326 / 655
第4章 高等部先輩と後輩
第326話 決定はしたが……その時は?
しおりを挟む
「良かったね! 三國君!!」
「陽葵とデート出来るよ!!♪」
真優美さんは、嬉しい表情で俺に言ってきた。
けど、陽葵先輩は恥ずかしそうな表情で、真優美さんに言い始める。
「ちょっと……お姉ちゃん!///」
「三國君とは美術館の付き合いをして貰うだけで、デートでは無いよ!///」
「けど、二人で行くなら、ほぼデートでしょ!♪」
「陽葵。ちゃんと、三國君の面倒見て上げるんだよ!!♪」
「もぅ……お姉ちゃんったら…!///」
陽葵先輩に嬉しそうな表情で言う真優美さん。
それを、頬を膨らませて不満表情で言う陽葵先輩……
俺は完全に、格下扱いで有った……
だが、二人共。年上だから仕方ない。
俺は、尋ねる表情で真優美さんに聞く。
「真優美さん…。陽葵先輩と出掛けるのは良いですが、何時頃の予定なんですか?」
「来週とか今月末ですか…?」
「んっ…?」
「確か、市立美術館の特別展が始まるのは、今月の下旬からだけど、始めの内は混むからね!」
「まぁ……細かい打ち合わせは、私より陽葵としてよ!」
「私の役目は此処までだから!!♪」
真優美さんは笑顔で俺に言った後。アイスハーブティーをストローで飲み始める。
俺は真優美さんから、陽葵先輩に穏やかな表情で話し掛ける。
「陽葵先輩…!」
「では、何時行きましょうね?」
「美術館の特別展へ!!」
「そうだね…。三國君」
「特別展は今月下旬から始まっても、その時期の私は凄く忙しい…」
「前期生徒会活動の纏め作業や、後期への引き継ぎが有る……」
「早くて……来月の3連休付近かな?」
陽葵先輩は顔を上に向けながら言う。
これから開催される、市立美術館の特別展に行くことは決まっても、日時まではまだ決められない感じだ。
「じゃあ、近い時期に成りましたら、また打ち合わせでもしましょうか!」
「陽葵先輩!」
俺は和やかな表情で、陽葵先輩に言う。
「そうだね~。三國君!」
「今、この場で予定を決めるのは難しいね!」
陽葵先輩は穏やかな表情で言い終えると、食べ残しのタルトに手を付け始める!
(あれ…?)
(この場で、陽葵先輩と連絡先交換はしないの??)
俺は『あれ?』の表情をしていると、真優美さんが和やかな表情で、俺に話し掛けてくる。
「三國君!」
「陽葵とのやり取りは、私のRailでするから安心して!!」
「三國君も陽葵と、関係を持てていることを周囲に知られたくないでしょう!!!」
(えっ? そう言うもんなの??)
(真優美さんのRail経由で、俺は陽葵先輩との打ち合わせを今後するの???)
当然、俺は心の中で引っ掛かるが、陽葵先輩は俺に好意が有って美術館に誘った訳では無い。
あくまで、将来練習の為に俺を『やむを得なく』誘った。
真優美さんもまだ、陽葵先輩と俺を本格的な関係に、深めさせたくは無いのだろう。
だって、俺には一応、今日香ちゃんが居るから……
今日香ちゃんが完全に、俺のことを振ってしまえばそれまでだが、考え方を改めて再度、俺に迫ってくる可能性も有る。
今日香ちゃんと陽葵先輩……どちらが良いかと言われれば、陽葵先輩に決まっているが、関係を先に深めたのは今日香ちゃんで有った。
(真優美さん経由でも打ち合わせは出来るけど、そうすると全ての予定が筒抜けに成るよな…)
(まぁ、その前に……陽葵先輩と関われるのは、最初で最後に成る可能性が高いな!)
俺はそんな事を思ってしまう。
市立美術館の在る名美崎市は、俺たちの住んでいる町から結構離れているが、名美崎市には県内最大の繁華街有る為、学園連中らも名美崎市へ遊びに行く。
そのため、名美崎市の何処かで、俺と陽葵先輩の姿を見られる恐れが有る。
もし、その場面を学園連中らに見られたら、翌週は一気に学園内でスクープされるだろう!!
そう成ってしまったら、大事に成ってしまう!///
「陽葵とデート出来るよ!!♪」
真優美さんは、嬉しい表情で俺に言ってきた。
けど、陽葵先輩は恥ずかしそうな表情で、真優美さんに言い始める。
「ちょっと……お姉ちゃん!///」
「三國君とは美術館の付き合いをして貰うだけで、デートでは無いよ!///」
「けど、二人で行くなら、ほぼデートでしょ!♪」
「陽葵。ちゃんと、三國君の面倒見て上げるんだよ!!♪」
「もぅ……お姉ちゃんったら…!///」
陽葵先輩に嬉しそうな表情で言う真優美さん。
それを、頬を膨らませて不満表情で言う陽葵先輩……
俺は完全に、格下扱いで有った……
だが、二人共。年上だから仕方ない。
俺は、尋ねる表情で真優美さんに聞く。
「真優美さん…。陽葵先輩と出掛けるのは良いですが、何時頃の予定なんですか?」
「来週とか今月末ですか…?」
「んっ…?」
「確か、市立美術館の特別展が始まるのは、今月の下旬からだけど、始めの内は混むからね!」
「まぁ……細かい打ち合わせは、私より陽葵としてよ!」
「私の役目は此処までだから!!♪」
真優美さんは笑顔で俺に言った後。アイスハーブティーをストローで飲み始める。
俺は真優美さんから、陽葵先輩に穏やかな表情で話し掛ける。
「陽葵先輩…!」
「では、何時行きましょうね?」
「美術館の特別展へ!!」
「そうだね…。三國君」
「特別展は今月下旬から始まっても、その時期の私は凄く忙しい…」
「前期生徒会活動の纏め作業や、後期への引き継ぎが有る……」
「早くて……来月の3連休付近かな?」
陽葵先輩は顔を上に向けながら言う。
これから開催される、市立美術館の特別展に行くことは決まっても、日時まではまだ決められない感じだ。
「じゃあ、近い時期に成りましたら、また打ち合わせでもしましょうか!」
「陽葵先輩!」
俺は和やかな表情で、陽葵先輩に言う。
「そうだね~。三國君!」
「今、この場で予定を決めるのは難しいね!」
陽葵先輩は穏やかな表情で言い終えると、食べ残しのタルトに手を付け始める!
(あれ…?)
(この場で、陽葵先輩と連絡先交換はしないの??)
俺は『あれ?』の表情をしていると、真優美さんが和やかな表情で、俺に話し掛けてくる。
「三國君!」
「陽葵とのやり取りは、私のRailでするから安心して!!」
「三國君も陽葵と、関係を持てていることを周囲に知られたくないでしょう!!!」
(えっ? そう言うもんなの??)
(真優美さんのRail経由で、俺は陽葵先輩との打ち合わせを今後するの???)
当然、俺は心の中で引っ掛かるが、陽葵先輩は俺に好意が有って美術館に誘った訳では無い。
あくまで、将来練習の為に俺を『やむを得なく』誘った。
真優美さんもまだ、陽葵先輩と俺を本格的な関係に、深めさせたくは無いのだろう。
だって、俺には一応、今日香ちゃんが居るから……
今日香ちゃんが完全に、俺のことを振ってしまえばそれまでだが、考え方を改めて再度、俺に迫ってくる可能性も有る。
今日香ちゃんと陽葵先輩……どちらが良いかと言われれば、陽葵先輩に決まっているが、関係を先に深めたのは今日香ちゃんで有った。
(真優美さん経由でも打ち合わせは出来るけど、そうすると全ての予定が筒抜けに成るよな…)
(まぁ、その前に……陽葵先輩と関われるのは、最初で最後に成る可能性が高いな!)
俺はそんな事を思ってしまう。
市立美術館の在る名美崎市は、俺たちの住んでいる町から結構離れているが、名美崎市には県内最大の繁華街有る為、学園連中らも名美崎市へ遊びに行く。
そのため、名美崎市の何処かで、俺と陽葵先輩の姿を見られる恐れが有る。
もし、その場面を学園連中らに見られたら、翌週は一気に学園内でスクープされるだろう!!
そう成ってしまったら、大事に成ってしまう!///
0
お気に入りに追加
37
あなたにおすすめの小説

僕(じゃない人)が幸せにします。
暇魷フミユキ
恋愛
【副題に☆が付いている話だけでだいたい分かります!】
・第1章
彼、〈君島奏向〉の悩み。それはもし将来、恋人が、妻ができたとしても、彼女を不幸にすることだった。
そんな彼を想う二人。
席が隣でもありよく立ち寄る喫茶店のバイトでもある〈草壁美頼〉。
所属する部の部長でたまに一緒に帰る仲の〈西沖幸恵〉。
そして彼は幸せにする方法を考えつく――――
「僕よりもっと相応しい人にその好意が向くようにしたいんだ」
本当にそんなこと上手くいくのか!?
それで本当に幸せなのか!?
そもそも幸せにするってなんだ!?
・第2章
草壁・西沖の二人にそれぞれの相応しいと考える人物を近付けるところまでは進んだ夏休み前。君島のもとにさらに二人の女子、〈深町冴羅〉と〈深町凛紗〉の双子姉妹が別々にやってくる。
その目的は――――
「付き合ってほしいの!!」
「付き合ってほしいんです!!」
なぜこうなったのか!?
二人の本当の想いは!?
それを叶えるにはどうすれば良いのか!?
・第3章
文化祭に向け、君島と西沖は映像部として広報動画を撮影・編集することになっていた。
君島は西沖の劇への参加だけでも心配だったのだが……
深町と付き合おうとする別府!
ぼーっとする深町冴羅!
心配事が重なる中無事に文化祭を成功することはできるのか!?
・第4章
二年生は修学旅行と進路調査票の提出を控えていた。
期待と不安の間で揺れ動く中で、君島奏向は決意する――
「僕のこれまでの行動を二人に明かそうと思う」
二人は何を思い何をするのか!?
修学旅行がそこにもたらすものとは!?
彼ら彼女らの行く先は!?
・第5章
冬休みが過ぎ、受験に向けた勉強が始まる二年生の三学期。
そんな中、深町凛紗が行動を起こす――
君島の草津・西沖に対するこれまでの行動の調査!
映像部への入部!
全ては幸せのために!
――これは誰かが誰かを幸せにする物語。
ここでは毎日1話ずつ投稿してまいります。
作者ページの「僕(じゃない人)が幸せにします。(「小説家になろう」投稿済み全話版)」から全話読むこともできます!

先輩に退部を命じられた僕を励ましてくれたアイドル級美少女の後輩マネージャーを成り行きで家に上げたら、なぜかその後も入り浸るようになった件
桜 偉村
恋愛
別にいいんじゃないんですか? 上手くならなくても——。
後輩マネージャーのその一言が、彼の人生を変えた。
全国常連の高校サッカー部の三軍に所属していた如月 巧(きさらぎ たくみ)は、自分の能力に限界を感じていた。
練習試合でも敗因となってしまった巧は、三軍キャプテンの武岡(たけおか)に退部を命じられて絶望する。
武岡にとって、巧はチームのお荷物であると同時に、アイドル級美少女マネージャーの白雪 香奈(しらゆき かな)と親しくしている目障りな存在だった。
だから、自信をなくしている巧を追い込んで退部させ、香奈と距離を置かせようとしたのだ。
そうすれば、香奈は自分のモノになると思っていたから。
武岡の思惑通り、巧はサッカー部を辞めようとしていた。
しかし、そこに香奈が現れる。
成り行きで香奈を家に上げた巧だが、なぜか彼女はその後も彼の家を訪れるようになって——。
「これは警告だよ」
「勘違いしないんでしょ?」
「僕がサッカーを続けられたのは、君のおかげだから」
「仲が良いだけの先輩に、あんなことまですると思ってたんですか?」
甘酸っぱくて、爽やかで、焦れったくて、クスッと笑えて……
オレンジジュース(のような青春)が好きな人必見の現代ラブコメ、ここに開幕!
※これより下では今後のストーリーの大まかな流れについて記載しています。
「話のなんとなくの流れや雰囲気を抑えておきたい」「ざまぁ展開がいつになるのか知りたい!」という方のみご一読ください。
【今後の大まかな流れ】
第1話、第2話でざまぁの伏線が作られます。
第1話はざまぁへの伏線というよりはラブコメ要素が強いので、「早くざまぁ展開見たい!」という方はサラッと読んでいただいて構いません!
本格的なざまぁが行われるのは第15話前後を予定しています。どうかお楽しみに!
また、特に第4話からは基本的にラブコメ展開が続きます。シリアス展開はないので、ほっこりしつつ甘さも補充できます!
※最初のざまぁが行われた後も基本はラブコメしつつ、ちょくちょくざまぁ要素も入れていこうかなと思っています。
少しでも「面白いな」「続きが気になる」と思った方は、ざっと内容を把握しつつ第20話、いえ第2話くらいまでお読みいただけると嬉しいです!
※基本は一途ですが、メインヒロイン以外との絡みも多少あります。
※本作品は小説家になろう様、カクヨム様にも掲載しています。

覚えたての催眠術で幼馴染(悔しいが美少女)の弱味を握ろうとしたら俺のことを好きだとカミングアウトされたのだが、この後どうしたらいい?
みずがめ
恋愛
覚えたての催眠術を幼馴染で試してみた。結果は大成功。催眠術にかかった幼馴染は俺の言うことをなんでも聞くようになった。
普段からわがままな幼馴染の従順な姿に、ある考えが思いつく。
「そうだ、弱味を聞き出そう」
弱点を知れば俺の前で好き勝手なことをされずに済む。催眠術の力で口を割らせようとしたのだが。
「あたしの好きな人は、マーくん……」
幼馴染がカミングアウトしたのは俺の名前だった。
よく見れば美少女となっていた幼馴染からの告白。俺は一体どうすればいいんだ?
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。


極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。

マッサージ
えぼりゅういち
恋愛
いつからか疎遠になっていた女友達が、ある日突然僕の家にやってきた。
背中のマッサージをするように言われ、大人しく従うものの、しばらく見ないうちにすっかり成長していたからだに触れて、興奮が止まらなくなってしまう。
僕たちはただの友達……。そう思いながらも、彼女の身体の感触が、冷静になることを許さない。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる