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第4章 高等部先輩と後輩
第351話 俺の真の本命?
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「……丁度、三國君の横が空いているし、亜紀ちゃんたちが来るまで座っておこう!」
陽葵先輩は和やかな表情で独り言を言い終えると、俺の真横に座り始める。
俺の横は元から空いている。
俺の真横のソファーに座った陽葵先輩は、和やかな表情で俺に話し掛けてくる。
「三國君!」
「亜紀ちゃんは、かなり三國君を意識しているね!♪」
「お姉ちゃんから、その辺りも聞いていたけど、かなり良い関係の感じがするね!!♪」
「……やっぱり、陽葵先輩は全て知っていましたか…!」
「二村さんのことから、今日香ちゃんのことまで……」
俺は『困ったな…』の表情で陽葵先輩に言う。
陽葵先輩は、困った微笑み表情で俺に話し始める。
「うっ、うん…///(汗)」
「お姉ちゃんが三國君に関することを全て、私に教えてくれちゃったからね!///」
此処で陽葵先輩は、真面目な表情に変わって言葉を続ける。
「えっと……それでね、三國君?」
「此処でこんな事を聞くのは、本当は良くない行為だと感じるけど……三國君の真の本命は誰かな?」
「私も三國君とは親友関係だし、教えたくない気持ちも分かるけど、教えてくれないかな?」
(俺の真の本命か……)
「……誰でしょうね。陽葵先輩…?」
「実のところ。俺も良く分からないのですよ…」
「伊藤さんは俺を振った割には、未練を持っている感じがするし、小鞠ちゃんも現在付き合っている人が、本当に好きでは無いらしい……」
「今日香ちゃんも……良い子なんですけど、心が幼すぎると言うべきか……」
俺は困った表情で、陽葵先輩に話す。
すると、陽葵先輩は穏やかな表情で俺に言い始める。
「……三國君も、結構モテる子なんだね!///」
「けど……お互いがその先へ、進展出来ていないんだよね!」
「はい…。陽葵先輩の言葉通りですね…」
「俺の本来の目標と言うのも変ですが、俺の第一目標は津和野小鞠ちゃんで有り、小鞠ちゃんと関係を深めましたが、実際は小鞠ちゃんより、二村さんや伊藤さんを望んでしまいました…///」
「俺があの時。変な気を犯さず、小鞠ちゃんだけに目標を絞っていれば今頃、小鞠ちゃんと恋人関係に成れていたかも知れません…///」
俺は、少し遠い目をしながら陽葵先輩に言う。
俺の恋愛事情が此処まで“ごたごた”に成ってしまったのは、俺が欲を出してしまったからで有る。
「ふぅ…」
「難しい所だね。三國君…」
「三國君の言う通り。欲を出さなければ、小鞠ちゃんと言う子と三國君は付き合えるかも知れないけど、結局最後は破局を迎えるでしょうね…///」
「当時の三國君では、小鞠ちゃんで満足出来ないと思うから……」
陽葵先輩は軽い溜息を吐いた後。悩んだ表情で俺に言う。
「……」
(小鞠ちゃんでは、満足出来ないか……)
(そう言われてしまうと、反論が出来ないな!!)
俺は一貫性を持って、恋人作りをしていた訳では無い。
俺はとにかく、俺を好いてくれる人なら誰でも良いで現に、同級生女子達へ声掛けをしていた。
そして、ひょんな事に、俺自身に“モテ期”が突然訪れて、予想外な人たちから一気に、好意の目線を貰えるようになった。
小鞠ちゃんは然り、ついこの前まで生意気で有った妹の虹心まで、今では俺をほぼ恋人目線で見ている。
「私は三國君を、良い人では見ているけど……まだ恋人候補には少し遠いね!///」
陽葵先輩は困った笑顔で俺に言う。
俺は陽葵先輩の事を有る程度知っているが、陽葵先輩は俺の事を知っているようで知らない。
(俺の恋人作りで、現段階で現実的な人は、伊藤さんか今日香ちゃんぐらいか……)
(だが、二人とも大きな障害が有るんだよな!///)
伊藤さんの場合は、消息不明の片思いの人。
今日香ちゃんの場合は、新倉洋菓子店の跡継ぎ問題。
どれも、簡単に解決出来る問題でない。
「あっ……亜紀ちゃんたちが来たようだね!」
『てく、てく、―――』
陽葵先輩は特別展の方を見て、陽気な口調で言う。
俺はその方向へ顔を向けると、伊藤さん姉妹が俺たちの方へ近付いてくる。
(此処からは陽葵先輩とのデートでは無く、陽葵先輩を主導にしたグループ散策だな)
俺はそんな事を感じながら、こちらにやって来る伊藤さん姉妹を見ていた。
陽葵先輩は和やかな表情で独り言を言い終えると、俺の真横に座り始める。
俺の横は元から空いている。
俺の真横のソファーに座った陽葵先輩は、和やかな表情で俺に話し掛けてくる。
「三國君!」
「亜紀ちゃんは、かなり三國君を意識しているね!♪」
「お姉ちゃんから、その辺りも聞いていたけど、かなり良い関係の感じがするね!!♪」
「……やっぱり、陽葵先輩は全て知っていましたか…!」
「二村さんのことから、今日香ちゃんのことまで……」
俺は『困ったな…』の表情で陽葵先輩に言う。
陽葵先輩は、困った微笑み表情で俺に話し始める。
「うっ、うん…///(汗)」
「お姉ちゃんが三國君に関することを全て、私に教えてくれちゃったからね!///」
此処で陽葵先輩は、真面目な表情に変わって言葉を続ける。
「えっと……それでね、三國君?」
「此処でこんな事を聞くのは、本当は良くない行為だと感じるけど……三國君の真の本命は誰かな?」
「私も三國君とは親友関係だし、教えたくない気持ちも分かるけど、教えてくれないかな?」
(俺の真の本命か……)
「……誰でしょうね。陽葵先輩…?」
「実のところ。俺も良く分からないのですよ…」
「伊藤さんは俺を振った割には、未練を持っている感じがするし、小鞠ちゃんも現在付き合っている人が、本当に好きでは無いらしい……」
「今日香ちゃんも……良い子なんですけど、心が幼すぎると言うべきか……」
俺は困った表情で、陽葵先輩に話す。
すると、陽葵先輩は穏やかな表情で俺に言い始める。
「……三國君も、結構モテる子なんだね!///」
「けど……お互いがその先へ、進展出来ていないんだよね!」
「はい…。陽葵先輩の言葉通りですね…」
「俺の本来の目標と言うのも変ですが、俺の第一目標は津和野小鞠ちゃんで有り、小鞠ちゃんと関係を深めましたが、実際は小鞠ちゃんより、二村さんや伊藤さんを望んでしまいました…///」
「俺があの時。変な気を犯さず、小鞠ちゃんだけに目標を絞っていれば今頃、小鞠ちゃんと恋人関係に成れていたかも知れません…///」
俺は、少し遠い目をしながら陽葵先輩に言う。
俺の恋愛事情が此処まで“ごたごた”に成ってしまったのは、俺が欲を出してしまったからで有る。
「ふぅ…」
「難しい所だね。三國君…」
「三國君の言う通り。欲を出さなければ、小鞠ちゃんと言う子と三國君は付き合えるかも知れないけど、結局最後は破局を迎えるでしょうね…///」
「当時の三國君では、小鞠ちゃんで満足出来ないと思うから……」
陽葵先輩は軽い溜息を吐いた後。悩んだ表情で俺に言う。
「……」
(小鞠ちゃんでは、満足出来ないか……)
(そう言われてしまうと、反論が出来ないな!!)
俺は一貫性を持って、恋人作りをしていた訳では無い。
俺はとにかく、俺を好いてくれる人なら誰でも良いで現に、同級生女子達へ声掛けをしていた。
そして、ひょんな事に、俺自身に“モテ期”が突然訪れて、予想外な人たちから一気に、好意の目線を貰えるようになった。
小鞠ちゃんは然り、ついこの前まで生意気で有った妹の虹心まで、今では俺をほぼ恋人目線で見ている。
「私は三國君を、良い人では見ているけど……まだ恋人候補には少し遠いね!///」
陽葵先輩は困った笑顔で俺に言う。
俺は陽葵先輩の事を有る程度知っているが、陽葵先輩は俺の事を知っているようで知らない。
(俺の恋人作りで、現段階で現実的な人は、伊藤さんか今日香ちゃんぐらいか……)
(だが、二人とも大きな障害が有るんだよな!///)
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どれも、簡単に解決出来る問題でない。
「あっ……亜紀ちゃんたちが来たようだね!」
『てく、てく、―――』
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俺はその方向へ顔を向けると、伊藤さん姉妹が俺たちの方へ近付いてくる。
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俺はそんな事を感じながら、こちらにやって来る伊藤さん姉妹を見ていた。
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