俺のモテない学園生活を妹と変えていく!? ―妹との二人三脚で俺はリア充になる!―

小春かぜね

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第4章 高等部先輩と後輩

第320話 奇跡は起きる!? その1

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 真優美さんは言葉の後。アイスハーブティーをストローで飲んでいる。
 真優美さんがアイスハーブティーを飲み終えたタイミングで、俺は尋ねる表情で真優美さんに聞いてみる。

「あの……真優美さん!」
「真優美さんの隣に、もう一組のお茶とお菓子が用意されていますが、誰か来るんですか?」

「もしかして……今日香ちゃんとかでは無いですよね!///」

「んっ…。うん!」
「私が用意したから、当然有るわね!!」

「隣に来る予定の人は、三國君の言う通り今日香ちゃんでは無いわ!!」
「けど、直ぐに分かるよ!!♪」

 真優美さんは、もったいぶる表情で俺に言う。
 来る相手が今日香ちゃんで無くて、安心したも変だが、一体誰が来る予定なんだろう?
 真優美さんは穏やかな表情で、俺に話し始める。

「三國君!」
「前回のお詫びと言うつもりでは無いのだけど……私も私なりに、三國君と今日香ちゃんの仲を壊したのは後悔しているのよ…!///」

「けど、三國君は現段階でパティシエの道に進むつもりは無いし、今日香ちゃんも三國君を異性としてでは無く、跡継ぎ候補で見ている……」
「今日香ちゃんには冷却期間が必要だけど、三國君は……一日でも早く異性を求めているのだよね?」

「……まっ、まぁ、そう成りますね…!///」
「今日香ちゃんはかなり本気の様ですから、俺がパティシエに成ると宣言しない限り、彼女は振り向かないでしょうね……」

 俺は、困った笑顔で真優美さんに言う。
 すると、真優美さんは突然笑顔で言い始める!?

「それでね、三國君!」
「今日香ちゃんの冷却期間の間。三國君はお暇に成っちゃうよね!」

「三國君はまだ、今日香ちゃんを完全に諦めて居ないと思うし、今日香ちゃんも三國君を捨てては居ないと私は感じる!!」
「変な話しだけど……その間、陽葵の相手をしてくれないかな。三國君?」

「へっ……!?」

 俺は真優美さんの言葉で、間抜けな声を出す!
 今日香ちゃんに冷却期間が必要なのは分かるが、どうして其処で陽葵先輩が出てくるのだ!?

 俺にとっては冗談抜きで、“棚ぼた”で有るが、流石に話しがうますぎる!!
 俺は怪訝な表情で、真優美さんに聞く。

「それ……本気で言っているのですか。真優美さん?」
「真優美さんは、俺が陽葵先輩と仲を深めるのを警戒していましたよね…?」

「んっ?」
「私は別に三國君が、陽葵と仲良くしてダメとは言っていないよ!」

「無理矢理関係を深めて、体の関係に持って行くのは大反対だけど、お互いが相思相愛で関係を深めて行くのを、私は止める権限が無いわ!!」

 和やかな表情で言う真優美さん。
 何か、この前と比べて……大分話しが変わってきたな!!

 俺が初めて。真優美さんの前で陽葵先輩と逢った時は凄く警戒していたのに、今では普通の態度と言えば良いのだろうか?
 真優美さんは、困った笑顔で俺に言い始める。

「三國君の知って通り。陽葵はモテるのだけど、陽葵は異性に興味を持たないのよ!///」
「陽葵は来年、大学に進学する予定なのに、男を知らないまま大学に進学してしまったら、陽葵はホスト系男性の餌食に成ってしまう!!///」
「葉月学園は共学だけど、陽葵の場合は偶々たまたま、良い人ばかりに巡り会えてしまったの!///」

(良い人に巡り会えたなら、良い人で関係を深めるのが定石だと感じるが、陽葵先輩はそれをしなかったで良いのか?)
(それとも、良い人では有るが、顔面偏差値が30以下ばかりだったとか!?)

(何だか、純粋無垢ゲームで登場してきそうな設定だな…!)
(正に『事実は小説よりも奇なり』だな!!)

 俺は思わず、心の中で感じてしまう!
 俺にとっては都合が良すぎる話しで有るが、これも現実に起こりえる事なんだろう!
 真優美さんは、困った笑顔のまま言葉を続ける。

「純粋無垢の妹は、私の自慢の妹で有るけど、今の時代で純粋無垢は……只の鴨にすぎない!」
「陽葵を仮に、お嬢様大学に進学させても、貞操を守りきれる事が無いからね!///」

「其処で、三國君にちょっとだけ、陽葵に男性と言うのを教えて欲しいのよ!!」
「三國君なら陽葵の後輩に成るし、お互い面識が出来た上、保護者に当る私も三國君なら信用出来る!」

 真優美さんは、とんでもない事を言ったで良いだろう!
 姉に当る真優美さんが、妹に成る陽葵先輩を事実上紹介してきた!!

 こんなの、本当に有り得るのか!??
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