俺のモテない学園生活を妹と変えていく!? ―妹との二人三脚で俺はリア充になる!―

小春かぜね

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第4章 高等部先輩と後輩

第362話 今後の予定を決める その1

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 俺が伊藤さんとの初めての食事は、学園の昼食時に、学園の中庭で昼食を食べた時で有るが、あの時の伊藤さんは楽しい表情と言うより、意見交換をしながらの食事で有った。

(あれもあれで悪くは無かったが、今日の方が良い表情をしているな!)
(亜紀!!///)

『カチャ、カチャ、―――』

「もぐ、もぐ、―――」

 伊藤さんは、俺が見ているのを気付いている筈だと思うが、俺の視線を気にすること無く食事を続けている。

(伊藤さんは俺の視線に、気付いていないのかな…?)
(それとも、それだけ食べるのに夢中に成っているのかな??)

 伊藤さんは夢中に食べている感じがするので、俺は伊藤さんに話し掛けることはせず、自分のハヤシライスを食べることを再開させる。

『カチャ、カチャ、―――』

 みんな……会話を求めるより、食事の方に夢中へ成っている……
 ハンバーグは当然、かにクリームコロッケも熱いうちの方が美味しい。

 陽葵先輩や伊藤さん姉妹もそれを理解しているから、会話より食事を優先させているのだろう?

 ……

 本当に食事中は会話を楽しむことは無く、食べることに“みんな”夢中に成っていた!
 美味しい料理で有ったから、これは仕方が無いことかも知れないが……

 みんな料理を食べ終えて、現在は食後のドリンク待ちで有る。
 俺も含めて、みんな満足顔で有る。
 食べ終えた食器類は、さっき日向さんが下げていった。

(ふ~~。大盛りにしたからお腹が一杯だ~~!)
(さて、この後の予定はどうするのかな?)

 本来の予定で有ったら、この後は陽葵先輩と繁華街散策で有るが、伊藤さん姉妹が加わってしまったので、予定の変更も有りうるかも知れない?
 俺はその確認も兼ねて、穏やかな表情で陽葵先輩に話し掛ける。

「陽葵先輩!」
「ランチ後の予定はどうします?」
「本来の予定でしたら、陽葵先輩と繁華街散策でしたけど…?」

「そうだね~~、三國君!」
「最初の予定では、そうだったよね~~♪」

「でも、どうしようかね~~?♪」
「ちょっと、時間が押し気味なんだよね~~」

 陽葵先輩は和やかな表情で言うが、繁華街散策を迷っている感じで有る?
 あれ……もしかして、繁華街散策は中止??

 すると、伊藤さんが穏やかな表情で、陽葵先輩に話し掛ける。

「陽葵さん!」
「もし、この後予定が決まっていなければ……少し、私に付き合って貰えませんか?///」

「実は、大学受験に備えた参考書が欲しいのですが、進路担当の教員だけでは無く、陽葵先輩からのアドバイスも欲しいと感じていまして!///」

(伊藤さん……まだ、俺と陽葵先輩の中を邪魔するの!?)
(此処まで来ると……悪意を感じてしまうな!///)

(もはや、伊藤さんはだよ!//////)

 伊藤さんは俺を振ったけど、未練をかなり持っている。
 そんな状態で有るから、伊藤さんは俺と陽葵先輩の仲を妨害してくるのだろう?

 二村の障害さえなければ、こんな”まどろっこしい”事をしなくても良いのだが……

「亜紀ちゃん!」
「……私は別に構わないけど、本来の予定から変更になるからね~~?」
「それに、三國君から了解を貰わないと行けないから、私の判断だけではね~~」

 陽葵先輩は顔を上に向けながら、伊藤さんに言っている。
『でも、どうしようかね~~?♪』と言っていた割には、本来の予定を実行する気だったらしい。

「えっと……あっ///」

 俺が言葉を発しようとした時。日向さんが笑顔で、ドリンクが乗ったトレイを手に持って、俺たちのテーブルにやってくる。

「はい。みんな!」
「食後のドリンクをお持ちしました!♪」

 日向さんは笑顔で言いながら、各座席へ食後のドリンク配膳を始める。

「では、ごゆっくりと~~♪」

 日向さんが笑顔で言って、俺たちのテーブルから離れようとした時。陽葵先輩が日向さんへ話し掛けた。
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