俺のモテない学園生活を妹と変えていく!? ―妹との二人三脚で俺はリア充になる!―

小春かぜね

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第3章 身近すぎる異性との関係

第197話 午前中の過ごし方

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「じゃあ、今日の昼食は、私の特製インスタントラーメンを作るから、楽しみにしていてね♪」
「兄ちゃん!!」

 笑顔で言う虹心。
 今日の昼食はこれで決まったが、それまでの時間はどう過ごすべきか?
 俺はその辺りの事も、澄ました表情で虹心に聞いて見る。

「虹心!」
「昼食作りのメニューは決まったが、それまではどうするのだ?」

「まぁ……関係を深めたからと言っても、俺たちは兄妹だから、大きな変化や行動もしようが無いが…」

「それまで…?」
「それは、午前中のこと?」
「私は私で、勝手に家事をしているから、兄ちゃんは兄ちゃんで、好きに過ごしていて良いよ!」

 和やかな表情で言う虹心。
 虹心は午前中、部屋の掃除などの家事をして過ごすようで有る。

 折角、夏休みが始まったと言うのに、虹心は夏の青春より家事の方が大事のようだ。
 俺も、トイレ掃除の担当を受け持っているが、週一回の清掃で良い事に成っているので、今日はトイレ掃除をしなくても良い。

「そっ、そっか……なら、自由に過ごさせて貰うよ///」
「虹心…!///」

 今までの兄妹関係なら『虹心は馬鹿みたいに一人で張り切って…』と、心の中で常に感じていたが、今は『少し、手伝える部分は無いのかな…?』と、思うように変わって来ている!

 今の虹心は妹で有るが、妹以上の関係で有る。
 そう言った関係に成った以上、俺は虹心のフォローをしなければ成らないのだが……

(けど、下手に掃除を手伝って文句を言われるのは嫌だな!///)
(虹心は細かいから、大雑把を許してくれない……)

 虹心は時間を掛けて綺麗に清掃をするから、それだけ部屋などは綺麗に成るが、それは細かく清掃している証でも有る。
 俺の場合は、ある程度の感覚で掃除をしているから、どうしても虹心と衝突が起きてしまう!!

(まぁ此処は、余計な気遣いをしないで置こう…)

 しばらくは、虹心と一緒にリビングで時間を過ごすが、これと言って俺にはやる事が無い。
 朝刊を読み終えた虹心は、朝刊に挟まれているスーパーのチラシなどを見ながら、朝のワイドショーを見ている。

 俺はワイドショーをしばらく眺めているが、一足先に自室に戻る。
 虹心も特に話し掛けて来ないし、それなら自室で過ごした方が有意義だと感じたからだ。
 勉強机の椅子に俺は座り、午前中のの過ごし方を考え始める。

(乗り気では無いが、夏休みの課題でもするか……)
(早く終わらせれば、後が楽になる…!)

 俺の夏休みの予定は、本当に全く予定が無い!!///
 陰キャラ親友ばかりだから、海に行ったりや旅行の計画など全く無かった。
 だからと言って、夏休みの課題を後回しにしない方が良い!!

 漫画世界のように、夏休み最終日となる8月31日に、一つも課題が終わってないだけは絶対に避けなければ成らない!!
 俺はそのまま、勉強机で夏休みの課題を始める。

 ……

 俺が、課題を始めてしばらく時が経つと……階下から掃除機の機械音が聞こえ始める。
 虹心が部屋の掃除機がけでも始めたのだろう。
 耳に触る音では無いので、俺はそのまま課題を続ける……

 ……

 部屋の掃除が終わったのか、掃除機の機械音も消えて、それからしばらく時が経つと今度は、虹心だと思われる足音が俺の部屋に近付いてくる。
 その足音は、俺の部屋ドア前で止んでドアがノックされる。

『コン、コン♪』

「兄ちゃん!」
「私、今から昼食の買い物に行ってくるね♪」

 虹心は陽気な声で、ドア向こうから言う。
 予想通りも変だが、インスタントラーメンの買い置きは無かったかも知れない?

「分かった!」
「気を付けてな。虹心!!」

 態々わざわざ、ドアを開けて言うまでも無いので、俺はそのままドア向こうに居る虹心に返事をする。

「うん!」
「じゃあ、行って来るね~~♪」

 虹心は陽気な声で出掛けの挨拶をして、俺のドア前から離れて行く……
 関係を深めたからと言って、虹心の買い物に付き合うことも無いだろうと、俺は思った。
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