435 / 655
第5章 個別ルート 伊藤亜紀編
第435話 亜紀と楽しむ葉月祭 その3
しおりを挟む
『ただいまより、第○×回。葉月祭を開催します!』
『高等部、飲食・物品販売者たちの販売も、同時に開始します!』
『来場者の皆様は、マナー・ルールを守りながら、葉月祭を心ゆくまでお楽しみください!!』
校外スピーカーからアナウンスが流れ終わると、生徒会の人達が虎ロープを外し始める。
虎ロープを外し終わった時点で、一般来場者の入場が許可される。
『ぞろ、ぞろ、―――』
俺と亜紀は、かなり後ろの方で順番待ちをしていたので、直ぐには入場出来ないが、人の流れに沿って歩いて行く。
正門を入った直後の右側には、長机が設置されていて、葉月祭のパンフレットが山積みで置いてある。
『サッ!』
俺と亜紀は、そのパンフレットを一部ずつ貰い、学園内へ入って行くが……細かい内容まではまだ決めていない。
共に歩きながら、俺は亜紀に和やかな表情で声を掛ける。
「亜紀!」
「何処から見て回る…?」
「……そうね。武蔵君」
「まだ、お腹も殆ど空いていないし、演劇も11時10分からだから、余り変な所には行けないね…!」
「それに…、出来れば良い席で演劇を見たい!」
「ホールの開館時間までは、グランド周辺を軽く見て回りましょうか?」
「武蔵君!」
亜紀は、穏やかな表情で俺に言う。
虹心が所属する演劇部の公演は今日は午前。明日は午後に各1回が公演される。
だが、公演内容は同じ内容で有る。
演劇公演は体育館で開催されるのでは無く、グリーンホールと言う、公演専用の学園ホールが有る。
この辺りは、流石の私立学校だ!!
けど、学園専用ホールで有るから、収容人数は多くなくて、有名ホールやアリーナと比べると小さい部類に入る。
このグリーンホールで演劇部の演劇及び、吹奏楽部の演奏がされるので有るが、両者共にとても人気が有る。
だからこそ、ホール開館同時に入場しないと良い席は取れない。
俺は理解した表情で、亜紀に言い始める。
「分かった。亜紀!」
「なら、ホール開館時間までは適当に見て回ろうか!」
俺と亜紀は、飲食や物品販売が行われているグラウンドへ向かう。
文化部の展示物や催し物を見ようかとも考えたが、優先順位は演劇のため、どうでも良い(?)、飲食・物品販売を二人で見て回る。
『がや、がや、―――』
『いらっしゃい、いらっしゃい、―――♪』
『いらっしゃいませー♪』
『出来たてですよ~~!♪』
『がや、がや、―――』
グラウンド内は、たくさんの人達で、とても賑やかで有る!
たくさんの来場者が居て、模擬店からは学園生男子・女子の客引き声が聞こえてくる。
俺は亜紀と一緒に模擬店を見て回り始めると、野球部が出店する模擬店を見掛ける。
『俺のバット!』
『1本 ¥200』
『2本 ¥300』
野球部が出店する模擬店はチョコバナナ店で有るが、ストレートなネーミングで有る!
野球部だから、野球のバッドを連想させるが……性が旺盛な人が見れば、男性の“バッド”を連想させるだろう!///
チョココーティングされた、照り輝くチョコバナナは見事にアレを連想させる!///
(流石、青春の葉月祭///)
(チョコバナナと書かず、遊びを入れる!///)
「……」
俺は心の中で感じながら素通りをするが、亜紀は馬鹿にした表情で、軽く横目で見るだけで有った。
これが、馬鹿女系統ならきっと『きゃっ、きゃっ』言う者だが、亜紀はやっぱり出来た人で有る?
『高等部、飲食・物品販売者たちの販売も、同時に開始します!』
『来場者の皆様は、マナー・ルールを守りながら、葉月祭を心ゆくまでお楽しみください!!』
校外スピーカーからアナウンスが流れ終わると、生徒会の人達が虎ロープを外し始める。
虎ロープを外し終わった時点で、一般来場者の入場が許可される。
『ぞろ、ぞろ、―――』
俺と亜紀は、かなり後ろの方で順番待ちをしていたので、直ぐには入場出来ないが、人の流れに沿って歩いて行く。
正門を入った直後の右側には、長机が設置されていて、葉月祭のパンフレットが山積みで置いてある。
『サッ!』
俺と亜紀は、そのパンフレットを一部ずつ貰い、学園内へ入って行くが……細かい内容まではまだ決めていない。
共に歩きながら、俺は亜紀に和やかな表情で声を掛ける。
「亜紀!」
「何処から見て回る…?」
「……そうね。武蔵君」
「まだ、お腹も殆ど空いていないし、演劇も11時10分からだから、余り変な所には行けないね…!」
「それに…、出来れば良い席で演劇を見たい!」
「ホールの開館時間までは、グランド周辺を軽く見て回りましょうか?」
「武蔵君!」
亜紀は、穏やかな表情で俺に言う。
虹心が所属する演劇部の公演は今日は午前。明日は午後に各1回が公演される。
だが、公演内容は同じ内容で有る。
演劇公演は体育館で開催されるのでは無く、グリーンホールと言う、公演専用の学園ホールが有る。
この辺りは、流石の私立学校だ!!
けど、学園専用ホールで有るから、収容人数は多くなくて、有名ホールやアリーナと比べると小さい部類に入る。
このグリーンホールで演劇部の演劇及び、吹奏楽部の演奏がされるので有るが、両者共にとても人気が有る。
だからこそ、ホール開館同時に入場しないと良い席は取れない。
俺は理解した表情で、亜紀に言い始める。
「分かった。亜紀!」
「なら、ホール開館時間までは適当に見て回ろうか!」
俺と亜紀は、飲食や物品販売が行われているグラウンドへ向かう。
文化部の展示物や催し物を見ようかとも考えたが、優先順位は演劇のため、どうでも良い(?)、飲食・物品販売を二人で見て回る。
『がや、がや、―――』
『いらっしゃい、いらっしゃい、―――♪』
『いらっしゃいませー♪』
『出来たてですよ~~!♪』
『がや、がや、―――』
グラウンド内は、たくさんの人達で、とても賑やかで有る!
たくさんの来場者が居て、模擬店からは学園生男子・女子の客引き声が聞こえてくる。
俺は亜紀と一緒に模擬店を見て回り始めると、野球部が出店する模擬店を見掛ける。
『俺のバット!』
『1本 ¥200』
『2本 ¥300』
野球部が出店する模擬店はチョコバナナ店で有るが、ストレートなネーミングで有る!
野球部だから、野球のバッドを連想させるが……性が旺盛な人が見れば、男性の“バッド”を連想させるだろう!///
チョココーティングされた、照り輝くチョコバナナは見事にアレを連想させる!///
(流石、青春の葉月祭///)
(チョコバナナと書かず、遊びを入れる!///)
「……」
俺は心の中で感じながら素通りをするが、亜紀は馬鹿にした表情で、軽く横目で見るだけで有った。
これが、馬鹿女系統ならきっと『きゃっ、きゃっ』言う者だが、亜紀はやっぱり出来た人で有る?
0
お気に入りに追加
37
あなたにおすすめの小説

僕(じゃない人)が幸せにします。
暇魷フミユキ
恋愛
【副題に☆が付いている話だけでだいたい分かります!】
・第1章
彼、〈君島奏向〉の悩み。それはもし将来、恋人が、妻ができたとしても、彼女を不幸にすることだった。
そんな彼を想う二人。
席が隣でもありよく立ち寄る喫茶店のバイトでもある〈草壁美頼〉。
所属する部の部長でたまに一緒に帰る仲の〈西沖幸恵〉。
そして彼は幸せにする方法を考えつく――――
「僕よりもっと相応しい人にその好意が向くようにしたいんだ」
本当にそんなこと上手くいくのか!?
それで本当に幸せなのか!?
そもそも幸せにするってなんだ!?
・第2章
草壁・西沖の二人にそれぞれの相応しいと考える人物を近付けるところまでは進んだ夏休み前。君島のもとにさらに二人の女子、〈深町冴羅〉と〈深町凛紗〉の双子姉妹が別々にやってくる。
その目的は――――
「付き合ってほしいの!!」
「付き合ってほしいんです!!」
なぜこうなったのか!?
二人の本当の想いは!?
それを叶えるにはどうすれば良いのか!?
・第3章
文化祭に向け、君島と西沖は映像部として広報動画を撮影・編集することになっていた。
君島は西沖の劇への参加だけでも心配だったのだが……
深町と付き合おうとする別府!
ぼーっとする深町冴羅!
心配事が重なる中無事に文化祭を成功することはできるのか!?
・第4章
二年生は修学旅行と進路調査票の提出を控えていた。
期待と不安の間で揺れ動く中で、君島奏向は決意する――
「僕のこれまでの行動を二人に明かそうと思う」
二人は何を思い何をするのか!?
修学旅行がそこにもたらすものとは!?
彼ら彼女らの行く先は!?
・第5章
冬休みが過ぎ、受験に向けた勉強が始まる二年生の三学期。
そんな中、深町凛紗が行動を起こす――
君島の草津・西沖に対するこれまでの行動の調査!
映像部への入部!
全ては幸せのために!
――これは誰かが誰かを幸せにする物語。
ここでは毎日1話ずつ投稿してまいります。
作者ページの「僕(じゃない人)が幸せにします。(「小説家になろう」投稿済み全話版)」から全話読むこともできます!

先輩に退部を命じられた僕を励ましてくれたアイドル級美少女の後輩マネージャーを成り行きで家に上げたら、なぜかその後も入り浸るようになった件
桜 偉村
恋愛
別にいいんじゃないんですか? 上手くならなくても——。
後輩マネージャーのその一言が、彼の人生を変えた。
全国常連の高校サッカー部の三軍に所属していた如月 巧(きさらぎ たくみ)は、自分の能力に限界を感じていた。
練習試合でも敗因となってしまった巧は、三軍キャプテンの武岡(たけおか)に退部を命じられて絶望する。
武岡にとって、巧はチームのお荷物であると同時に、アイドル級美少女マネージャーの白雪 香奈(しらゆき かな)と親しくしている目障りな存在だった。
だから、自信をなくしている巧を追い込んで退部させ、香奈と距離を置かせようとしたのだ。
そうすれば、香奈は自分のモノになると思っていたから。
武岡の思惑通り、巧はサッカー部を辞めようとしていた。
しかし、そこに香奈が現れる。
成り行きで香奈を家に上げた巧だが、なぜか彼女はその後も彼の家を訪れるようになって——。
「これは警告だよ」
「勘違いしないんでしょ?」
「僕がサッカーを続けられたのは、君のおかげだから」
「仲が良いだけの先輩に、あんなことまですると思ってたんですか?」
甘酸っぱくて、爽やかで、焦れったくて、クスッと笑えて……
オレンジジュース(のような青春)が好きな人必見の現代ラブコメ、ここに開幕!
※これより下では今後のストーリーの大まかな流れについて記載しています。
「話のなんとなくの流れや雰囲気を抑えておきたい」「ざまぁ展開がいつになるのか知りたい!」という方のみご一読ください。
【今後の大まかな流れ】
第1話、第2話でざまぁの伏線が作られます。
第1話はざまぁへの伏線というよりはラブコメ要素が強いので、「早くざまぁ展開見たい!」という方はサラッと読んでいただいて構いません!
本格的なざまぁが行われるのは第15話前後を予定しています。どうかお楽しみに!
また、特に第4話からは基本的にラブコメ展開が続きます。シリアス展開はないので、ほっこりしつつ甘さも補充できます!
※最初のざまぁが行われた後も基本はラブコメしつつ、ちょくちょくざまぁ要素も入れていこうかなと思っています。
少しでも「面白いな」「続きが気になる」と思った方は、ざっと内容を把握しつつ第20話、いえ第2話くらいまでお読みいただけると嬉しいです!
※基本は一途ですが、メインヒロイン以外との絡みも多少あります。
※本作品は小説家になろう様、カクヨム様にも掲載しています。

覚えたての催眠術で幼馴染(悔しいが美少女)の弱味を握ろうとしたら俺のことを好きだとカミングアウトされたのだが、この後どうしたらいい?
みずがめ
恋愛
覚えたての催眠術を幼馴染で試してみた。結果は大成功。催眠術にかかった幼馴染は俺の言うことをなんでも聞くようになった。
普段からわがままな幼馴染の従順な姿に、ある考えが思いつく。
「そうだ、弱味を聞き出そう」
弱点を知れば俺の前で好き勝手なことをされずに済む。催眠術の力で口を割らせようとしたのだが。
「あたしの好きな人は、マーくん……」
幼馴染がカミングアウトしたのは俺の名前だった。
よく見れば美少女となっていた幼馴染からの告白。俺は一体どうすればいいんだ?
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。


極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。

マッサージ
えぼりゅういち
恋愛
いつからか疎遠になっていた女友達が、ある日突然僕の家にやってきた。
背中のマッサージをするように言われ、大人しく従うものの、しばらく見ないうちにすっかり成長していたからだに触れて、興奮が止まらなくなってしまう。
僕たちはただの友達……。そう思いながらも、彼女の身体の感触が、冷静になることを許さない。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる