俺のモテない学園生活を妹と変えていく!? ―妹との二人三脚で俺はリア充になる!―

小春かぜね

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第3章 身近すぎる異性との関係

第217話 暗雲が立ち込める!? その1

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(この時間帯なら、予備校や学園の自習室で自習でもしているのかな?)
(間違っても、彼氏と海で遊んでいる事は無いはずだ!!///)
(仲の良い親友も、失ってしまったから……けど、妹が居るか!!)

 俺は伊藤さんの事を思うが、同時に伊藤さん妹の事も思い出す。
 名前は確か……桃香ちゃんだっけ?
 俺は虹心に、桃香ちゃんの事を聞いてみる。

「なぁ、虹心!」
「虹心は伊藤さん妹の、桃香ちゃんの事をどれだけ知っている?」
「プリンモールで伊藤さんと出会った以降、桃香ちゃんに話し掛けた事は有る?」

「桃香ちゃん?」
「あ~~、桃香ちゃんとは話せる機会が無いのだよね……(汗)」

「小鞠ちゃんなら、合同体育や授業で一緒に成れる機会が有るけど、私の場合は会いに行く気で無いと出会えないからね……///」
「それに桃香ちゃんも、私のことは多分知らないと思うし……」

 虹心は困った口調で言う。
 以前、そんなこと言っていたな……虹心経由で、桃香ちゃんのことを聞くのは難しいことを。

『キコ、キコ、―――♪』

 俺や虹心も話しながらだが、きちんと足下のペダルを漕いでいるし、虹心はハンドル操作をしている。
 俺たちが操作しているスワンボートは、池の真ん中付近に差し掛かる。

「ねぇ、この辺で一旦止めようか。兄ちゃん!」

 昼食を食べる時に行った、中島の東屋あずまやが正面に見える場所で、虹心は陽気な声で言って来る。
 今も、その中島の東屋には人気はない…。本当に隠れスポットのようだ。

「そこで止める?」
「分かった!」

 虹心の漕ぐ速度が落ちて来たので、俺もペダルを漕ぐ速度を緩める。
 虹心が漕ぐのを止める時に、俺も漕ぐのを止める。

 兄妹ながらでも、息はぴったりで有った。
 俺と虹心は、相性が凄く良いのかも知れない!?
 運転を終えた虹心は、ここで俺の方に顔を向けて、笑顔で言い始める。

「ボートで、二人きりの世界だね!❤」
「兄ちゃん!!♪」

「そうだな!」
「だが、二人の世界に成っても、ボート上ではキスぐらいしか出来ないな!!」

 俺も笑顔で虹心に言う。
 俺が言い終えると、虹心は嬉しそうな表情で言い始める。

「兄ちゃん!」
「私とキスがしたいの!♪」

「でも、この公園の池は、隠れられる茂みなどの場所が無いからキスは難しいね!!♪」
「それにキスなら、家の中で何時でも出来るし!!♪」

 俺を恋人目線で見ている虹心で有るが、人目の付く所でもキスは嫌らしい?
 俺も冗談で言っただけで有って、本気では言っていない!?

 ボートの利用時間は45分まで有るが、延長料金さえ支払えば、45分の上限は無く成る。
 この場所に来るまで約10分位掛かったから、20分位は余裕で停泊出来る。
 しかし、これでUターンは少しもったいないな……

「兄ちゃん!」
「私は兄ちゃんと関係を深めてから、しばらくの時間が経ったけど、兄ちゃんはどう感じている?♪」
「私と、関係が深められて嬉しい?❤」

 虹心は笑顔で俺と虹心の、現状況の感想を聞いてきた。
 俺は直ぐに笑顔で答える!!

「嬉しいに決まっているよ。虹心!!」
「虹心の料理は美味しいし、美少女だし、気配りだって出来る!!」
「最高の妹だけど、妹にして置くにはもったいなさすぎる!!」

「!!//////」

 俺の言葉で虹心は頬を染めて、目を見開く表情をする!?
 少し、褒めすぎたか……でも、事実だしな…///

「……//////」

 だが、虹心は頬を染めているが、困った表情に変わってしまう!!
 俺はてっきり、満面な笑顔に成ると思っていたのに……虹心はその表情で話し始める。

「兄ちゃんが……其処まで、私のことを好きに成ってくれたのは、ちょっと予想外だった…//////」
「じゃあ、もう一つ聞くね!//////」

「兄ちゃんはさ……私がもし、妹では無かったら、どうしている?//////」

「えっ!///」
「そんなの、虹心に告白しているに決まっているよ!///」
「虹心の良さを誰かに気付かれる前に、虹心を俺の彼女にしたい!!」

「!!!//////」

 俺の言葉で虹心は再度、目を見開く!!
 相手が妹とは言え、少し攻めすぎたか……
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