俺のモテない学園生活を妹と変えていく!? ―妹との二人三脚で俺はリア充になる!―

小春かぜね

文字の大きさ
上 下
412 / 655
第5章 個別ルート 伊藤亜紀編

第412話 虹心へ戦果報告 その2

しおりを挟む
「虹心!」

「なに?」
「兄ちゃん!」

「ちょっと……虹心に話したいことが有るから、このまま一緒に虹心の部屋に行って良いか…?」

 俺の言葉で、虹心は和やかな表情で返事をするが、俺が本題を切り出すと、虹心は『何かを察した』表情で言い始める。

「話したいこと……あぁ、なるほどね!」
「いいよ!♪」

 だが、最後の文章は笑顔で言ってくれる虹心。
 今から虹心の部屋で、今日の放課後出来事を報告する……

 ……

 俺は虹心と一緒に虹心の部屋に向かい、今晩はクッションへお互いが座りながら会話を始める。
 もちろん、対面座りで有る
 虹心から、俺へ話し始める。

「まぁ!」
「兄ちゃんの言いたいことは大体分かるけど、伊藤さん関連だよね!」

「今回も、兄ちゃんは誰かに苛められて……髪も、悪戯されちゃった…?」

 初めの文章は穏やかな表情で言う虹心で有るが、後半の文章は困った微笑み表情で言う虹心!
 此奴はドローンのように、常に俺の行動を謎の力で監視しているのか!?

 俺は少し頬を染めて、困った笑顔で虹心に話し始める。

「あはは……///(汗)」
「虹心の言う通りだよ…///」

「それで、今回は誰が助けてくれたの?♪」
「やっぱり、岡谷さん!?♪」

 だが虹心は、俺を心配する素振りを一切見せず、満面な笑顔で聞いてくる!!
 虹心の洞察力は素晴らしく、俺がほぼ無傷なのを見抜いているから、こんな軽口を言えるのだろう。

 俺は真面目な表情と、もったいぶる口調で虹心に話し始める。

「虹心……。聞いて驚くなよ…!」
「今回……俺を助けてくれたのは、俺の彼女なんだ!!///」

「~~~♪」

「ほぇ…!?♪」

 虹心は笑顔の表情だが、顔に汗マークが出ている様な表情を見せる。
 伊藤さんを知っている人なら、誰だって驚くからだ。

 伊藤さんは温厚な性格で有り、攻撃的では無いからだ。
 虹心は笑顔から“びっくり”表情へ変わり、驚きの口調で俺に話し始める。

「伊藤さんが……兄ちゃんを助けた!?///」
「普通は逆でしょ…。兄ちゃん!??」

「……虹心の言いたい事も分かるが、俺は伊藤さんに助けられた…///」
「伊藤さん…。中等部まで空手をしていたんだって!///」

 俺は少し頬を染めながら、困った表情で虹心に言う。
 虹心は俺の言葉を聞いて、納得した表情で俺に言い始める。

「あ~~。伊藤さん、空手を学んでいたんだ!」
「兄ちゃんの言葉からして、伊藤さんはかなり強うそうだね!♪」

「……すごく強いぞ。虹心…!」
「伊藤さんは威嚇で、松田に向けて右足を蹴り上げたが、見事な物で有った…」

 俺はやや興奮した表情で虹心に話すが、虹心は和やかな表情で俺に話し始める。

「良かったね。兄ちゃん!」
「文武両道に恵まれた人を彼女に出来て!!」
「これで、後は結婚までに持ち込めれば、兄ちゃんの人生は安泰だね!!♪」

「けっ、結婚って……虹心!?///」
「俺が伊藤さんと付き合い始めたのは、月曜日の夕方からだぞ!///」
「この先の行方も分からないのに、結婚は急ぎ足過ぎるよ///(汗)」

 俺は少し頬を染めて、焦った表情で言う。
 だが虹心は、茶化しながら俺に言い始める!

「でも、兄ちゃん!♪」
「伊藤さんのような人は、この世にそうそう居ないよ!!」

「尻に敷かれる覚悟で、兄ちゃんは伊藤さんに愛されないと!!♪」

(亜紀の尻に敷かれるって……虹心///)

 俺は亜紀のことが好きだから、尻に敷かれても問題は無いが(!?)、でも、それは男として……駄目だろうと、俺は感じてしまった!///
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

僕(じゃない人)が幸せにします。

暇魷フミユキ
恋愛
【副題に☆が付いている話だけでだいたい分かります!】 ・第1章  彼、〈君島奏向〉の悩み。それはもし将来、恋人が、妻ができたとしても、彼女を不幸にすることだった。  そんな彼を想う二人。  席が隣でもありよく立ち寄る喫茶店のバイトでもある〈草壁美頼〉。  所属する部の部長でたまに一緒に帰る仲の〈西沖幸恵〉。  そして彼は幸せにする方法を考えつく―――― 「僕よりもっと相応しい人にその好意が向くようにしたいんだ」  本当にそんなこと上手くいくのか!?  それで本当に幸せなのか!?  そもそも幸せにするってなんだ!? ・第2章  草壁・西沖の二人にそれぞれの相応しいと考える人物を近付けるところまでは進んだ夏休み前。君島のもとにさらに二人の女子、〈深町冴羅〉と〈深町凛紗〉の双子姉妹が別々にやってくる。  その目的は―――― 「付き合ってほしいの!!」 「付き合ってほしいんです!!」  なぜこうなったのか!?  二人の本当の想いは!?  それを叶えるにはどうすれば良いのか!? ・第3章  文化祭に向け、君島と西沖は映像部として広報動画を撮影・編集することになっていた。  君島は西沖の劇への参加だけでも心配だったのだが……  深町と付き合おうとする別府!  ぼーっとする深町冴羅!  心配事が重なる中無事に文化祭を成功することはできるのか!? ・第4章  二年生は修学旅行と進路調査票の提出を控えていた。  期待と不安の間で揺れ動く中で、君島奏向は決意する―― 「僕のこれまでの行動を二人に明かそうと思う」  二人は何を思い何をするのか!?  修学旅行がそこにもたらすものとは!?  彼ら彼女らの行く先は!? ・第5章  冬休みが過ぎ、受験に向けた勉強が始まる二年生の三学期。  そんな中、深町凛紗が行動を起こす――  君島の草津・西沖に対するこれまでの行動の調査!  映像部への入部!  全ては幸せのために!  ――これは誰かが誰かを幸せにする物語。 ここでは毎日1話ずつ投稿してまいります。 作者ページの「僕(じゃない人)が幸せにします。(「小説家になろう」投稿済み全話版)」から全話読むこともできます!

先輩に退部を命じられた僕を励ましてくれたアイドル級美少女の後輩マネージャーを成り行きで家に上げたら、なぜかその後も入り浸るようになった件

桜 偉村
恋愛
 別にいいんじゃないんですか? 上手くならなくても——。  後輩マネージャーのその一言が、彼の人生を変えた。  全国常連の高校サッカー部の三軍に所属していた如月 巧(きさらぎ たくみ)は、自分の能力に限界を感じていた。  練習試合でも敗因となってしまった巧は、三軍キャプテンの武岡(たけおか)に退部を命じられて絶望する。  武岡にとって、巧はチームのお荷物であると同時に、アイドル級美少女マネージャーの白雪 香奈(しらゆき かな)と親しくしている目障りな存在だった。  だから、自信をなくしている巧を追い込んで退部させ、香奈と距離を置かせようとしたのだ。  そうすれば、香奈は自分のモノになると思っていたから。  武岡の思惑通り、巧はサッカー部を辞めようとしていた。  しかし、そこに香奈が現れる。  成り行きで香奈を家に上げた巧だが、なぜか彼女はその後も彼の家を訪れるようになって——。 「これは警告だよ」 「勘違いしないんでしょ?」 「僕がサッカーを続けられたのは、君のおかげだから」 「仲が良いだけの先輩に、あんなことまですると思ってたんですか?」  甘酸っぱくて、爽やかで、焦れったくて、クスッと笑えて……  オレンジジュース(のような青春)が好きな人必見の現代ラブコメ、ここに開幕! ※これより下では今後のストーリーの大まかな流れについて記載しています。 「話のなんとなくの流れや雰囲気を抑えておきたい」「ざまぁ展開がいつになるのか知りたい!」という方のみご一読ください。 【今後の大まかな流れ】 第1話、第2話でざまぁの伏線が作られます。 第1話はざまぁへの伏線というよりはラブコメ要素が強いので、「早くざまぁ展開見たい!」という方はサラッと読んでいただいて構いません! 本格的なざまぁが行われるのは第15話前後を予定しています。どうかお楽しみに! また、特に第4話からは基本的にラブコメ展開が続きます。シリアス展開はないので、ほっこりしつつ甘さも補充できます! ※最初のざまぁが行われた後も基本はラブコメしつつ、ちょくちょくざまぁ要素も入れていこうかなと思っています。 少しでも「面白いな」「続きが気になる」と思った方は、ざっと内容を把握しつつ第20話、いえ第2話くらいまでお読みいただけると嬉しいです! ※基本は一途ですが、メインヒロイン以外との絡みも多少あります。 ※本作品は小説家になろう様、カクヨム様にも掲載しています。

覚えたての催眠術で幼馴染(悔しいが美少女)の弱味を握ろうとしたら俺のことを好きだとカミングアウトされたのだが、この後どうしたらいい?

みずがめ
恋愛
覚えたての催眠術を幼馴染で試してみた。結果は大成功。催眠術にかかった幼馴染は俺の言うことをなんでも聞くようになった。 普段からわがままな幼馴染の従順な姿に、ある考えが思いつく。 「そうだ、弱味を聞き出そう」 弱点を知れば俺の前で好き勝手なことをされずに済む。催眠術の力で口を割らせようとしたのだが。 「あたしの好きな人は、マーくん……」 幼馴染がカミングアウトしたのは俺の名前だった。 よく見れば美少女となっていた幼馴染からの告白。俺は一体どうすればいいんだ?

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

危険な残業

詩織
恋愛
いつも残業の多い奈津美。そこにある人が現れいつもの残業でなくなる

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~

恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」 そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。 私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。 葵は私のことを本当はどう思ってるの? 私は葵のことをどう思ってるの? 意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。 こうなったら確かめなくちゃ! 葵の気持ちも、自分の気持ちも! だけど甘い誘惑が多すぎて―― ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。

マッサージ

えぼりゅういち
恋愛
いつからか疎遠になっていた女友達が、ある日突然僕の家にやってきた。 背中のマッサージをするように言われ、大人しく従うものの、しばらく見ないうちにすっかり成長していたからだに触れて、興奮が止まらなくなってしまう。 僕たちはただの友達……。そう思いながらも、彼女の身体の感触が、冷静になることを許さない。

処理中です...