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第5章 個別ルート 伊藤亜紀編
第411話 虹心へ戦果報告 その1
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……
「……」
俺は教室に戻るが教室内は無人で有り、俺を心配して待っていてくれた人は、誰一人居なかった。
(……俺は、陰キャラだからな!)
(けど、そんな陰キャラが、学年一の美少女と恋人関係だ!♪)
と俺は、心の中でバカなことも思いつつ、自席に有るカバンを手に取り、学園から床屋に寄ってから、俺は帰路に就いた……
……
☆
普段行っている床屋で整髪をして貰った後。俺は家に到着する。
傷は浅かったため、普段通りへ近い髪型でどうにか収まった。
イメチェンと考えればいいだろう!?
床屋の店の人曰く。もう少し髪を切られていたら、スポーツ刈りなどの短髪にしないと、全体のバランスが保てられなかったそうだ。
俺は店の人に『親友に、遊びで切られてしまって!///』と、困った笑顔で言ったが、店の人は『どうせ、苛めだろ…』と、複雑そうな表情をされた!!///
昔から通っている床屋なので、床屋の人も俺が、喧嘩に弱い子だと知っている。
今日は床屋に寄っていたため、普段よりかなり遅い帰宅時間と成る。
だが、門限前の時間で有るので、母親や虹心に連絡は入れていない。
俺は玄関内に入ると、玄関の靴置き場に当たる場所には、俺と父親以外の靴が揃っていた。
よくよく考えれば、母親と兄は夜勤明けで有った。
(今晩は、父親以外のみんな揃うんだな…)
俺は心の中で思いながら靴を脱ぎ、廊下を歩き、母親と虹心が居る台所に顔を出す。
この時間帯なら、あの二人は確実に台所へ居るからだ。
「―――」
「―――」
台所では母親と虹心が、調理の会話をしながら晩ご飯を作っていた。
俺は母親と虹心に向けて、穏やかな表情で帰宅挨拶を始める。
「ただいま!」
「母さん、虹心!!」
「お帰り…。武蔵」
俺の言葉で母親は、俺の方に顔を向けて澄ました表情で返事をする。
虹心は何時も通りの、和やかな表情で俺に話し掛ける。
「兄ちゃん。お帰り~~♪」
「……あれ?」
「兄ちゃん、床屋さん寄って来た…?」
虹心は、俺の髪型が違うことに直ぐ気付く!
本当……この妹は、良く見ているな!!
「うん…。ちょっとな!///」
俺は困った笑顔で虹心に言う。
母親と虹心の前で『二村に髪を切られたから、床屋に寄ってきた』とは言わない方が良いだろう。
虹心には後から言うけど、母親の前では絶対言わない方が良い。
「ふーん……兄ちゃんも、遂にお洒落を気にしだしたか!♪」
虹心は、顔を“にやつかせながら”俺に言う!
普段の俺なら反論をするが、今日はそれをすると“うっかり”失言をしかねないのでしない。
「まぁ……そんな所だよ。虹心!///」
「……?」
俺は困った笑顔で言うと、虹心は澄ました表情をする。
俺が反論をして来ないので、変だと感じ取ったのだろう。
(虹心が余計なことを言い出す前に、台所から立ち去ろう…)
俺はこれ以上の会話はせずに、そのまま台所を出る。
虹心も母親と料理中なので、俺に再度声を掛けたり、追い掛けて来ることはしなかった。
……
この日も、何時も通りの時間が過ぎていく。
虹心もあの後。髪の毛のことは一言も聞いてこなかった。
晩ご飯・家族団らんの時間も終わり、それぞれが自室に向かい始める時。
俺は虹心に穏やかな表情で話し掛けた。
「……」
俺は教室に戻るが教室内は無人で有り、俺を心配して待っていてくれた人は、誰一人居なかった。
(……俺は、陰キャラだからな!)
(けど、そんな陰キャラが、学年一の美少女と恋人関係だ!♪)
と俺は、心の中でバカなことも思いつつ、自席に有るカバンを手に取り、学園から床屋に寄ってから、俺は帰路に就いた……
……
☆
普段行っている床屋で整髪をして貰った後。俺は家に到着する。
傷は浅かったため、普段通りへ近い髪型でどうにか収まった。
イメチェンと考えればいいだろう!?
床屋の店の人曰く。もう少し髪を切られていたら、スポーツ刈りなどの短髪にしないと、全体のバランスが保てられなかったそうだ。
俺は店の人に『親友に、遊びで切られてしまって!///』と、困った笑顔で言ったが、店の人は『どうせ、苛めだろ…』と、複雑そうな表情をされた!!///
昔から通っている床屋なので、床屋の人も俺が、喧嘩に弱い子だと知っている。
今日は床屋に寄っていたため、普段よりかなり遅い帰宅時間と成る。
だが、門限前の時間で有るので、母親や虹心に連絡は入れていない。
俺は玄関内に入ると、玄関の靴置き場に当たる場所には、俺と父親以外の靴が揃っていた。
よくよく考えれば、母親と兄は夜勤明けで有った。
(今晩は、父親以外のみんな揃うんだな…)
俺は心の中で思いながら靴を脱ぎ、廊下を歩き、母親と虹心が居る台所に顔を出す。
この時間帯なら、あの二人は確実に台所へ居るからだ。
「―――」
「―――」
台所では母親と虹心が、調理の会話をしながら晩ご飯を作っていた。
俺は母親と虹心に向けて、穏やかな表情で帰宅挨拶を始める。
「ただいま!」
「母さん、虹心!!」
「お帰り…。武蔵」
俺の言葉で母親は、俺の方に顔を向けて澄ました表情で返事をする。
虹心は何時も通りの、和やかな表情で俺に話し掛ける。
「兄ちゃん。お帰り~~♪」
「……あれ?」
「兄ちゃん、床屋さん寄って来た…?」
虹心は、俺の髪型が違うことに直ぐ気付く!
本当……この妹は、良く見ているな!!
「うん…。ちょっとな!///」
俺は困った笑顔で虹心に言う。
母親と虹心の前で『二村に髪を切られたから、床屋に寄ってきた』とは言わない方が良いだろう。
虹心には後から言うけど、母親の前では絶対言わない方が良い。
「ふーん……兄ちゃんも、遂にお洒落を気にしだしたか!♪」
虹心は、顔を“にやつかせながら”俺に言う!
普段の俺なら反論をするが、今日はそれをすると“うっかり”失言をしかねないのでしない。
「まぁ……そんな所だよ。虹心!///」
「……?」
俺は困った笑顔で言うと、虹心は澄ました表情をする。
俺が反論をして来ないので、変だと感じ取ったのだろう。
(虹心が余計なことを言い出す前に、台所から立ち去ろう…)
俺はこれ以上の会話はせずに、そのまま台所を出る。
虹心も母親と料理中なので、俺に再度声を掛けたり、追い掛けて来ることはしなかった。
……
この日も、何時も通りの時間が過ぎていく。
虹心もあの後。髪の毛のことは一言も聞いてこなかった。
晩ご飯・家族団らんの時間も終わり、それぞれが自室に向かい始める時。
俺は虹心に穏やかな表情で話し掛けた。
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