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第5章 個別ルート 伊藤亜紀編
第452話 葉月祭に名人が来訪!? その1
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(俺もまだ、亜紀のことを知っているようで全然知らないからな)
(辛い物が好きで、繊細な心の持ち主…)
(これからまだまだ、俺は亜紀の知らない部分を知るように成るんだよな)
亜紀の心理状態は一応元に戻り、俺と亜紀は旧校舎内に入って行く。
昇降口で下履きから、用意されているスリッパに履き替えて、俺は亜紀と文化部巡りを始める。
漫画研究クラブでは、漫画と言うより同人誌を亜紀と一緒に読んで、写真部では部員が撮った風景写真を見学する。
亜紀も虹心と良く性格が似ているので、少年冒険物の漫画を読むそうで有り、漫画自体も好きだそうだ。
葉月学園文化部は様々な部・クラブが存在するが、全ての文化部が葉月祭に参加(出店・出展)しているわけでは無い。
参加権は高等部及び合同部のみであり、中等部のみの部は参加権が無い。
そして、どうでもいい話であるが、中等部だけのクラブは存在しない。
高等部放送部は、校内放送や連絡事項で葉月祭に参加しているが、放送部自体の展示物やイベントは一切無い。
そもそも出展物を作る余裕が、放送部には無いと感じるが……
また、人が来ない・物が売れないを理由に、参加を辞退しているクラブも有るそうだ。
……
「~~~」
「~~~」
亜紀の心理状態も何時も通りに戻って、俺は亜紀と楽しく各文化部を見て回っていると、将棋クラブの部室が目に入る。
部室横窓にはPOPデザインされた印刷物が貼られていて、其処には驚くことが書かれていた!!
『将棋クラブ 🌱葉月祭🌱 特別対局戦』
『あの……上井颯大さんが、葉月学園将棋クラブに来訪!』
『本日14時より。将棋クラブ部室にて、我が将棋クラブ長。館林クラブ長VS上井颯大さんの特別対局を開催♪』
『あの伝説の一手が、この場で拝めるかも!?』
『上井さんの懇意より、入場は特別無料!』
『乞うご期待を!!』
「……!!」
「……」
俺は将棋クラブの掲示物を見て、思わず立ち止まって見てしまう!
其処には“とんでもない”内容が書かれていた!!
俺が立ち止まって見ているので、亜紀も俺と同じように掲示物を見ているが……
「こんな地方の私立学園祭に、あの名棋士の上井さんが、本当に来るの!?///」
「早○田・慶○等のエリート大学祭でも、上井さんクラスだと簡単には来てくれないだろう!!」
もし、本当にそうだとしたら、家の将棋クラブはどれだけのコネクションが有るんだ!?
あの、ドケチで有名な葉月学園理事長が、幾ら上井さんのためとは言え、大金を支払うとは思えない!!
「……」
俺は驚きの表情を見せながら呟いてしまうが、亜紀の方は全く驚かず、澄ました表情で将棋クラブの掲示物を見ていた。
俺は亜紀の態度に異変を感じつつ、焦った表情で亜紀に聞く。
「亜紀は驚かないの!?」
「上井君では無く“さん”が、葉月学園に来るんだよ!?///」
「凄すぎねぇ!!」
「……見たいね」
「其処まで……名が知れたか!」
「あの人も大したもんだ!!」
だが亜紀は、澄ました表情と冷静な口調で俺に話す!
亜紀の言葉からして、亜紀は上井さんと知り合いのような雰囲気も醸し出す!?
(何だか亜紀と会話が噛み合わないぞ)
(亜紀の言葉通りに、亜紀が上井さんと知り合いで有ったら、あんなイケメン君を亜紀が興味を持たないわけが無いし、上井さんだって、亜紀のことは絶対に気に入るだろう!?)
「亜紀は…、上井さんを知っているの…?」
俺は恐る恐るの表情で亜紀に聞くと、亜紀は澄ました表情で俺に言い始める。
「えぇ、もちろん知っているわよ!」
「私の地域では、有名な人だから!!」
「!?///」
俺は亜紀の言葉で当然驚く!
あの上井さんが、亜紀の地域に住んでいるわけが無いからだ。
上井さんが住んでいる県は、あの県で有るからだ。
すると亜紀は、呆れた表情で俺に言い始めた!
(辛い物が好きで、繊細な心の持ち主…)
(これからまだまだ、俺は亜紀の知らない部分を知るように成るんだよな)
亜紀の心理状態は一応元に戻り、俺と亜紀は旧校舎内に入って行く。
昇降口で下履きから、用意されているスリッパに履き替えて、俺は亜紀と文化部巡りを始める。
漫画研究クラブでは、漫画と言うより同人誌を亜紀と一緒に読んで、写真部では部員が撮った風景写真を見学する。
亜紀も虹心と良く性格が似ているので、少年冒険物の漫画を読むそうで有り、漫画自体も好きだそうだ。
葉月学園文化部は様々な部・クラブが存在するが、全ての文化部が葉月祭に参加(出店・出展)しているわけでは無い。
参加権は高等部及び合同部のみであり、中等部のみの部は参加権が無い。
そして、どうでもいい話であるが、中等部だけのクラブは存在しない。
高等部放送部は、校内放送や連絡事項で葉月祭に参加しているが、放送部自体の展示物やイベントは一切無い。
そもそも出展物を作る余裕が、放送部には無いと感じるが……
また、人が来ない・物が売れないを理由に、参加を辞退しているクラブも有るそうだ。
……
「~~~」
「~~~」
亜紀の心理状態も何時も通りに戻って、俺は亜紀と楽しく各文化部を見て回っていると、将棋クラブの部室が目に入る。
部室横窓にはPOPデザインされた印刷物が貼られていて、其処には驚くことが書かれていた!!
『将棋クラブ 🌱葉月祭🌱 特別対局戦』
『あの……上井颯大さんが、葉月学園将棋クラブに来訪!』
『本日14時より。将棋クラブ部室にて、我が将棋クラブ長。館林クラブ長VS上井颯大さんの特別対局を開催♪』
『あの伝説の一手が、この場で拝めるかも!?』
『上井さんの懇意より、入場は特別無料!』
『乞うご期待を!!』
「……!!」
「……」
俺は将棋クラブの掲示物を見て、思わず立ち止まって見てしまう!
其処には“とんでもない”内容が書かれていた!!
俺が立ち止まって見ているので、亜紀も俺と同じように掲示物を見ているが……
「こんな地方の私立学園祭に、あの名棋士の上井さんが、本当に来るの!?///」
「早○田・慶○等のエリート大学祭でも、上井さんクラスだと簡単には来てくれないだろう!!」
もし、本当にそうだとしたら、家の将棋クラブはどれだけのコネクションが有るんだ!?
あの、ドケチで有名な葉月学園理事長が、幾ら上井さんのためとは言え、大金を支払うとは思えない!!
「……」
俺は驚きの表情を見せながら呟いてしまうが、亜紀の方は全く驚かず、澄ました表情で将棋クラブの掲示物を見ていた。
俺は亜紀の態度に異変を感じつつ、焦った表情で亜紀に聞く。
「亜紀は驚かないの!?」
「上井君では無く“さん”が、葉月学園に来るんだよ!?///」
「凄すぎねぇ!!」
「……見たいね」
「其処まで……名が知れたか!」
「あの人も大したもんだ!!」
だが亜紀は、澄ました表情と冷静な口調で俺に話す!
亜紀の言葉からして、亜紀は上井さんと知り合いのような雰囲気も醸し出す!?
(何だか亜紀と会話が噛み合わないぞ)
(亜紀の言葉通りに、亜紀が上井さんと知り合いで有ったら、あんなイケメン君を亜紀が興味を持たないわけが無いし、上井さんだって、亜紀のことは絶対に気に入るだろう!?)
「亜紀は…、上井さんを知っているの…?」
俺は恐る恐るの表情で亜紀に聞くと、亜紀は澄ました表情で俺に言い始める。
「えぇ、もちろん知っているわよ!」
「私の地域では、有名な人だから!!」
「!?///」
俺は亜紀の言葉で当然驚く!
あの上井さんが、亜紀の地域に住んでいるわけが無いからだ。
上井さんが住んでいる県は、あの県で有るからだ。
すると亜紀は、呆れた表情で俺に言い始めた!
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