俺のモテない学園生活を妹と変えていく!? ―妹との二人三脚で俺はリア充になる!―

小春かぜね

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第4章 高等部先輩と後輩

第341話 これが奇跡!?

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「…………」

(…どう答えようかな?)
(喜んで受け入れたいが、この関係は制限付きだからな…!)

 俺は陽葵先輩から嬉しい言葉(ほぼ告白)を貰ったが、返答に困ってしまう。
 陽葵先輩とは思いっきり関係を深めたいが、俺はまだ今日香ちゃんと関係を持っている。

(真優美さんが陽葵先輩に余計なことを言っていなければ、俺は今日香ちゃんを捨てて、陽葵先輩と関係を深めるが、陽葵先輩は今日香ちゃんの事を知ってしまっている!///)
(伊藤さんの時では無いが、これでは虹心の言う通り、二股に成ってしまうな…!)

『まもなく、○○に到着します。―――』
『―――』

 俺たちが乗っている特急電車が、とある駅に到着するそうで、車内アナウンスが流れる。
 俺はアナウンスの声を聞きながら、頭の中で考えを纏め、陽葵先輩に話し始める。

「陽葵先輩の気持ちは、とても嬉しいです!///」
「俺も親友として、陽葵先輩のことをもっと知りたいです!!///」

 俺は、和やかな表情で陽葵先輩に言うが『親友』と言う言葉を付加して、恋人前提では無いことを自己PRしておく。その方が好印象に持たれるだろう?
 俺の言葉の後、陽葵先輩は嬉しそうな表情で俺に言い始める。

「本当~~♪」
「三國君なら、そう言ってくれると思っていた!♪」

「改めてよろしくね。三國君!!♪」
「でも、スリーサイズとかは教えないからね!♪///」

 最後の文章は、困った笑顔で言う陽葵先輩。
 俺は遂に、学園一の美少女と親友関係を持ててしまう!!///

(陽葵先輩が……異性にとぼしい人で良かったな!///)
(これが普通の女性で有ったら、こんな風に絶対成らないだろう!!///)

 俺は心の中で、そう感じてしまう!!
 俺のようなスクールカースト底辺が、学園一の美少女と親友関係を構築出来る何て、ガダルカナル島の戦いで、日本軍が勝利するぐらいの奇跡で有る!!

 史実では、ガダルカナル島の戦いで日本軍は敗れたが、これは日本軍が戦力の出し惜しみや、古くさい伝統や“しきたり”が原因で有ろう。
 けど、あの時。日本軍が現代的な戦いや、トラック島まで進出していた、弩級戦艦大和を惜しみなく、ガダルカナル島へ投入していれば、戦いの流れが変わるとの諸説が有る。

 そうしていれば、本当に奇跡でガダルカナル島の戦いで、日本軍は勝利していたかも知れない……

(この説明は、誰にしているのだ?)
(それだけ、俺には奇跡の出来事だと説明したいのか!?)

(俺には絶対攻略不可能で有った、陽葵先輩と関係を持ててしまった!!)
(だが、陽葵先輩はガダルカナル島では無く、ハワイ島や米国本土(!?)に成るけど…///)

 今回の場合は……俺の実力では無く、虹心のお陰だろう。
 虹心が俺の後方支援をしてくれたり、俺の性欲を有る程度発散させてくれている(?)から、陽葵先輩は俺を無害の男性と、見てくれたのだろう……

「こちらこそ、改めてよろしくお願いします!」
「陽葵先輩!!」
「楽しい、美術館デートにしましょうね!♪」

「みっ、三國君//////!?」
「まだ、私たちは恋人関係では無いよ!!//////」

「もう……三國君ったら。気が早すぎるよ!!//////」
「三國君には今日香ちゃんが居るのだし…//////」

 俺は笑顔で陽葵先輩に言うが、陽葵先輩は頬を染めて恥ずかしそうな表情で言う。
 でも、まんざら嫌そうな顔はしていない。
 今日中に今日香ちゃんとのえんを切ってしまって、陽葵先輩一本に絞るべきか!?

『プルルル~~~♪』

 停車駅で止まっている、特急電車に発車ベルが鳴っている。
 次の停車駅が名美崎なみさき駅となる。

 俺と陽葵先輩の関係も、ワンランクアップした!!
 可能で有れば、陽葵先輩と性の終点まで、行きたいと感じる俺で有った……
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