俺のモテない学園生活を妹と変えていく!? ―妹との二人三脚で俺はリア充になる!―

小春かぜね

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第3章 身近すぎる異性との関係

第199話 待望の昼食!? その2

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 俺は台所に入ると、虹心はガスコンロ付近で調理をしている。
 一つのコンロにはお鍋が乗っていて、もう一つのコンロにはフライパンが乗っている。

 虹心が作っているインスタントラーメン(袋麺)は、俺が作るような具無しインスタントラーメンでは無さそうだ。
 虹心は俺の気配を感じたのか、声を掛ける前に振り向き、穏やかな表情で話し掛けてくる。

「あっ、兄ちゃん!」
「もうすぐ出来るからね!!」
「座って、待っていてね♪」

「あっ、うん……ありがとう。虹心///」

 俺は少し遠慮気味に返事をして、台所のテーブルに備わっている椅子に座る。
 テーブル上には、空のコップ二つと俺と虹心の箸。コショウなどの調味料が置かれている。
 事前準備も出来ていて、特に俺がやれることは無さそうだ。

「~~~♪」

 虹心は鼻歌交じりでお鍋の蓋を開けて、インスタントラーメンの麺を鍋に入れている。
 大体のインスタントラーメンは麺を入れて、三分煮込めば出来上がるので、後数分で昼食が完成するだろう。
 調理中の虹心に話し掛けるのは悪いかなと感じて、俺は静かに虹心の調理姿を見始める。

(鍋の横にフライパンが有るから、野菜炒めでも作ったのか?)
(それか、あんかけラーメン??)
(別に、そんな張り切らなくても、刻みネギや生卵を用意するぐらいで良かったのに…)

 俺も偶にインスタントラーメンを作る時が有るが、手の込んだことは一切しない。
 具材の無いインスタントラーメンに、生卵が有れば生卵を落として食べる。

 その方がインスタントラーメン本来の味を味わえるし、お手軽に食べられる!
 余計な具材や手間を掛けると、あのチープさが失われる!?
 このシンプルさが男の料理で有り、味だと俺は思う!?

「~~~♪」

 虹心も俺に話し掛けることは無く、完成したインスタントラーメンを、笑顔でラーメン丼に盛り付けていく……
 ラーメン丼に入ったラーメンの上に、フライパンで炒めた野菜炒めを乗せて、更には半分に切った味付け卵まで乗せている!
 本当に虹心の奴……張り切ったな!

「はい! 完成!!」
「後、ご飯も用意するからね。兄ちゃん♪」

 虹心は笑顔で、野菜炒めが乗ったラーメン丼を俺の前に置いて、手際良く虹心の分もテーブルに乗せている。

(スープの色と匂いからして……味噌ラーメンか!)
(お店のラーメン見たいに肉や野菜もたっぷりで、味付け卵も美味しそうだ!!)

 俺は心の中でそう感じていると、虹心の手に依って、お茶碗に盛られたご飯が置かれる。量は俗に言う普通盛りで有る。
 味噌ラーメン肉野菜炒め乗せ(味玉付き)にご飯(白米)。
 虹心特製のラーメンライスが出来上がった。

 虹心の場所にも、ご飯が盛られたお茶碗を置かれるが、少し小盛りで盛り付けられている。
 虹心には、ご飯が余分なのかも知れない?

 虹心は冷蔵庫から麦茶の入った容器を取り出し、それをテーブルの中央に置いてから椅子に座り、俺へ声を掛けてくる。

「はい。兄ちゃん、お待たせ!」
「麺が伸びないうちに食べようか!!」

「そうだね!」

 嬉しそうな笑顔で言う虹心。
 俺も和やかな表情で返事をする。

『いただきます!』

 俺と虹心は食事前の挨拶をしてから、虹心が作ってくれた昼食を食べ始める。
 だが、その前にコショウをラーメンへ適量振りかける!
 やはり、ラーメンにはコショウを振りかけないと!!

(さて……先ずは、スープからだな!)
(肉野菜炒めが乗っているから、何時もより美味しいはずだろう!!)

 俺はラーメン丼を手で掴んで、ラーメンスープを飲む。

「ズズッ…」

「うん!」
「色と匂いで分かっていたけど、○○一番の味噌ラーメンだね!!」
「スープの濃さも丁度良いし、野菜炒めから出汁も加わって更に美味しい!!」

 俺は和やかな表情で、虹心に感想を言う。
 インスタントラーメン(袋麺)も色々な種類が出ているが、味噌ラーメンに関しては○○一番が一番俺好みで有る。

 俺が一番好きなラーメンを、虹心は知っていたか!!
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