俺のモテない学園生活を妹と変えていく!? ―妹との二人三脚で俺はリア充になる!―

小春かぜね

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第4章 高等部先輩と後輩

第376話 微妙な日だった!?

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『まもなく、○○に到着します!』
『扉は、―――』

 俺は亜紀さんと車内で会話をしている間に、急行電車は俺たちの住んでいる町の駅に、到着するアナウンスが車内に流れている。
 この後の予定は、恐らくだが……この駅で解散の流れと成るだろう。

 俺の家の方角と、陽葵先輩・伊藤さん姉妹の方角が違うから、この駅で別れるしかない。
 ランチの時に一緒にお茶をしているから、このメンバーのままで真優美さんお店に行っても、余り意味は無いと思うし……

 夏休み直前に亜紀さんに振られてから、俺と亜紀さんの距離はかなり広がっていたが、今日の出会いで、俺が告白する以前の距離に戻れた気がする!
 だが、俺は本当に亜紀さんと恋人関係に成りたければ、此処からが大変で有ろう!?

 ☆

 俺たちは今。俺たちの住んでいる町の駅ホームに居て、俺と陽葵先輩。伊藤さん姉妹と全員が揃っている。
 陽葵先輩が和やかな表情で、俺に話し掛けてくる。

「三國君!」
「今日はこれで、お開きに成るけど良いかな!」

「はい…!」
「良い時間ですし、陽葵先輩たちとの家の方角も違いますから、問題ないです!」

「……」

「……」

 俺が陽葵先輩と話す中。伊藤さん姉妹は澄ました表情で、俺と陽葵先輩の会話を聞いている。
 陽葵先輩は、和やかな表情で俺に話し始める。

「途中から、亜紀ちゃんたちと合流しちゃったけど、三國君との美術館は楽しかったわ!♪」
「じゃあ、これで今日は、お開きにするね!!♪」

「後。お店の方にも、気軽に遊びに来てね!♪」
「バイバイ。三國君!!♪」

「あっ、はい!///」
「こちらこそ、今日は楽しかったです。陽葵先輩!///」
「では、これで失礼します!!///」

 俺は少し頬を染めて、恥ずかしそうな表情で言った後。陽葵先輩に頭を下げる。
 陽葵先輩は先輩だから、先輩への行為をしなければ成らない。

態々わざわざ、頭を下げなくても良いよ~~。三國君!///(汗)」

 陽葵先輩は困った笑顔で言う。
 流石、陽葵先輩だ。

 この様な人だから、学園一の美少女と言われるのだろう。
 陽葵先輩の言葉の後。亜紀さんが、俺に穏やかな表情で話し掛けてくる。

「武蔵君!」
「……私が、陽葵さんと武蔵君の邪魔を結果的にしてしまったけど、私も楽しかったよ!///」

「ほら、桃香!」
「武蔵君に、別れの挨拶をする!」

「バイバイ、三國さん!!」

 亜紀さんの言葉で、桃香ちゃんは笑顔で、俺に別れの挨拶をしてくれる。
 俺は和やかな表情で、伊藤さん姉妹に話し始める。

「亜紀さん。桃香ちゃん!」
「俺も楽しかったよ。気を付けて帰ってね!!」

「ありがとう……武蔵君!///」

 亜紀さんは嬉し恥ずかしそうな表情で、俺に言ってくれる。
 途中から伊藤さん姉妹の乱入によって、本来の陽葵先輩とのデートでは無かったが、伊藤さんの俺に対する気持ちを、偶然知ることが出来てしまった。

 二村や松田達が、俺と亜紀さんの関係を妨害して来なければ、俺と亜紀さんは確実に恋人関係に発展出来るだろうけど、言うまでも無く妨害してくるだろう。
 だが、俺はそれに打ち勝つことが出来るのだろうか……

 ……

 ☆

 俺は陽葵先輩と伊藤さん姉妹と別れた後は、まっすぐ自宅へ戻る。
 自宅に戻ると、夕方には珍しく、虹心が家に居なかった?

 この日は母親が家に居たので、台所に居た母親へ、虹心のことを聞いてみると『虹心なら、午後から津和野(小鞠)さんの家へ遊びに行って、晩ご飯もご馳走に成ってくるんだって!』と、和やかな表情で俺に言う。

 俺は虹心から、そんな話しを聞いていなかったがな?
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