俺のモテない学園生活を妹と変えていく!? ―妹との二人三脚で俺はリア充になる!―

小春かぜね

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第5章 個別ルート 伊藤亜紀編

第433話 亜紀と楽しむ葉月祭 その1

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 ……

 それから、しばらくの時が過ぎた……
 季節も、遂に12月へ入る。

 そして、今日は葉月学園で最大のイベントで有る、葉月祭が開催される12月の第一週末で有り、葉月祭の初日に当たる。
 葉月学園葉月祭は、中等部・高等部同時開催されて、今日と明日の2日間に掛けて行われる。

 演劇部員である虹心は、葉月祭で開催される演目のために、何時も通りの時間に家を出て学園に行っている。
 だが、虹心の場合は裏方仕事のため、演劇の表に出て来ることは無い。

 中等部はクラス単位で動き、高等部は部活動・クラブ活動単位で動く。
 この二日間は週末で有る上。授業は元々無いので、高等部の帰宅部連中は学園に行ってもやることが無い。

 そのため、帰宅部は葉月祭を見て回るか、自宅待機状態に成る。
 学園側はこの二日間を『出席』で、処理する関係上からだ。
 この期間中。迂闊に繁華街へ出掛け、万が一補導をされると凄く面倒くさいことに成る!///

 準備と撤収を含めて、昨日の金曜日から来週の月曜日まで、高等部の場合は授業が一切無く、高等部帰宅部は自宅待機扱いと成る。
 さっきは二日と言ったが、実際は四日間で有る。

 但し、特進コースの場合。授業は無いけど半強制の自習と成るらしいので、金曜日と月曜日は登校しないと駄目らしい……
 これは、亜紀から聞いた情報で有る。

 そして、火曜日・水曜日は葉月祭による代休と成るため、高等部帰宅部にとっては、前期の冬休み見たいな物で有る!
 もちろん、帰宅部向けの特別課題も出ない。

 帰宅部で有る俺は昨日。自宅でのんびりと過ごした。
 虹心は演劇部だから、葉月祭の準備に当然行くし、亜紀も特進コースだから登校しないと行けない。

 自宅待機扱いと成るから、近所以外に出掛けることも出来ない。
 学園上では『出席』と成っているからだ。

 そして、葉月祭初日と成る今日は、亜紀と一緒に葉月祭を楽しむ!
 恋人と成った亜紀と過ごす、初めての学園イベントで有る!!

 去年は、高岡などの帰宅部グループで葉月祭を楽しんだが、やはり男だけと回るより、彼女と回った方が遙かに楽しいだろう?
 俺は今日が、楽しみで仕方なかった!!

 ……

 葉月祭の開催時刻は、初日が10時から16時。
 二日目も、10時から16時までと成っているが、18時からは高等部のみ後夜祭が開催される。

 高等部後夜祭に関しては、学園生だけのイベントと成って、学園生の両親・一般来客者は参加することが出来ない。
 砕けた言い方をすれば、葉月祭の打ち上げで有る。

 俺は帰宅部だから後夜祭に参加をしたことは無いが、グランドの真ん中にキャンプファイヤーが設置されて、キャンプファイヤーを見ながら葉月祭の余韻を楽しむらしい。
 飲食に関しても、飲食模擬店を出した部などが無料タダ同然で放出したり、家庭科部は、おにぎりセットやサンドイッチなどの軽食を格安販売するらしい?

 俺と亜紀の予定は、初日はフルに葉月祭を楽しみ、明日は後夜祭だけ参加する予定で有る。
 中等部はクラス単位のため、催し物が二日に掛けて行われるが、高等部の催し物は実質、吹奏楽部と演劇部の演目しか無いし、同じ内容を二日するから、一回見れば十分で有る。

 亜紀の妹で有る、桃香ちゃんクラスの催し物はその初日に行われて、虹心の場合は演劇公演時間と、クラスの開催時刻に都合悪く被ってしまったため、虹心はクラスの催し物には参加をしない。
 虹心が参加出来ない、虹心のクラスはクラス合唱をして、桃香ちゃんのクラスはクラス演奏をするそうだ。

 実を言うと……、俺は演劇を見るつもりは無かったし、後夜祭も参加はしないつもりで有った。
 虹心が裏方の演劇を見ても仕方ないし、実質部外者扱いと成る、後夜祭に参加しても面白みはない。

 けど、亜紀が希望したため、今年は演劇観覧と後夜祭に参加する流れで有る。
 演劇は虹心絡みで、後夜祭は興味で見てみたいそうだ。
 俺や亜紀も、去年の後夜祭には参加していない。

 ……

 亜紀との待ち合わせは、学園正門前だと人でごった返しているから、学園近くのコンビニで待ち合わせ場所を決めている。
 俺は自宅から、亜紀との待ち合わせ場所に向かった……
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