俺のモテない学園生活を妹と変えていく!? ―妹との二人三脚で俺はリア充になる!―

小春かぜね

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第5章 個別ルート 伊藤亜紀編

第418話 制作初日が終わる その1

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「お疲れ。三國!」

「あぁ、お疲れ。高岡!」

 高岡は穏やかな表情で俺に声を掛けてきて、俺も穏やかな表情で高岡に返事をする。
 高岡は表情を変えずに、俺へ言葉を続ける。

「三國は順調に出来たか?」

「まぁ、ぼちぼちだよ!」
「高岡」

「……伊藤さんは粘るね!♪」
「流石だよ!!♪」

「……」

 俺は穏やかな表情で高岡に言うと、高岡は亜紀を見ながら嬉しそうな表情で言う。
 高岡の中でも、亜紀の姿は頑張る美少女に見えているのだろう……

「……どうにか、間に合った!」
「ふぅ…」

 ほぼ、17時手前。
 亜紀は、やり遂げた表情で静かに呟いた後。軽いため息を吐く。
 亜紀の作業している机には、完成したモザイクアート制作の一部分が有る。

「……」

 亜紀は言葉の後。静かに席を立ち、そのまま後片付けを始める。
 亜紀を手伝うほどの内容では無いので、俺はそのまま座っていると、高岡が和やかな表情で話し掛けてくる。

「それしても……三國が伊藤さんと関係を深めるなんて、夢にも思っていなかったよ!」

「……俺も、偶然のような物さ」
「普通なら、出会いようが無いからな!」

 俺は、穏やかな表情で高岡に話す。
 高岡は表情を変えずに、俺に話し始める。

「二村を松田に取られたのは、僕も気の毒だと感じたけど、結果的には良かったね」
「三國!」

「あぁ、ありがとう。高岡!」

 俺は笑顔で高岡に言い終わるタイミングで、後片付けを終えた亜紀が俺の所へ戻って来て、穏やかな表情で俺に話し始める。

「待たせてごめんね。武蔵君…!」
「……そちらの方は、武蔵君の親友…?」

 俺への言葉の後。亜紀は高岡の方に顔を向けて、澄ました表情で話す。
 高岡は亜紀を見ながら、和やかな表情で言い始める。

「初めまして。特進の伊藤さん!」
「三國と、同じクラスの高岡です!!」

「……私の知名度もたいした者だわ!」

「初めまして、高岡さん」
「特進コースの伊藤亜紀です」

 亜紀は穏やかな表情で、高岡に自己紹介をする。
 高岡は嬉しそうな表情で、亜紀に言葉を続ける。

「伊藤さんのことは、僕たちのクラスまで広まっています!」
「文武両道なんですってね♪」

「……文武両道」
「えぇ……言われれば、そうかも知れませんね」

 亜紀は疑問を感じた表情に一瞬変わるが、直ぐに澄ました表情で高岡に言う。
 高岡は笑顔で亜紀に話し始める。

「では、今日はこれで失礼します!」
「明日も、モザイクアート制作頑張りましょうね。伊藤さん♪」

「はい……頑張りましょうね」

「~~~♪」

 亜紀は穏やかな表情で高岡に話し終えると、高岡は亜紀に笑顔で手を振りながら教室を出て行く。
 あの感じだと高岡も、亜紀に興味を持っていたな!

 高岡が教室を出て行った後。
 亜紀は呆れた表情をしながら俺に話し始める。

「……あの人」
「私が武蔵君と関係が有るのを、知っているんでしょ…?」

「もちろん、知ってるさ。亜紀!」
「俺と高岡は親友関係だしさ!!」

「だが、彼奴たかおかは“こうもり”だから、亜紀の前で良い人を見せたかったのだろう」

 俺は穏やかな表情で亜紀に言う。
 亜紀は澄ました表情で、俺に言い始めた。
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