俺のモテない学園生活を妹と変えていく!? ―妹との二人三脚で俺はリア充になる!―

小春かぜね

文字の大きさ
上 下
382 / 655
第5章 個別ルート 伊藤亜紀編

第382話 相手待ち

しおりを挟む
(これで……二村と松田が、恋人関係で有ることは確定だ!)
(だが、どうやって、俺は亜紀さんと関係を深めれば良いのだろうか?)

 俺と亜紀さんは、正直言えば住む世界が違う。
 俺は普通コース生だし、亜紀さんは特進コース生で有る。

 おまけに亜紀さんは、学年一の美少女で有る!///
 来年の最高学年に成れば陽葵先輩が卒園する関係から、亜紀さんが学園一の美少女に君臨するだろう……

 亜紀さん自身も、自分(私)がモテることを自覚しているし、将来の進路もしっかりと決めている。
 そんな亜紀さんと学園内で、おおやけに付き合える関係に持って行くのは、普通の手段では無理だろう……

 その前に、俺から亜紀さんに連絡を取ることが基本出来ないし、亜紀さんも前向きに検討すると言っているだけだから、このままお流れに成る可能性も十分有る……

(全ては、亜紀さん次第だな……)
(でも、亜紀さんが駄目なら、いさぎよく次の目標へ切り替えるだけだ!)
(最悪は虹心と、関係を持ってしまえば良い!?)

『キーン、コーン、―――♪』

 俺が自席で考え事をしている間に、始業(朝のHR)チャイムが鳴る。
 亜紀さんからの動きが有るまでは、俺は今まで通りの生活をするしか無かった。

 ……

 ☆

 昼食の時間……

 俺は何時も通り購買に行って、菓子パン、惣菜パン、牛乳を買った後。教室に戻って自席で昼食を摂る。

 今日は珍しく、ホットドッグが買えた。
 ホットドッグなどの惣菜パンはいち早く売り切れるので、毎日必ず惣菜パンが買えるわけでは無い。

「もぐ、もぐ、―――」

 俺は自席で昼食を摂っているが、恋人関係に成った二村と松田は教室内に居なくて、二人で楽しい昼食を何処で摂っているのかも知れない。

「……」

 俺の大親友岡谷君も、自分の席で昼食を摂っているが、詰まらなそうな表情でコンビニおにぎりをかじっている。
 岡谷君は、俺が松田達と争った時に助けてくれた仲で有るが、その時以降から微妙に距離を開けられてしまった!///

 俺は岡谷君の凄さを知ってしまったし、岡谷君も俺に、その力を見せたくは無かったのだろう……
 そのため、以前ほど交流は盛んでは無くなったが、親友関係だけは維持出来ていると思う?

『ガサ、ガサ、―――』

 俺は昼食を食べ終えて、食べる時に出た“ごみ”をゴミ箱に捨てに行く。
 ごみを捨てた後は、再び自席に戻る。

(飯も食べたし……昨日は夜が遅かったから、時間まで机で寝ていようかな…?)
(高岡たちと話しても、会話が続かないからな~~)

『~~~♪』

 俺は心の中でそう思っていると、Railの着信音が鳴る!
 しまった……今日はマナーモードにするのを忘れていた!///

(今が昼食時で良かったな!)
(これが授業中で有ったら、確実にマイナス評価に成るからな!!///)

 俺は心の中で思いながら、Railの着信内容を見始める。
 相手は……亜紀さんからで有った!

(意外に動きが速いな!)
(俺の予想では、1週間位は“なしのつぶて”だと思っていたのに……)

『こんにちは。武蔵君!』
『早速だけど、今日の放課後空いている?』

『もし、空いているようで有ったら、16時半を目安に特進教室へ来て!』
『武蔵君と今後の打ち合わせをしたいから……』

(文章の感じから、前向きの雰囲気と感じ取れるが。相手が亜紀さんだからな!)
(期待して行ったら、地獄に突き落とされる事も平気で有るからな!///)

(けど、昨日は良いムードで終わっているから、昨日今日で俺を振ることは無いだろう!?)

 俺は心の中で、そう信じながら、亜紀さん宛に返信メッセージを打ち込み始める。

 これで、今日の放課後。
 亜紀さんに三下り半を突き付けられたら、もはや笑うしか無いだろう!??
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

僕(じゃない人)が幸せにします。

暇魷フミユキ
恋愛
【副題に☆が付いている話だけでだいたい分かります!】 ・第1章  彼、〈君島奏向〉の悩み。それはもし将来、恋人が、妻ができたとしても、彼女を不幸にすることだった。  そんな彼を想う二人。  席が隣でもありよく立ち寄る喫茶店のバイトでもある〈草壁美頼〉。  所属する部の部長でたまに一緒に帰る仲の〈西沖幸恵〉。  そして彼は幸せにする方法を考えつく―――― 「僕よりもっと相応しい人にその好意が向くようにしたいんだ」  本当にそんなこと上手くいくのか!?  それで本当に幸せなのか!?  そもそも幸せにするってなんだ!? ・第2章  草壁・西沖の二人にそれぞれの相応しいと考える人物を近付けるところまでは進んだ夏休み前。君島のもとにさらに二人の女子、〈深町冴羅〉と〈深町凛紗〉の双子姉妹が別々にやってくる。  その目的は―――― 「付き合ってほしいの!!」 「付き合ってほしいんです!!」  なぜこうなったのか!?  二人の本当の想いは!?  それを叶えるにはどうすれば良いのか!? ・第3章  文化祭に向け、君島と西沖は映像部として広報動画を撮影・編集することになっていた。  君島は西沖の劇への参加だけでも心配だったのだが……  深町と付き合おうとする別府!  ぼーっとする深町冴羅!  心配事が重なる中無事に文化祭を成功することはできるのか!? ・第4章  二年生は修学旅行と進路調査票の提出を控えていた。  期待と不安の間で揺れ動く中で、君島奏向は決意する―― 「僕のこれまでの行動を二人に明かそうと思う」  二人は何を思い何をするのか!?  修学旅行がそこにもたらすものとは!?  彼ら彼女らの行く先は!? ・第5章  冬休みが過ぎ、受験に向けた勉強が始まる二年生の三学期。  そんな中、深町凛紗が行動を起こす――  君島の草津・西沖に対するこれまでの行動の調査!  映像部への入部!  全ては幸せのために!  ――これは誰かが誰かを幸せにする物語。 ここでは毎日1話ずつ投稿してまいります。 作者ページの「僕(じゃない人)が幸せにします。(「小説家になろう」投稿済み全話版)」から全話読むこともできます!

先輩に退部を命じられた僕を励ましてくれたアイドル級美少女の後輩マネージャーを成り行きで家に上げたら、なぜかその後も入り浸るようになった件

桜 偉村
恋愛
 別にいいんじゃないんですか? 上手くならなくても——。  後輩マネージャーのその一言が、彼の人生を変えた。  全国常連の高校サッカー部の三軍に所属していた如月 巧(きさらぎ たくみ)は、自分の能力に限界を感じていた。  練習試合でも敗因となってしまった巧は、三軍キャプテンの武岡(たけおか)に退部を命じられて絶望する。  武岡にとって、巧はチームのお荷物であると同時に、アイドル級美少女マネージャーの白雪 香奈(しらゆき かな)と親しくしている目障りな存在だった。  だから、自信をなくしている巧を追い込んで退部させ、香奈と距離を置かせようとしたのだ。  そうすれば、香奈は自分のモノになると思っていたから。  武岡の思惑通り、巧はサッカー部を辞めようとしていた。  しかし、そこに香奈が現れる。  成り行きで香奈を家に上げた巧だが、なぜか彼女はその後も彼の家を訪れるようになって——。 「これは警告だよ」 「勘違いしないんでしょ?」 「僕がサッカーを続けられたのは、君のおかげだから」 「仲が良いだけの先輩に、あんなことまですると思ってたんですか?」  甘酸っぱくて、爽やかで、焦れったくて、クスッと笑えて……  オレンジジュース(のような青春)が好きな人必見の現代ラブコメ、ここに開幕! ※これより下では今後のストーリーの大まかな流れについて記載しています。 「話のなんとなくの流れや雰囲気を抑えておきたい」「ざまぁ展開がいつになるのか知りたい!」という方のみご一読ください。 【今後の大まかな流れ】 第1話、第2話でざまぁの伏線が作られます。 第1話はざまぁへの伏線というよりはラブコメ要素が強いので、「早くざまぁ展開見たい!」という方はサラッと読んでいただいて構いません! 本格的なざまぁが行われるのは第15話前後を予定しています。どうかお楽しみに! また、特に第4話からは基本的にラブコメ展開が続きます。シリアス展開はないので、ほっこりしつつ甘さも補充できます! ※最初のざまぁが行われた後も基本はラブコメしつつ、ちょくちょくざまぁ要素も入れていこうかなと思っています。 少しでも「面白いな」「続きが気になる」と思った方は、ざっと内容を把握しつつ第20話、いえ第2話くらいまでお読みいただけると嬉しいです! ※基本は一途ですが、メインヒロイン以外との絡みも多少あります。 ※本作品は小説家になろう様、カクヨム様にも掲載しています。

覚えたての催眠術で幼馴染(悔しいが美少女)の弱味を握ろうとしたら俺のことを好きだとカミングアウトされたのだが、この後どうしたらいい?

みずがめ
恋愛
覚えたての催眠術を幼馴染で試してみた。結果は大成功。催眠術にかかった幼馴染は俺の言うことをなんでも聞くようになった。 普段からわがままな幼馴染の従順な姿に、ある考えが思いつく。 「そうだ、弱味を聞き出そう」 弱点を知れば俺の前で好き勝手なことをされずに済む。催眠術の力で口を割らせようとしたのだが。 「あたしの好きな人は、マーくん……」 幼馴染がカミングアウトしたのは俺の名前だった。 よく見れば美少女となっていた幼馴染からの告白。俺は一体どうすればいいんだ?

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

危険な残業

詩織
恋愛
いつも残業の多い奈津美。そこにある人が現れいつもの残業でなくなる

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~

恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」 そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。 私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。 葵は私のことを本当はどう思ってるの? 私は葵のことをどう思ってるの? 意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。 こうなったら確かめなくちゃ! 葵の気持ちも、自分の気持ちも! だけど甘い誘惑が多すぎて―― ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。

マッサージ

えぼりゅういち
恋愛
いつからか疎遠になっていた女友達が、ある日突然僕の家にやってきた。 背中のマッサージをするように言われ、大人しく従うものの、しばらく見ないうちにすっかり成長していたからだに触れて、興奮が止まらなくなってしまう。 僕たちはただの友達……。そう思いながらも、彼女の身体の感触が、冷静になることを許さない。

処理中です...