439 / 655
第5章 個別ルート 伊藤亜紀編
第439話 グリーンホール
しおりを挟む
……
演劇部の演劇が行われる、グリーンホールの開館時間が近付いて来たため、俺は亜紀と見て回っていたグラウンドの模擬店巡りを終えて、グリーンホールへ向かうわけで有るが、亜紀の手には園芸クラブの直売所で買った、野菜類が入ったレジ袋を手に持っている。
グリーンホールに向かう前に亜紀の教室では無く、俺の教室に寄り道をして、俺の自席に亜紀が買った野菜類が入ったレジ袋を置いていく。
グラウンドからは俺の教室の方が近いし、野菜泥棒をするクラスメイトも居ないだろう?
俺の教室を寄り道した後は、グリーンホールへ向かう。
グリーンホールは、図書館奥側に在る。
感じ的に言えば、図書館の後にグリーンホールが建てられたそうだ。
俺の教室に寄り道をしていたので、少し出遅れてしまったが、俺と亜紀はグリーンホールに到着する。
だが……ホール入口には、人が“どんどん”集まって来ていた!
「……これは、一番良い席は取られたかもね…!」
「ほぼ、開館時間に来たのに…!」
グリーンホールに到着した直後。表情は澄ましたままだが、少し悔しそうな口調で呟く亜紀。
俺は演劇部の演劇を見るのは初めて有るが、そんなに大人気なんだろうか?
吹奏楽の演奏も含めて観覧料は無料で有るし、チケットや指定席も存在しないので、席は当然早い者勝ちに成る。
俺と亜紀はホール建物内に入り、座席確保に向かう……
……
真ん中の一番見やすい席は取られてしまったが、その前の席を確保することは出来た!
席が確保出来た、俺と亜紀で有るが、開演まではまだ20分以上の時間が有る。
「武蔵君…」
「席も確保出来たし……手洗い行ってくるわ!」
亜紀は穏やかな表情で俺に言い終えると、亜紀は席を立つ。
言葉の通り。亜紀はトイレに行くのだろう。
(亜紀はトイレに行ったか……俺も、何だかトイレに行きたく成って来たな…!)
演劇の開演は11時10分からで有り、終演は12時10分で有る。
公演中にトイレに行くのは緊急事態を除いてマナー違反に成るから、開演までにトイレを済ませておくのがマナーで有る。
だが、この席は自由席のため、俺も席から離れたしまったら、他の人に席を取られるかも知れない。
衣類などを置いて自己PRする手も有るが、傲慢な奴はそれをどかして座る!!
この間にも、良い席は“どんどん”と埋まって行っている。
(亜紀が戻って来るまでは、俺はこの場所にいよう!)
(亜紀も、この演劇を楽しみにしているようだし…)
俺はそう思いながら、亜紀が戻って来るまでの間は席に座っていると……突然、若い女性から声を掛けられる。
「……すいません」
「其処の席は空いていますか?」
「あっ…!」
「すいません…。俺の右横はもう、埋まっています…!」
「あれ……真優美さんですか!?」
俺は声を掛けて来た女性に、困った表情で話していると、その女性が真優美さんだと俺は気付く!
俺は陽葵先輩とのデート以降『撫子』には顔を出して居なかったし、俺が見る普段の真優美さん姿は、喫茶店の制服姿で有るから直ぐには気付かなかった。
真優美さんはコートを着ているし、普段とは違う雰囲気を感じた。
喫茶店で見せる賑やかな感じでは無く、清楚な感じと言えば良いのだろうか?
「えっ…!?」
「あら……三國君!♪」
「こんにちは。偶然ね!」
「三國君も劇を見に来たんだ!♪」
真優美さんは俺の言葉で驚くが、俺に気付いた真優美さんは、直ぐに和やかな表情で話し始める。
真優美さんは、その表情で言葉を続ける。
「三國君の右は埋まっていると聞いたから、左側は空いているのね!」
「こんにちは。真優美さん!」
「お久しぶりです…!」
「あっ、はい…!」
「右はダメですが、左は空いていますね…!」
俺は、穏やかな表情で真優美さんに言う。
俺の両隣は現在、ちょうど空席状態で有り、右側は亜紀の席だが、左側は誰もまだ座っていないし、権利も主張していない。
真優美さんは和やかな表情で、俺に話し始めた。
演劇部の演劇が行われる、グリーンホールの開館時間が近付いて来たため、俺は亜紀と見て回っていたグラウンドの模擬店巡りを終えて、グリーンホールへ向かうわけで有るが、亜紀の手には園芸クラブの直売所で買った、野菜類が入ったレジ袋を手に持っている。
グリーンホールに向かう前に亜紀の教室では無く、俺の教室に寄り道をして、俺の自席に亜紀が買った野菜類が入ったレジ袋を置いていく。
グラウンドからは俺の教室の方が近いし、野菜泥棒をするクラスメイトも居ないだろう?
俺の教室を寄り道した後は、グリーンホールへ向かう。
グリーンホールは、図書館奥側に在る。
感じ的に言えば、図書館の後にグリーンホールが建てられたそうだ。
俺の教室に寄り道をしていたので、少し出遅れてしまったが、俺と亜紀はグリーンホールに到着する。
だが……ホール入口には、人が“どんどん”集まって来ていた!
「……これは、一番良い席は取られたかもね…!」
「ほぼ、開館時間に来たのに…!」
グリーンホールに到着した直後。表情は澄ましたままだが、少し悔しそうな口調で呟く亜紀。
俺は演劇部の演劇を見るのは初めて有るが、そんなに大人気なんだろうか?
吹奏楽の演奏も含めて観覧料は無料で有るし、チケットや指定席も存在しないので、席は当然早い者勝ちに成る。
俺と亜紀はホール建物内に入り、座席確保に向かう……
……
真ん中の一番見やすい席は取られてしまったが、その前の席を確保することは出来た!
席が確保出来た、俺と亜紀で有るが、開演まではまだ20分以上の時間が有る。
「武蔵君…」
「席も確保出来たし……手洗い行ってくるわ!」
亜紀は穏やかな表情で俺に言い終えると、亜紀は席を立つ。
言葉の通り。亜紀はトイレに行くのだろう。
(亜紀はトイレに行ったか……俺も、何だかトイレに行きたく成って来たな…!)
演劇の開演は11時10分からで有り、終演は12時10分で有る。
公演中にトイレに行くのは緊急事態を除いてマナー違反に成るから、開演までにトイレを済ませておくのがマナーで有る。
だが、この席は自由席のため、俺も席から離れたしまったら、他の人に席を取られるかも知れない。
衣類などを置いて自己PRする手も有るが、傲慢な奴はそれをどかして座る!!
この間にも、良い席は“どんどん”と埋まって行っている。
(亜紀が戻って来るまでは、俺はこの場所にいよう!)
(亜紀も、この演劇を楽しみにしているようだし…)
俺はそう思いながら、亜紀が戻って来るまでの間は席に座っていると……突然、若い女性から声を掛けられる。
「……すいません」
「其処の席は空いていますか?」
「あっ…!」
「すいません…。俺の右横はもう、埋まっています…!」
「あれ……真優美さんですか!?」
俺は声を掛けて来た女性に、困った表情で話していると、その女性が真優美さんだと俺は気付く!
俺は陽葵先輩とのデート以降『撫子』には顔を出して居なかったし、俺が見る普段の真優美さん姿は、喫茶店の制服姿で有るから直ぐには気付かなかった。
真優美さんはコートを着ているし、普段とは違う雰囲気を感じた。
喫茶店で見せる賑やかな感じでは無く、清楚な感じと言えば良いのだろうか?
「えっ…!?」
「あら……三國君!♪」
「こんにちは。偶然ね!」
「三國君も劇を見に来たんだ!♪」
真優美さんは俺の言葉で驚くが、俺に気付いた真優美さんは、直ぐに和やかな表情で話し始める。
真優美さんは、その表情で言葉を続ける。
「三國君の右は埋まっていると聞いたから、左側は空いているのね!」
「こんにちは。真優美さん!」
「お久しぶりです…!」
「あっ、はい…!」
「右はダメですが、左は空いていますね…!」
俺は、穏やかな表情で真優美さんに言う。
俺の両隣は現在、ちょうど空席状態で有り、右側は亜紀の席だが、左側は誰もまだ座っていないし、権利も主張していない。
真優美さんは和やかな表情で、俺に話し始めた。
0
お気に入りに追加
37
あなたにおすすめの小説

僕(じゃない人)が幸せにします。
暇魷フミユキ
恋愛
【副題に☆が付いている話だけでだいたい分かります!】
・第1章
彼、〈君島奏向〉の悩み。それはもし将来、恋人が、妻ができたとしても、彼女を不幸にすることだった。
そんな彼を想う二人。
席が隣でもありよく立ち寄る喫茶店のバイトでもある〈草壁美頼〉。
所属する部の部長でたまに一緒に帰る仲の〈西沖幸恵〉。
そして彼は幸せにする方法を考えつく――――
「僕よりもっと相応しい人にその好意が向くようにしたいんだ」
本当にそんなこと上手くいくのか!?
それで本当に幸せなのか!?
そもそも幸せにするってなんだ!?
・第2章
草壁・西沖の二人にそれぞれの相応しいと考える人物を近付けるところまでは進んだ夏休み前。君島のもとにさらに二人の女子、〈深町冴羅〉と〈深町凛紗〉の双子姉妹が別々にやってくる。
その目的は――――
「付き合ってほしいの!!」
「付き合ってほしいんです!!」
なぜこうなったのか!?
二人の本当の想いは!?
それを叶えるにはどうすれば良いのか!?
・第3章
文化祭に向け、君島と西沖は映像部として広報動画を撮影・編集することになっていた。
君島は西沖の劇への参加だけでも心配だったのだが……
深町と付き合おうとする別府!
ぼーっとする深町冴羅!
心配事が重なる中無事に文化祭を成功することはできるのか!?
・第4章
二年生は修学旅行と進路調査票の提出を控えていた。
期待と不安の間で揺れ動く中で、君島奏向は決意する――
「僕のこれまでの行動を二人に明かそうと思う」
二人は何を思い何をするのか!?
修学旅行がそこにもたらすものとは!?
彼ら彼女らの行く先は!?
・第5章
冬休みが過ぎ、受験に向けた勉強が始まる二年生の三学期。
そんな中、深町凛紗が行動を起こす――
君島の草津・西沖に対するこれまでの行動の調査!
映像部への入部!
全ては幸せのために!
――これは誰かが誰かを幸せにする物語。
ここでは毎日1話ずつ投稿してまいります。
作者ページの「僕(じゃない人)が幸せにします。(「小説家になろう」投稿済み全話版)」から全話読むこともできます!

先輩に退部を命じられた僕を励ましてくれたアイドル級美少女の後輩マネージャーを成り行きで家に上げたら、なぜかその後も入り浸るようになった件
桜 偉村
恋愛
別にいいんじゃないんですか? 上手くならなくても——。
後輩マネージャーのその一言が、彼の人生を変えた。
全国常連の高校サッカー部の三軍に所属していた如月 巧(きさらぎ たくみ)は、自分の能力に限界を感じていた。
練習試合でも敗因となってしまった巧は、三軍キャプテンの武岡(たけおか)に退部を命じられて絶望する。
武岡にとって、巧はチームのお荷物であると同時に、アイドル級美少女マネージャーの白雪 香奈(しらゆき かな)と親しくしている目障りな存在だった。
だから、自信をなくしている巧を追い込んで退部させ、香奈と距離を置かせようとしたのだ。
そうすれば、香奈は自分のモノになると思っていたから。
武岡の思惑通り、巧はサッカー部を辞めようとしていた。
しかし、そこに香奈が現れる。
成り行きで香奈を家に上げた巧だが、なぜか彼女はその後も彼の家を訪れるようになって——。
「これは警告だよ」
「勘違いしないんでしょ?」
「僕がサッカーを続けられたのは、君のおかげだから」
「仲が良いだけの先輩に、あんなことまですると思ってたんですか?」
甘酸っぱくて、爽やかで、焦れったくて、クスッと笑えて……
オレンジジュース(のような青春)が好きな人必見の現代ラブコメ、ここに開幕!
※これより下では今後のストーリーの大まかな流れについて記載しています。
「話のなんとなくの流れや雰囲気を抑えておきたい」「ざまぁ展開がいつになるのか知りたい!」という方のみご一読ください。
【今後の大まかな流れ】
第1話、第2話でざまぁの伏線が作られます。
第1話はざまぁへの伏線というよりはラブコメ要素が強いので、「早くざまぁ展開見たい!」という方はサラッと読んでいただいて構いません!
本格的なざまぁが行われるのは第15話前後を予定しています。どうかお楽しみに!
また、特に第4話からは基本的にラブコメ展開が続きます。シリアス展開はないので、ほっこりしつつ甘さも補充できます!
※最初のざまぁが行われた後も基本はラブコメしつつ、ちょくちょくざまぁ要素も入れていこうかなと思っています。
少しでも「面白いな」「続きが気になる」と思った方は、ざっと内容を把握しつつ第20話、いえ第2話くらいまでお読みいただけると嬉しいです!
※基本は一途ですが、メインヒロイン以外との絡みも多少あります。
※本作品は小説家になろう様、カクヨム様にも掲載しています。

覚えたての催眠術で幼馴染(悔しいが美少女)の弱味を握ろうとしたら俺のことを好きだとカミングアウトされたのだが、この後どうしたらいい?
みずがめ
恋愛
覚えたての催眠術を幼馴染で試してみた。結果は大成功。催眠術にかかった幼馴染は俺の言うことをなんでも聞くようになった。
普段からわがままな幼馴染の従順な姿に、ある考えが思いつく。
「そうだ、弱味を聞き出そう」
弱点を知れば俺の前で好き勝手なことをされずに済む。催眠術の力で口を割らせようとしたのだが。
「あたしの好きな人は、マーくん……」
幼馴染がカミングアウトしたのは俺の名前だった。
よく見れば美少女となっていた幼馴染からの告白。俺は一体どうすればいいんだ?
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。


極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。

マッサージ
えぼりゅういち
恋愛
いつからか疎遠になっていた女友達が、ある日突然僕の家にやってきた。
背中のマッサージをするように言われ、大人しく従うものの、しばらく見ないうちにすっかり成長していたからだに触れて、興奮が止まらなくなってしまう。
僕たちはただの友達……。そう思いながらも、彼女の身体の感触が、冷静になることを許さない。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる