俺のモテない学園生活を妹と変えていく!? ―妹との二人三脚で俺はリア充になる!―

小春かぜね

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第3章 身近すぎる異性との関係

第268話 お店を出る

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「では、譲羽先輩。今日はこれで失礼します!」

「……ほら、行くよ。兄ちゃん…!」

 虹心は陽葵先輩には笑顔で言って、俺にはペットに声を掛けるような口調で言われる!!
 だが、虹心に歯向かっても、碌な目には合わない…。叩かれはしないが、嫌みを言われる。

「えっと、陽葵先輩。今日はこれで失礼します!」
「二学期。学園で会いましょう!!」

 俺は、穏やかな表情で陽葵先輩に挨拶をする。
 陽葵先輩も俺たちに向けて、和やかな表情で話し始める。

「うん。バイバイ、虹心ちゃん!」
「少しの時間だったけど、楽しかったわ!!」
「また、お店に遊びに来てね!!」

「三國君も……妹の虹心ちゃんには弱いんだね///」
「えぇ、学園で見掛けたら気軽に声を掛けても良いけど、私と中身が有る会話をしたいなら、お店の方へ来てね!!」
「その方が……三國君の為だから…」

 最後の文章は、凄く何かの意味を含ませた口調で、陽葵先輩は言う!?
 学園一の美少女と言われているから、それだけライバル(敵)が大量に居る訳か!!

(俺が学年連中らに隠れて、伊藤さんと関係を持った時期が有ったけど、特に問題は起きなかった…)
(アレは伊藤さんも隠していたし、伊藤さんは特進コース生だから、想像以上に噂話が広がら無かったのかも知れない…)

(しかし、陽葵先輩の場合は二村を巡って、松田と取り合ったように、一歩間違えれば、血で血を洗う抗争が起きるのか!?)

(だけど、陽葵先輩と会話を求めるなら、真優美さんのお店に来れば会話をしてくれる!)
(連絡先の交換は虹心に阻止されたが、親友には成ってくれた訳か!)

「さぁ、行くよ! 兄ちゃん!!」

 虹心は席を立ち澄ました表情だが、少し強めの口調で俺に言う。

「そうかすなよ…。虹心!///」

 俺は、渋々の表情で言いながら席を立つ。
 陽葵先輩はその様子を『クスッ』と笑いながら、一緒に席を立ち上がり、俺たち向けて和やかな表情で話し始める。

「突然だったけど、今日は楽しかったわ!♪」
「虹心ちゃん。三國君。じゃあね!♪」

「はい。譲羽先輩!」
「こちらこそ今日は、楽しかったです!!」
「では、失礼します!!」

「俺も、これで失礼します!」
「陽葵先輩!!」

 俺と虹心は和やかな表情で、陽葵先輩に別れの挨拶をする。
 挨拶後、俺と虹心は喫茶店の出入り口に向かう。
 陽葵先輩とはテーブルでお別れと成る。

 真優美さんは、俺たちの会話を恐らく聞いていたのだろう。
 俺たちが、レジが有る場所に到着する前に、真優美さんはレジでスタンバイしていた。
 俺たちがレジに到着すると、真優美さんは営業スマイルで話し掛けてくる。

「はい! 三國君たち!!」
「ありがとうございます!!」
「お会計は全部で……2,400円になります!!!」

(2,400円か……学園生の小遣いでは結構大きい金額だな!)
(だけど、二人前のランチセットに、ケーキ類や追加のドリンクを入れたらこれ位か?)

 流石に値切る訳には行かないので、俺は真優美さんに言われた金額を支払う。

「はい。丁度、いただきます!」
「はい。三國君。レシートです!!」

「三國君たち。またお店へ来てね!!」
「虹心ちゃんが親友たちを連れて来ても、三國君同様、親友割引が有るからね!!」

 真優美さんは営業スマイルで俺たちに言う。
 俺はその時、軽く受け取ったレシートを見るが『その他割引 -\500』の項目が有る。
 これが真優美さんの言う『親友割引』に当るのだろう。

「はい。真優美さん!」
「時間が有れば、また寄らせて貰います!!」

「真優美さん!!」
「今度は来る時は、私の親友も連れて来ますね!!」

 俺と虹心。それぞれが真優美さんに別れの挨拶をする。
 こうして、真優美さんのお店でのランチと、お茶の時間は終わりを迎えた。
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