ?」 「僕がサッカーを続けられたのは、君のおかげだから」 「仲が良いだけの先輩に、あんなことまですると思ってたんですか?」  甘酸っぱくて、爽やかで、焦れったくて、クスッと笑えて……  オレンジジュース(のような青春)が好きな人必見の現代ラブコメ、ここに開幕! ※これより下では今後のストーリーの大まかな流れについて記載しています。 「話のなんとなくの流れや雰囲気を抑えておきたい」「ざまぁ展開がいつになるのか知りたい!」という方のみご一読ください。 【今後の大まかな流れ】 第1話、第2話でざまぁの伏線が作られます。 第1話はざまぁへの伏線というよりはラブコメ要素が強いので、「早くざまぁ展開見たい!」という方はサラッと読んでいただいて構いません! 本格的なざまぁが行われるのは第15話前後を予定しています。どうかお楽しみに! また、特に第4話からは基本的にラブコメ展開が続きます。シリアス展開はないので、ほっこりしつつ甘さも補充できます! ※最初のざまぁが行われた後も基本はラブコメしつつ、ちょくちょくざまぁ要素も入れていこうかなと思っています。 少しでも「面白いな」「続きが気になる」と思った方は、ざっと内容を把握しつつ第20話、いえ第2話くらいまでお読みいただけると嬉しいです! ※基本は一途ですが、メインヒロイン以外との絡みも多少あります。 ※本作品は小説家になろう様、カクヨム様にも掲載しています。

覚えたての催眠術で幼馴染(悔しいが美少女)の弱味を握ろうとしたら俺のことを好きだとカミングアウトされたのだが、この後どうしたらいい?

みずがめ
恋愛
覚えたての催眠術を幼馴染で試してみた。結果は大成功。催眠術にかかった幼馴染は俺の言うことをなんでも聞くようになった。 普段からわがままな幼馴染の従順な姿に、ある考えが思いつく。 「そうだ、弱味を聞き出そう」 弱点を知れば俺の前で好き勝手なことをされずに済む。催眠術の力で口を割らせようとしたのだが。 「あたしの好きな人は、マーくん……」 幼馴染がカミングアウトしたのは俺の名前だった。 よく見れば美少女となっていた幼馴染からの告白。俺は一体どうすればいいんだ?

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

危険な残業

詩織
恋愛
いつも残業の多い奈津美。そこにある人が現れいつもの残業でなくなる

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~

恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」 そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。 私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。 葵は私のことを本当はどう思ってるの? 私は葵のことをどう思ってるの? 意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。 こうなったら確かめなくちゃ! 葵の気持ちも、自分の気持ちも! だけど甘い誘惑が多すぎて―― ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。

マッサージ

えぼりゅういち
恋愛
いつからか疎遠になっていた女友達が、ある日突然僕の家にやってきた。 背中のマッサージをするように言われ、大人しく従うものの、しばらく見ないうちにすっかり成長していたからだに触れて、興奮が止まらなくなってしまう。 僕たちはただの友達……。そう思いながらも、彼女の身体の感触が、冷静になることを許さない。

処理中です...