俺のモテない学園生活を妹と変えていく!? ―妹との二人三脚で俺はリア充になる!―

小春かぜね

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第5章 個別ルート 伊藤亜紀編

第466話 クリスマスケーキ その1

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 俺は虹心の返答に困っていると、亜紀は困った微笑み表情で、虹心に話し始める。

「虹心ちゃん!」
「そのまま、ろうそくを立てちゃって!」
「それはそれで、新鮮味が有って良いわ!!」

「……では、亜紀さんがおっしゃるなら…///」

 虹心も困った微笑み表情で亜紀に言った後。クリスマスケーキに“ろうそく”を立てるのを再開させる。

(亜紀も虹心のことを、気に入っているからな…)
(だが、ろうそく一つでも問題が発生する時は有るんだな…!)

 家の習慣は、家に依って全く違う!
 代表的なのは赤味噌や白味噌などの味噌で有るが、トイレの使い方も独自のルールが設定されている家が有る。

 俺と亜紀は恋人関係で有るが、現在は亜紀が三國家に来てばっかりで有る。
 そのため、俺が亜紀の家に行くように成れば、その独自ルールで驚くことは十分にあり得るだろう……

(まぁ……その話しは置いておいて、今はクリスマスパーティーを楽しもう…!)

 クリスマスケーキに虹心が“ろうそく”を立て終わったら、ガスマッチで“ろうそく”に火を付ける。
 虹心が“ろうそく”に火を付け終わったタイミングで、俺はリビングの照明をリモコンで消灯させる。

『パッ』

 ……

 暗闇に浮かび上がる……テーブルに乗っているクリスマスケーキ。
 その周りに亜紀や桃香ちゃん。虹心の顔も同時に映し出される。

「これが、クリスマスだよね~~♪」

「案外悪くないかもね…」

 虹心は“はしゃいだ”表情で言い、亜紀は穏やかな表情でケーキを見ながら呟く。
 亜紀の中でも、新鮮味を感じているようだ。

 しばらくの間はこの幻想を楽しみ……いよいよ、ろうそくの火を消す時間がやって来る。
 虹心は和やかな表情で、俺たちに向けて話し始める。

「さぁ誰が、この火を消す♪」

 俺には参加権が貰えないと思うから、俺は言葉を発しない。
 流れ的に、虹心もみずからは言わないと思うから、亜紀か桃香ちゃんが“ろうそく”の火を消すことに成るだろう……

「はい。虹心ちゃん!」
「私、ろうそくの火を消したい!♪」

 少しの間の後。桃香ちゃんが名乗り出る。
 虹心は笑顔で、桃香ちゃんに話し始める。

「じゃあ、桃香ちゃんどうぞ!♪」

「……」

「じゃあ、私が消すね♪」

 桃香ちゃんは笑顔で虹心に返事をして、ろうそくの火を消し始めるのだが……俺はその時見てしまう!
 亜紀が少し、悔しそうな表情をしているのを!!

(もし、誰も名乗り出なかったら、亜紀が火を消していたのかな?)
(普段はクールを演出している割に、亜紀も可愛い所が有るな!)

 今年は桃香ちゃんに取られてしまったが、来年は亜紀にやらせて上げようと、俺は心の中で感じるが、来年の今頃も、俺と亜紀は恋人関係が続いているよね!?///

「ふぅ~~~」

 桃香ちゃんは笑顔で、ろうそくの火を消す。
 完全に消えたのを“みんな”で確認してから、リビングの照明を俺はリモコンで点灯させる。

『ピッ!』

 この後は、ケーキに立てて有る“ろうそく”を抜き取って、ケーキを虹心がナイフで小分けして、ケーキタイムに入る。
 食べられるサンタの飾りや、チョコプレートなどは女性陣で分けられる。

 ちなみに、このクリスマスケーキが、新倉洋菓子店の物で有ることを虹心は知っている。
 虹心も以前。新倉洋菓子店でケーキを買っているから、ケーキの外箱を見れば一目瞭然で有るからだ。

『いただきます!』

 食事前の挨拶をして、みんなでクリスマスケーキを食べ始める。
 さっきパーティー料理を食べたばかりで有るが、みんな笑顔で有る。

 ケーキの先端からフォークを入れて、俺もケーキを食べ始めた。
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