上 下
247 / 653
第3章 身近すぎる異性との関係

第247話 喫茶店のランチ その3

しおりを挟む
「もぐ、もぐ、―――」

「……」

 虹心は言葉の後、再び丼鉢を手に持って、カツ丼を食べ始める。
 表情も不味そうな表情では無く(?)、美味しそうな表情で食べている……

 俺は、その光景を呆然とした表情で見ている。
 すると虹心が、食べ物を飲み込んだタイミングで言ってくる。

「…兄ちゃんは食べないの?」
「早くしないと、冷めちゃうよ!!」
「カツ丼は、出来たてが一番美味しいのだから!!」

 和やかな表情で言う虹心で有るが、まるで虹心が作ったカツ丼のように言う!?
 虹心の中では、真優美さんが作ったカツ丼は合格なのかな?
 俺は、尋ねる表情で虹心に聞く。

「……虹心の中では、真優美さんが作ったカツ丼は合格なのか?」

「合格…? 兄ちゃん!」
「合格も不合格も無いよ。私は試験官でも無いしw!」
「私が作るのと比べれば……少し弱いけど、十分通用する味だよ!!」

 和やかな表情で言う虹心だが、カツ丼の腕前に関しては、虹心の方が上だと言い切った!?
 ほんまかいな……

「兄ちゃん。本当に早く食べないと、カツのサクサク感が無く成るよ!!♪」
「コンビニやスーパーのお弁当のような、“しなしな”カツ丼が好きなら別だけど!!」

「うっ、うん……今から、食べるよ!///」
「虹心が美味しいと言うのだから、期待出来そうだ!///」

 虹心が和やかな表情で言った後、俺は少し恥ずかしそうの表情で言って、丼鉢を手に持ってカツ丼を食べ始める。
 普段は面倒くさいから、俺は犬食いをしているが!///

「もぐ、もぐ、―――」

「うん!」
「普通に美味しいじゃないか。虹心!!」
「甘辛い出汁で煮込まれた豚カツと、玉子やタマネギの煮え方も俺好みだ!!」

 俺は虹心に笑顔で言いながら、真優美さんが作ったカツ丼を食べている。
 すると、虹心は困った微笑み表情で言ってくる。

「……まったく兄ちゃんは本当、美味しそうに食べるね…!」
「私が作った時と、同じ表情で食べているよ…」

「兄ちゃんの場合は味よりも、愛情・好意なのかな!♪」
「真優美さんは兄ちゃんの、お気に入りの人だし!!」

「!」

 虹心の言葉でご飯が一瞬、気管支に入りかけるが、むせること無く終わる。
 俺は丼鉢をテーブルに置いてから、虹心に困った表情で言い始める。

「あっ、あのな……虹心!」
「そう言った会話は、家でしてくれ!///(汗)」

「別に良いじゃん!♪」
「事実を言っている訳だし!♪」

 虹心は嬉しそうな表情で言い終えた後、再びカツ丼を食べ始める。
 外だろうが……本当に配慮をせずに、言いたいことを言う虹心!
 俺だから……その様な行為をしているのだろうか?

「もぐ、もぐ、―――」

「もぐ、もぐ、―――」

 その後は、会話を楽しむより、昼食(カツ丼)を食べる方にお互いが意識を向ける。
 虹心の中では、虹心が作るカツ丼以下だと言ったが、俺の方は『旨い!』に値する味で有った。

 口の割には、美味しそうな顔で食べている虹心だから、負けず嫌いで言ったのだろう!?
 俺や虹心も、喫茶店で食べる昼食を楽しむ……

 ……

『ごちそうさまでした!』

 ほぼ、二人同時に昼食のカツ丼を食べ終える。
 食べるスピードは俺の方が断然速いが、カツ丼を大盛りにしたため、普通盛りで有る虹心と同着に成った。

 カツ丼を食べ終えて、水を一口飲んだ虹心は、女性らしく紙ナプキンで口元を拭いている。
 口元を拭き終えた虹心は、テーブル横に置いて有るメニューを笑顔で手に取って、メニューを広げて見始める。

(…食後にケーキを食べると、虹心は言っていたな!)
(今だと時間的に……、喫茶店の休憩時間に入りそうだが大丈夫かな?)

 俺はそんなことを思いつつ、メニュー表を広げて見ている虹心を眺めていた。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

冴えない俺と美少女な彼女たちとの関係、複雑につき――― ~助けた小学生の姉たちはどうやらシスコンで、いつの間にかハーレム形成してました~

メディカルト
恋愛
「え……あの小学生のお姉さん……たち?」 俺、九十九恋は特筆して何か言えることもない普通の男子高校生だ。 学校からの帰り道、俺はスーパーの近くで泣く小学生の女の子を見つける。 その女の子は転んでしまったのか、怪我していた様子だったのですぐに応急処置を施したが、実は学校で有名な初風姉妹の末っ子とは知らずに―――。 少女への親切心がきっかけで始まる、コメディ系ハーレムストーリー。 ……どうやら彼は鈍感なようです。 ―――――――――――――――――――――――――――――― 【作者より】 九十九恋の『恋』が、恋愛の『恋』と間違える可能性があるので、彼のことを指すときは『レン』と表記しています。 また、R15は保険です。 毎朝20時投稿! 【3月14日 更新再開 詳細は近況ボードで】

僕が美少女になったせいで幼馴染が百合に目覚めた

楠富 つかさ
恋愛
ある朝、目覚めたら女の子になっていた主人公と主人公に恋をしていたが、女の子になって主人公を見て百合に目覚めたヒロインのドタバタした日常。 この作品はハーメルン様でも掲載しています。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

勇者のハーレムパーティー抜けさせてもらいます!〜やけになってワンナイトしたら溺愛されました〜

犬の下僕
恋愛
勇者に裏切られた主人公がワンナイトしたら溺愛される話です。

可愛すぎるクラスメイトがやたら俺の部屋を訪れる件 ~事故から助けたボクっ娘が存在感空気な俺に熱い視線を送ってきている~

蒼田
青春
 人よりも十倍以上存在感が薄い高校一年生、宇治原簾 (うじはられん)は、ある日買い物へ行く。  目的のプリンを買った夜の帰り道、簾はクラスメイトの人気者、重原愛莉 (えはらあいり)を見つける。  しかしいつも教室でみる活発な表情はなくどんよりとしていた。只事ではないと目線で追っていると彼女が信号に差し掛かり、トラックに引かれそうな所を簾が助ける。  事故から助けることで始まる活発少女との関係。  愛莉が簾の家にあがり看病したり、勉強したり、時には二人でデートに行ったりと。  愛莉は簾の事が好きで、廉も愛莉のことを気にし始める。  故障で陸上が出来なくなった愛莉は目標新たにし、簾はそんな彼女を補佐し自分の目標を見つけるお話。 *本作はフィクションです。実在する人物・団体・組織名等とは関係ございません。

最底辺の落ちこぼれ、実は彼がハイスペックであることを知っている元幼馴染のヤンデレ義妹が入学してきたせいで真の実力が発覚してしまう!

電脳ピエロ
恋愛
時野 玲二はとある事情から真の実力を隠しており、常に退学ギリギリの成績をとっていたことから最底辺の落ちこぼれとバカにされていた。 しかし玲二が2年生になった頃、時を同じくして義理の妹になった人気モデルの神堂 朱音が入学してきたことにより、彼の実力隠しは終わりを迎えようとしていた。 「わたしは大好きなお義兄様の真の実力を、全校生徒に知らしめたいんです♡ そして、全校生徒から羨望の眼差しを向けられているお兄様をわたしだけのものにすることに興奮するんです……あぁんっ♡ お義兄様ぁ♡」 朱音は玲二が実力隠しを始めるよりも前、幼少期からの幼馴染だった。 そして義理の兄妹として再開した現在、玲二に対して変質的な愛情を抱くヤンデレなブラコン義妹に変貌していた朱音は、あの手この手を使って彼の真の実力を発覚させようとしてくる! ――俺はもう、人に期待されるのはごめんなんだ。 そんな玲二の願いは叶うことなく、ヤンデレ義妹の暴走によって彼がハイスペックであるという噂は徐々に学校中へと広まっていく。 やがて玲二の真の実力に危機感を覚えた生徒会までもが動き始めてしまい……。 義兄の実力を全校生徒に知らしめたい、ブラコンにしてヤンデレの人気モデル VS 真の実力を絶対に隠し通したい、実は最強な最底辺の陰キャぼっち。 二人の心理戦は、やがて学校全体を巻き込むほどの大きな戦いへと発展していく。

教え子に手を出した塾講師の話

神谷 愛
恋愛
バイトしている塾に通い始めた女生徒の担任になった私は授業をし、その中で一線を越えてしまう話

パンツを拾わされた男の子の災難?

ミクリ21
恋愛
パンツを拾わされた男の子の話。

処理中です...