俺のモテない学園生活を妹と変えていく!? ―妹との二人三脚で俺はリア充になる!―

小春かぜね

文字の大きさ
上 下
343 / 655
第4章 高等部先輩と後輩

第343話 市立美術館 その2

しおりを挟む
 これは、真優美さんなりの気遣いなんだろう……
 予防線を張った割には、粋なことをしてくれる!!

(素直に感謝しておこう!)

 俺は素直にそう思うことにする。
 陽葵先輩はバックの中から、特別展前売りチケットと財布を同時に取り出す。
 財布から小銭を取り出して、特別展前売りチケットと一緒に、俺に手渡してくれる。

「はい。三國君!」
「前売り券とさっきの代金!!」

「あっ、どうも、ありがとうございます!」
「陽葵先輩!!///」

 陽葵先輩が笑顔で言う中。俺は嬉しそうな表情で、前売りチケットとお金を受け取る。
 特別展の学割料金設定は有るはずだが、少しでも出費が抑えられるのは嬉しい!!

「じゃあ、行こうか!♪」
「三國君!!♪」

 笑顔で言う陽葵先輩。
 陽葵先輩は、熊の○○さんが好きで有る。

 今日のことを、凄く楽しみにしていたそうだ。
 陽葵先輩は真優美さんと同じ様に、子ども心も残っている女性だ!!

 今はきっと、俺のことより、熊の○○さんの方へ意識を向けているだろう?
 だが、そんな事はどうでも良い!
 俺は陽葵先輩の横に居るだけで、心が“ほっこり”するから!!

 美術館チケット売り場は少し混雑をしているが、俺たちは前売りチケットが有るので並ばなくてもいい。
 チケット売り場を横目で見ながら、俺と陽葵先輩は館内入口方向へ向かって行く。

 館内入口直後で、美術館受付の人にチケットを手渡すが、学割チケットのため、学生証の提示を求められる。
 俺たちは学生証を提示して、受付が学生証の確認後。チケットの一部を切り取って、チケットとパンフレットを一緒に、受付の人が渡してくれる。

 今回は常設展が目的では無く、特別展が主目的なので、そのまま二人は特別展の方へ足を向ける。
 陽葵先輩は特に何も言わなかったが、常設展の方はどうするのだろうか?

 ……
 …
 ・

 陽葵先輩と一緒に見て回る、特別展の熊の○○さんを楽しむと言うより、関連展示作品を俺の場合は眺める。
 昔から馴染みが有る作品なので、美術に興味が無い俺でも、楽しく見て回ることが出来る!!

(これが……訳分からん現代アート展で有ったら、退屈で仕方なかったな!?)
(その分野で頑張っている人には悪いけど……///)

 俺はそんなことを感じながら、陽葵先輩と見て回る。
 漫画やアニメも芸術作品で有るが、この国の漫画やアニメ作品も将来は、こう言った特別展を開いてくれるのだろうか?

 現に、スタジオジ○リ関連は開いてくれているから、各美術館次第なんだろう?
 陽葵先輩はかなり、熊の○○さんがお気に入りらしく、展示作品を嬉しそうな表情で、俺に説明してくれる時も有る。

「―――って、ことなんだよ!♪」

「へぇ~~、そうなんですか!」
「陽葵先輩!!」

 俺も陽葵先輩の言葉に適当へ相づち(?)を打ちながら、陽葵先輩のお言葉を聞く。
 俺は陽葵先輩ほど、熊の○○さんに興味は無いが、心証を良くしておくのも大事だ!

 俺は現在。陽葵先輩と一緒に、市立美術館の特別展を楽しんでいる……

 ……

 やはり、子どもに人気が有る熊の○○さんのため、美術館館内はかなり賑わっている。
 時間を掛けてじっくりと見ると言うより、水族館や動物園のような、流れ作業的に見る感じ成ってしまう。

「三國君!」
「この作品はね―――」

 それでも、陽葵先輩は自分が知っている作品は、俺へ律儀に説明をしてくれる。
 嬉しそうな表情で説明をしてくれるから、俺も聞いていて気持ち良い……だが、肝心の知識は右から左へ筒抜けで有るが!!//////

(周りの人たちから見れば、俺と陽葵先輩はカップルに見られている筈だろう!)
(陽葵先輩は嬉しそうだし、俺も笑みが零れまくっている筈だ!!)

(場所が美術館のお陰で、陽葵先輩をナンパしてくる奴らも居そうでは無いし、今の所は順調だな…!)

 俺はそんなことを感じながら、陽葵先輩と美術館の特別展を見て回る。
 特別展が熊の○○さんのお陰で、俺は楽しく美術館の特別展を楽しむことが出来る。

 だが、陽葵先輩が熊の○○さんが好きすぎる影響で、熊の○○さん以外の話題が出ることは無さそうだ……
 この話題も一応好きだが……もっとラブラブが有っても良いと思う!?///

 まぁ、まだ、時間はたっぷり有るし、陽葵先輩の奥深い部分やラブラブは後から楽しもう!!
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

僕(じゃない人)が幸せにします。

暇魷フミユキ
恋愛
【副題に☆が付いている話だけでだいたい分かります!】 ・第1章  彼、〈君島奏向〉の悩み。それはもし将来、恋人が、妻ができたとしても、彼女を不幸にすることだった。  そんな彼を想う二人。  席が隣でもありよく立ち寄る喫茶店のバイトでもある〈草壁美頼〉。  所属する部の部長でたまに一緒に帰る仲の〈西沖幸恵〉。  そして彼は幸せにする方法を考えつく―――― 「僕よりもっと相応しい人にその好意が向くようにしたいんだ」  本当にそんなこと上手くいくのか!?  それで本当に幸せなのか!?  そもそも幸せにするってなんだ!? ・第2章  草壁・西沖の二人にそれぞれの相応しいと考える人物を近付けるところまでは進んだ夏休み前。君島のもとにさらに二人の女子、〈深町冴羅〉と〈深町凛紗〉の双子姉妹が別々にやってくる。  その目的は―――― 「付き合ってほしいの!!」 「付き合ってほしいんです!!」  なぜこうなったのか!?  二人の本当の想いは!?  それを叶えるにはどうすれば良いのか!? ・第3章  文化祭に向け、君島と西沖は映像部として広報動画を撮影・編集することになっていた。  君島は西沖の劇への参加だけでも心配だったのだが……  深町と付き合おうとする別府!  ぼーっとする深町冴羅!  心配事が重なる中無事に文化祭を成功することはできるのか!? ・第4章  二年生は修学旅行と進路調査票の提出を控えていた。  期待と不安の間で揺れ動く中で、君島奏向は決意する―― 「僕のこれまでの行動を二人に明かそうと思う」  二人は何を思い何をするのか!?  修学旅行がそこにもたらすものとは!?  彼ら彼女らの行く先は!? ・第5章  冬休みが過ぎ、受験に向けた勉強が始まる二年生の三学期。  そんな中、深町凛紗が行動を起こす――  君島の草津・西沖に対するこれまでの行動の調査!  映像部への入部!  全ては幸せのために!  ――これは誰かが誰かを幸せにする物語。 ここでは毎日1話ずつ投稿してまいります。 作者ページの「僕(じゃない人)が幸せにします。(「小説家になろう」投稿済み全話版)」から全話読むこともできます!

先輩に退部を命じられた僕を励ましてくれたアイドル級美少女の後輩マネージャーを成り行きで家に上げたら、なぜかその後も入り浸るようになった件

桜 偉村
恋愛
 別にいいんじゃないんですか? 上手くならなくても——。  後輩マネージャーのその一言が、彼の人生を変えた。  全国常連の高校サッカー部の三軍に所属していた如月 巧(きさらぎ たくみ)は、自分の能力に限界を感じていた。  練習試合でも敗因となってしまった巧は、三軍キャプテンの武岡(たけおか)に退部を命じられて絶望する。  武岡にとって、巧はチームのお荷物であると同時に、アイドル級美少女マネージャーの白雪 香奈(しらゆき かな)と親しくしている目障りな存在だった。  だから、自信をなくしている巧を追い込んで退部させ、香奈と距離を置かせようとしたのだ。  そうすれば、香奈は自分のモノになると思っていたから。  武岡の思惑通り、巧はサッカー部を辞めようとしていた。  しかし、そこに香奈が現れる。  成り行きで香奈を家に上げた巧だが、なぜか彼女はその後も彼の家を訪れるようになって——。 「これは警告だよ」 「勘違いしないんでしょ?」 「僕がサッカーを続けられたのは、君のおかげだから」 「仲が良いだけの先輩に、あんなことまですると思ってたんですか?」  甘酸っぱくて、爽やかで、焦れったくて、クスッと笑えて……  オレンジジュース(のような青春)が好きな人必見の現代ラブコメ、ここに開幕! ※これより下では今後のストーリーの大まかな流れについて記載しています。 「話のなんとなくの流れや雰囲気を抑えておきたい」「ざまぁ展開がいつになるのか知りたい!」という方のみご一読ください。 【今後の大まかな流れ】 第1話、第2話でざまぁの伏線が作られます。 第1話はざまぁへの伏線というよりはラブコメ要素が強いので、「早くざまぁ展開見たい!」という方はサラッと読んでいただいて構いません! 本格的なざまぁが行われるのは第15話前後を予定しています。どうかお楽しみに! また、特に第4話からは基本的にラブコメ展開が続きます。シリアス展開はないので、ほっこりしつつ甘さも補充できます! ※最初のざまぁが行われた後も基本はラブコメしつつ、ちょくちょくざまぁ要素も入れていこうかなと思っています。 少しでも「面白いな」「続きが気になる」と思った方は、ざっと内容を把握しつつ第20話、いえ第2話くらいまでお読みいただけると嬉しいです! ※基本は一途ですが、メインヒロイン以外との絡みも多少あります。 ※本作品は小説家になろう様、カクヨム様にも掲載しています。

覚えたての催眠術で幼馴染(悔しいが美少女)の弱味を握ろうとしたら俺のことを好きだとカミングアウトされたのだが、この後どうしたらいい?

みずがめ
恋愛
覚えたての催眠術を幼馴染で試してみた。結果は大成功。催眠術にかかった幼馴染は俺の言うことをなんでも聞くようになった。 普段からわがままな幼馴染の従順な姿に、ある考えが思いつく。 「そうだ、弱味を聞き出そう」 弱点を知れば俺の前で好き勝手なことをされずに済む。催眠術の力で口を割らせようとしたのだが。 「あたしの好きな人は、マーくん……」 幼馴染がカミングアウトしたのは俺の名前だった。 よく見れば美少女となっていた幼馴染からの告白。俺は一体どうすればいいんだ?

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

危険な残業

詩織
恋愛
いつも残業の多い奈津美。そこにある人が現れいつもの残業でなくなる

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~

恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」 そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。 私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。 葵は私のことを本当はどう思ってるの? 私は葵のことをどう思ってるの? 意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。 こうなったら確かめなくちゃ! 葵の気持ちも、自分の気持ちも! だけど甘い誘惑が多すぎて―― ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。

マッサージ

えぼりゅういち
恋愛
いつからか疎遠になっていた女友達が、ある日突然僕の家にやってきた。 背中のマッサージをするように言われ、大人しく従うものの、しばらく見ないうちにすっかり成長していたからだに触れて、興奮が止まらなくなってしまう。 僕たちはただの友達……。そう思いながらも、彼女の身体の感触が、冷静になることを許さない。

処理中です...