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第5章 個別ルート 伊藤亜紀編
第407話 戦後処理 その2
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俺の言葉の後。
亜紀は二村と松田の方に振り向き、何時も通りの澄ました表情で話し始める。
「私は、武蔵君からこの件を一任されたから、今から和平交渉を行いましょう」
「もし……それを望まないなら、この事は全て、先生達に話すしか無い!」
「……どうする。彩織…?」
「亜紀ちゃんは、あぁ、言っているけど……」
松田が二村に、伺いを立てるように聞いている。
二村は『仕方ない』の表情で、松田に言い始める。
「武…。そうするしか無いよ…」
「私は三國の髪を切っているし、武は三國を突き飛ばしている」
「こんなの先生に言われたら、私と武は停学確定だよ…」
「……そうかぁ~~。なら、受けますか~。彩織~~」
「僕も、停学は嫌だからな~~!」
松田の表情は理解した表情だが、口調は何時も通りの軽々しい口調で言う!?
松田は自分が敗者なのを、理解していないのか!??
「武……向こうは亜紀が担当するから、こっちも私に任せてくれない?」
「これは、私と亜紀から始まった問題でも有るから」
二村は、真面目な表情で松田に言う。
だが、松田は渋る表情で二村に言い始める。
「うーん……」
「別にそれで良いけど~~、彩織は亜紀ちゃんに、勝てる見込みは有るの!?」
「武…!」
「勝てるも何も無いよ」
「私たちは亜紀に負けた!」
「負けてしまった以上、その償いをしなければ成らない…」
「…………」
二村は戸惑った表情で松田に言うが、松田は“ぽかーん”の表情をする!?
此奴は後先のことを考えずに、今まで行動していたの!??
「……なら、彩織に任せるよ!」
「僕は~~、彩織の言う通りに動いただけだからね~」
松田は『僕は関係ない』の表情で二村に言う!
お前も当事者だぞ。松田!!
「……」
二村は松田に返事をせず、そのまま亜紀の方に振り向き、真面目な表情で亜紀に話し始める。
「亜紀!」
「私も武から任されたから、始めましょうか!」
二村の言葉の後。
亜紀は澄ました表情で、二村に話し始める。
「……」
俺はそのタイミングで、ズボンポケットからスマートフォンを取り出し、二村・松田に気付かれないように、録音アプリを起動させて、この和平交渉の内容を録音し始める。
「私も……相手が、彩織で安心だわ」
「……面識が無い人と交渉しても、物別れに成る時が殆どだから……本当。彩織で良かった…!」
(よし。録音開始…)
(亜紀の奴。俺のためにワザと“間”を開けたな)
亜紀は本当、虹心以上に優秀な人だ。
確実に録音操作が出来るように、どうでも良い文章での時間稼ぎや、間を開けて、録音出来る時間を俺にくれた。
亜紀は澄ました表情と落ち着いた口調で、二村に話し始める。
「……じゃあ、手短に言うけど。彩織」
「私も、武蔵君と同じ考えで、大事にはしたくない」
「けど、武蔵君は頭部の髪を、彩織の手で中途半端に切られてしまっている///」
「……武蔵君と私が望むのは、今から言う2つ」
「1つ目は、武蔵君の散髪料金。4,000円を武蔵君に支払うこと」
「2つ目は、今後。私たちに暴力行為及び、嫌がらせ、罵詈雑言を発言したり、流布させないこと」
「これが、私が提示する、あなた達への和平案」
(急遽の和平交渉にしては、パーフェクトだよな!)
(俺への賠償(散髪代)。今後の対策も完璧に盛り込まれている)
俺は心の中でパーフェクトだと感じるが、果たしてそれを、二村・松田が飲むだろうか?
亜紀は二村と松田の方に振り向き、何時も通りの澄ました表情で話し始める。
「私は、武蔵君からこの件を一任されたから、今から和平交渉を行いましょう」
「もし……それを望まないなら、この事は全て、先生達に話すしか無い!」
「……どうする。彩織…?」
「亜紀ちゃんは、あぁ、言っているけど……」
松田が二村に、伺いを立てるように聞いている。
二村は『仕方ない』の表情で、松田に言い始める。
「武…。そうするしか無いよ…」
「私は三國の髪を切っているし、武は三國を突き飛ばしている」
「こんなの先生に言われたら、私と武は停学確定だよ…」
「……そうかぁ~~。なら、受けますか~。彩織~~」
「僕も、停学は嫌だからな~~!」
松田の表情は理解した表情だが、口調は何時も通りの軽々しい口調で言う!?
松田は自分が敗者なのを、理解していないのか!??
「武……向こうは亜紀が担当するから、こっちも私に任せてくれない?」
「これは、私と亜紀から始まった問題でも有るから」
二村は、真面目な表情で松田に言う。
だが、松田は渋る表情で二村に言い始める。
「うーん……」
「別にそれで良いけど~~、彩織は亜紀ちゃんに、勝てる見込みは有るの!?」
「武…!」
「勝てるも何も無いよ」
「私たちは亜紀に負けた!」
「負けてしまった以上、その償いをしなければ成らない…」
「…………」
二村は戸惑った表情で松田に言うが、松田は“ぽかーん”の表情をする!?
此奴は後先のことを考えずに、今まで行動していたの!??
「……なら、彩織に任せるよ!」
「僕は~~、彩織の言う通りに動いただけだからね~」
松田は『僕は関係ない』の表情で二村に言う!
お前も当事者だぞ。松田!!
「……」
二村は松田に返事をせず、そのまま亜紀の方に振り向き、真面目な表情で亜紀に話し始める。
「亜紀!」
「私も武から任されたから、始めましょうか!」
二村の言葉の後。
亜紀は澄ました表情で、二村に話し始める。
「……」
俺はそのタイミングで、ズボンポケットからスマートフォンを取り出し、二村・松田に気付かれないように、録音アプリを起動させて、この和平交渉の内容を録音し始める。
「私も……相手が、彩織で安心だわ」
「……面識が無い人と交渉しても、物別れに成る時が殆どだから……本当。彩織で良かった…!」
(よし。録音開始…)
(亜紀の奴。俺のためにワザと“間”を開けたな)
亜紀は本当、虹心以上に優秀な人だ。
確実に録音操作が出来るように、どうでも良い文章での時間稼ぎや、間を開けて、録音出来る時間を俺にくれた。
亜紀は澄ました表情と落ち着いた口調で、二村に話し始める。
「……じゃあ、手短に言うけど。彩織」
「私も、武蔵君と同じ考えで、大事にはしたくない」
「けど、武蔵君は頭部の髪を、彩織の手で中途半端に切られてしまっている///」
「……武蔵君と私が望むのは、今から言う2つ」
「1つ目は、武蔵君の散髪料金。4,000円を武蔵君に支払うこと」
「2つ目は、今後。私たちに暴力行為及び、嫌がらせ、罵詈雑言を発言したり、流布させないこと」
「これが、私が提示する、あなた達への和平案」
(急遽の和平交渉にしては、パーフェクトだよな!)
(俺への賠償(散髪代)。今後の対策も完璧に盛り込まれている)
俺は心の中でパーフェクトだと感じるが、果たしてそれを、二村・松田が飲むだろうか?
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