俺のモテない学園生活を妹と変えていく!? ―妹との二人三脚で俺はリア充になる!―

小春かぜね

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第5章 個別ルート 伊藤亜紀編

第428話 四人で遊ぶビデオゲーム その1

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「虹心ちゃんは、どんなゲームをするの?」

 桃香ちゃんは興味を持った表情で、虹心に質問をしている。
 虹心は笑顔で、桃香ちゃんからの質問に答え始める。

「私の、最近のゲームは、やっぱりポルカーパーティーだね♪」
「あの“もふもふ”が良いよね!♪」

「虹心ちゃんも、ポルカーパーティーするんだ♪」
「私の家と言うか、お姉ちゃんが持っている!♪」
「私やお姉ちゃんも、ポルカーパーティーは好きだよ!!♪」

「!」
「……//////」

 桃香ちゃんは和やかな表情と、弾んだ口調で虹心に話しているが、桃香ちゃんの言葉を聞いた亜紀は、一瞬恥ずかしそうな表情を見せる!

(亜紀も、ポルカーパーティーが好きなんだ…)
(外では冷酷少女でも、家に戻れば普通の少女に変わるんだな!)

 虹心は亜紀の変化を気付いているはずだが、亜紀の方へは話し掛けず、桃香ちゃんに笑顔で話し始める。

「へぇ~~、そうなんだ♪」
「亜紀さんや桃香ちゃんも、ポルカーパーティー好きなんだ!♪」
「じゃあ、今からみんなで、ポルカーパーティーを始めようか!!♪」

「わぁ、良いね~~。虹心ちゃん!」
「普段はお姉ちゃんと二人だけど、今日は四人で対戦出来るから、絶対盛り上がるね!!♪」

 満面な笑顔で、虹心に言っている桃香ちゃん。
 虹心の言葉で、桃香ちゃんは完全にポルカーパーティーをプレイするモードに入ってしまう。

「……」

「……」

 俺と亜紀は澄ました表情で、虹心と桃香ちゃんを見ている。
 きっと、お互いの心の中は『今から、ゲームをするの?』と、思っているだろう。

(これは完全に、虹心と桃香ちゃんのペースに入ってしまったな///)
(今の所……亜紀とは全然恋人らしい会話が出来ていない…///)

 俺が心の中でそんなことを感じていると、虹心は和やかな表情で、俺に話し掛けてくる。

「兄ちゃん!」
「さっきの話しを聞いていた思うけど、今からみんなでポルカーパーティーをしようよ!!」

「……俺は別に構わないが、今日のメインは亜紀で有るから、亜紀の方にも聞いて見ないとな…!」

 俺は、渋る表情で虹心に言う。
 今からポルカーパーティー何てしてしまったら、一気に夕方の時間と成って、俺と亜紀の初お家デートは消化不良で終わってしまう!!///

「武蔵君…!」
「私は別に良いわよ!!」

 俺と虹心の会話を聞いていた亜紀が、澄ました表情で俺に言う。
 亜紀はポルカーパーティーが好きそうだから、今からゲームの時間と成っても構わないのか。
 亜紀の言葉を聞いた虹心は、嬉しそうな表情で俺たち向けて話し始める!

「じゃあ、今からはみんなで、ポルカーパーティー時間だね!」
「早速、準備を始めるね!!」

 虹心は言葉を終えるとソファーを立ち上がり、ゲームをプレイ出来る準備を始める。
 テレビ台の所にゲーム機本体や配線。各コントローラは仕舞って有るので、準備自体は直ぐに出来る。

「~~~♪」

 桃香ちゃんは虹心が準備している姿を、嬉しそうな表情で見ながらクッキーを手に取っている。
 虹心が準備をしている間。俺は、亜紀に尋ねる表情で聞いてみる。

「……亜紀は、本当に良かったの?」
「今日は虹心との会話が目的で有って、ゲームは予定外のはずだけど…」

「えぇ。聞きたいことは、大体聞けてしまったからね」
「虹心ちゃんのことも知れたし、武蔵君の家庭状況も知れた!」

「後……桃香や虹心ちゃんが目の前に居るのに、私と武蔵君の世界に入ることは出来ないからね///」

 亜紀は澄ました表情で俺に話すが、最後の文章は困った微笑み表情で話す。
 亜紀の方も多少は、俺と二人の時間を期待していたのだろうか?
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