俺のモテない学園生活を妹と変えていく!? ―妹との二人三脚で俺はリア充になる!―

小春かぜね

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第3章 身近すぎる異性との関係

第228話 冷やし中華 その2

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 当然、冷やし中華は今の状態から、加熱をして食べる物では無いから、食中毒のことを意識すれば、少しでもリスクを減らすべきだろう。
 家庭内で集団食中毒何て起こしたら、只の恥さらしで有る!?

「よし! このお皿は完成!!」
「兄ちゃん!! この左のお皿はお兄ちゃんのだから、お兄ちゃんのテーブルばしょに持って行って!!」

 兄の分と成る、冷やし中華が完成した様で、虹心は俺に和やかな表情で言う。

「これが、兄の分ね…!」

 俺は納得した口調で言って、台所の調理台からテーブルへ兄の冷やし中華を運ぶ。
 だが、兄はまだ帰って来ていないし、直ぐには食べない。

 なので、ホコリなどから冷やし中華を守る為に、俺は兄の冷やし中華のお皿を、ポリラップを掛けて保護をする。
 他所の家庭はこの辺りを、どの様にしているかは分からないが、三國家の場合はそうしている。

「これは、兄ちゃんの!!」

 虹心は再び、和やかな表情で俺に言う。
 俺は虹心の小間使いに成りながら、晩ご飯で有る、冷やし中華作りの手伝いを続けた……

 ……

「ふぅ~~!」
「料理は完成!!」

 最後は虹心の分を盛り付けて、今夜の晩ご飯作りは完成を迎える。
 虹心は陽気な口調で言っている。

「さて、まだ時間が有るし、少しでも洗い物をして置くか!!」

 虹心はそう言い終えると、調理時に出た大鍋やお皿などの洗い物を始め出す。
 俺はそれを拭くのが中心だが、虹心の手伝いを始める。
 虹心はお皿類を洗いながら、和やかな表情で話し掛けてくる。

「兄ちゃんが最近、料理の手伝いをしてくれるから、凄く助かるよ~~♪」

「見ていて解ったのだが、一人で料理作りをするのが本当に、大変だと感じていたからな!」

 俺は穏やかな表情で虹心に言う。
 すると、虹心は嬉しそうな表情で言い始める。

「そう感じてくれるなら、私は嬉しいな~~♪」
「二昔前は家事が女性の仕事だったけど、今の時代は完全にお互いがする時代だからね~~♪」
「兄ちゃんが真面まとなな料理を作れるように、近い内に料理作りも手伝って貰おうかな~~♪」

「……俺は、冗談抜き料理は出来ないぞ!///」
いまだに、包丁を持つのさえ億劫なのに……」

 俺は困った表情で虹心に言う。
 学園でも調理実習の時間が有ったが、俺はその時でも包丁を、自ら包丁を触りには行かなかった。
 皿出しなどの雑用をして、逃げ切った!!

 包丁は使い方を間違えれば、人を殺してしまうことが出来る、万能兵器で有る!!
 肉や野菜が簡単に切ることが出来ると言うことは、自分の肉も簡単に切ることが出来てしまう!!///

 俺は包丁で怪我をした事はまだ無いが、小学校の調理実習時、クラスメイトが包丁で指を切って怪我をしているのを見てしまった!!
 それが俺の中では、包丁を遠ざける要因と成って、あの時以降、包丁を握っていない……

「兄ちゃん。今の時代は、包丁を使わない料理もたくさん有るよ!♪」
「カレーを作るのだって値段は少しするけど、加工済みのジャガイモ等が入ったカレーセットを使えば、野菜類は切らなくても良いし、お肉だってカレー用のカット肉を使えば、包丁を使わずにカレーが出来る!!」

「兄ちゃんのお嫁さんと成る人が、私の様に料理が出来る人とは限らないからね!♪」

 笑顔で言う虹心。
 この前、虹心と一緒に近所のスーパーへ買い物に行った時、野菜売り場に堂々とカット済み千切りキャベツや、ザク切りキャベツ類が売っていた……
 俺のように包丁が、苦手の人が増えている証拠かも知れない??

「まぁ、兄ちゃんが料理作りに興味が有るなら教えて!♪」
「手取り足取り教えるから!!♪」

 嬉しそうな表情で言う虹心。
 虹心の中で、俺は本当に“おもちゃ”なんだろう!?
 ダメ兄ちゃんをコントロールや調教して、真面な兄ちゃんにするゲーム感覚なのかも知れない!?

「……その時が来たら、頼むよ虹心…///」

 少し恥ずかしそうな表情で、俺は虹心に言う。
 男女平等の時代……男がとか、女はアレの時代は、とうの昔に終わっている……
 俺も再び、包丁を握る日が近いのかも知れない?
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