俺のモテない学園生活を妹と変えていく!? ―妹との二人三脚で俺はリア充になる!―

小春かぜね

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第3章 身近すぎる異性との関係

第203話 午後からの過ごし方

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 雑談のキリも良かったので(?)、昼食の後片付けを虹心と行う。
 虹心が洗い物担当で、俺がそれを拭いて仕舞う係で有る。
 俺は今後の昼食予定が気に成っていたので、食器類を洗剤で洗っている虹心に聞いてみる。

「虹心!」
「夏休み中の昼食は、虹心が昼時に居る時は作ってくれるのか?」

「まぁ……作って上げても良いけど、そうしたら、お母さんか兄ちゃんから昼食代を貰わないとね!」
「今日の昼食材料費は、私のお小遣いから出しているし!」

 俺は澄ました表情で聞くと、虹心も澄ました表情で言う。
 昼食は基本、各個人で摂ることに成っている為、その分のお小遣いは事前に支給されている。

「あっ……今日は母さんが日勤の日だから、虹心は母さんの財布を預かっていないんだな!!」

 母親が夜勤の時は、虹心が母親代わりをするので、虹心は母親から家計簿用の財布を預かる。
 虹心は賢い子だし、ズルもしない子なので、母親も安心して財布を虹心に渡せる。
 それだけ虹心は母親から信頼されている。

「虹心。半分昼食代を出すよ!」
「後で金額を教えてくれ!!」

 虹心の方が女性の関係で、俺よりお小遣いをたくさん貰っているが、だからと言って妹に甘えては行けない。
 けど、それなら全額出さなければ成らないか?

「別に良いよ……兄ちゃんと言いたいけど、なら千円貰おうか♪」
「キリの良い金額だし!♪」

 虹心は澄ました表情で言いつつ、途中から何かの意味を含めた笑顔で言う?
 俺は当然、驚きの声を上げてしまう。

「千円!?」
「そんなにしたの。虹心!?」

「うん……昨今の、原材料高騰問題だよね!!」
「インスタントラーメン(袋麺)も特売日で買っていないから、かなりの値段がしたし、お肉や野菜もかなり値上げをされていた……」
「ごま油も買い置きが無かったから、買ってしまったし!」

 虹心は眉をひそめながら言う。
 世界情勢の変化で、色々の物が短期間で値上げされている事は知っているが、そんなに爆上げされるとは……末恐ろしい時代だ!!

(虹心は冗談を言う妹では無いし、中途半端な金額を貰う位なら、千円の方がキリが良いのかも知れない…)
(だが、この昼食代が千円か……大変な時代に成ってしまったな!!)

 虹心は嘘をかないし、吐かれるのも嫌いだから、多分真実を言っているのだろう。
 俺は少し引っ掛かるが、素直な口調で言う。

「じゃあ、この後片付けが終わったら支払うよ!」
「千円……」

「そう!」
「じゃあ、この後片付けが終わったら、私は一度部屋に戻るから、その時に払いに来て!」

「そう言った理由で、明日からも昼食を求めるなら、兄ちゃんもお金を出してくれないと困るからね!」

 穏やかな表情で言う虹心。
 虹心が作る料理は美味しいが、毎回昼食に千円も出していたら俺が破産してしまう!!
 千円は取りすぎだと感じるが、食料品が値上げされているのは事実だし、料理人だって無料タダでは働いてくれない。

(これは明日から、何時も通りの昼食に成るな!)
(カップラーメン、コンビニで買えるパンや弁当類。時にはハンバーガーショップやラーメン店での昼食に成りそうだな)

 これが300円ぐらいだったら、毎日虹心にお願いをしたいが、千円は厳しすぎる!!
 虹心の方は、洗剤で洗った食器類を水で洗い流し初めて、その食器を洗い桶に入れ始める。

 「……」

 俺はその食器を拭いて、食器を食器棚に仕舞う。
 喋りながら作業をすると、誤って皿を割ったりするから、俺は無言で食器類を拭く。
 こうして、俺は虹心と昼食後の後片付けを行った。

 ……

 昼食の後片付けも終わり、虹心は宣言通り自室に戻ったので、俺も自室に戻るが、虹心に昼食代の支払いをしなければ成らないので、俺の財布から千円札を一枚を取り出して、虹心の部屋に向かう。

「……」

 虹心の部屋ドアは、俺が直ぐ来ると言うのに閉められていた。
 そのまま開けてはマナー違反なので、俺は虹心の部屋ドアをノックする。
 態々わざわざ、閉めなくても良いのに……
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