俺のモテない学園生活を妹と変えていく!? ―妹との二人三脚で俺はリア充になる!―

小春かぜね

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第5章 個別ルート 伊藤亜紀編

第410話 帰投 その2

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「うん…。そうだね、武蔵君…」
「私と武蔵君の関係は、彩織から始まっているんだね……」

「私は彩織を失う代わりに、武蔵君と関係を深めた…」
「世の中って、本当に分からないね!」

 亜紀は、少し微笑みながら俺に言う。
 亜紀の言葉通り。亜紀は二村を捨てて俺を選び、俺は二村には捨てられたが、代わりに亜紀が拾ってくれた!?

 俺と亜紀の関係は純愛と、言いにくい関係に多分成るだろう……

「あっ…!」
「武蔵君。これ……渡しておくね!」
「戦後賠償金と言う、武蔵君の散髪代!!」

 亜紀は気付いた表情の後。穏やかな表情で右手に持っていた、お金を俺に差し出す。
 松田が亜紀に支払った、戦後賠償金さんぱつだいで有る。

「ありがたく受け取っておくよ。亜紀!」
「このままの髪型にしておくわけには、行かないからね!///」

 俺は亜紀に和やかな表情で言いながら、散髪代に成る戦後賠償金を受け取る。
 亜紀のとの会話が終わったら早速、床屋に行こう。

「じゃあ、武蔵君」
「私はこれで教室に戻るけど、そのお金で、髪を美容院で整えてきてね!」

「うん。ありがとう!」

 亜紀は穏やかな表情で俺に言う。
 俺は亜紀に、和やかな表情で言う。

 俺は、このまま亜紀と別れても良かったが、亜紀に少し聞きたいことが有った。
 教室に戻ろうとする亜紀に、俺は尋ねる表情で亜紀に質問を始める。

「えっと、亜紀…」
「亜紀はさ……授業中から抜け出して、俺を助けに来てくれたんだよね?///」

 俺が声を掛けると、亜紀は俺の方に振り向き、和やかな表情で俺からの質問に答え始める。

「そうだよ!」
「授業と言えば授業だけど、あの授業は強制参加では無いからね」

「全く問題は無いよ。武蔵君!」
「内申にも響かないし!」

 俺はまだ亜紀に聞きたいことが有ったので、尋ねる表情で質問を続ける。

「亜紀を、呼びに行ってくれた人は誰なの?」
「亜紀の親友…?」

「その人は私の後輩だよ。武蔵君!」
藍子あいこと言うの」

「俺が松田に攻撃された場面を見ていた子は、藍子ちゃんと言うんだ!」
「その子にも、お礼を言っておかないとな!!」

 俺は亜紀の言葉の後。和やかな表情で亜紀に言う。
 俺は亜紀の後輩に当たる、藍子ちゃんのお陰で本当に助かった。

 もし、藍子ちゃんが、あの場面を偶然でも見ていなかったら、二村・松田に無条件降伏をして俺は今頃、降伏調印を書かされていただろう。
 亜紀は穏やかな表情で、俺に話し始める。

「それは、私から言って置くから丈夫だよ。武蔵君」
「クラスメイトも、私の事を心配しているはずだから、これで戻るね!」

 亜紀は俺に言い終えると、軽やかな足取りで、特進コースの教室に戻って行った。

(亜紀が今朝。二村と話した内容も聞きたかったが、二村の口から大体聞けてしまったから、まぁ、良いか……)

 亜紀が俺を本格的に意識しだしたのは、二村の言葉通り。情からの始まりだろう。
 亜紀は二村と大喧嘩をして、大親友で有った二村を失った亜紀は、共通の親友で有った俺に意識を向けだした。

 最初の目的は、二村の関係回復で有ったが、二村との関係回復が望めないと成ると、お互いはお互いを意識し始めた。

(けど、告白したのは亜紀からでは無く、俺から何だよな!///)
(だが、亜紀の嘘のお陰で、二村や松田は大仰天していた!)

(それにしても、亜紀が空手を習っていたなんて知らなかった…)
(出会った当初の時。俺が欲望に負けて亜紀に襲い掛かっていたら、俺は亜紀にされていただろうな!///)

(この後は急遽。床屋に行かないといけないから、俺もカバンを取りに教室へ戻って、床屋に向かおう!)
(あっ……でも、この髪の毛だけは掃除しておかないと、後から問題に成りそうだな///)

 二村が切った、俺の髪の毛が廊下に散乱している。
 俺は付近に有る、清掃用具が入った扉を開け、清掃道具を使って清掃を始め、清掃を終えてから、俺はカバンを取りに教室へ戻った。
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