187 / 655
第3章 身近すぎる異性との関係
第187話 心あらず その2
しおりを挟む
(今日は購買が開いてないから昼食も買えないし、虹心も部活の方へ顔を出す(?)と思うから、家に帰っても俺は一人かな?)
(これがリア充の世界なら、試験打ち上げで親友や彼女と遊びに出掛ける訳だが、俺にはその様な世界が来なかったからな……)
試験も終わって気分は開放的に成るが、俺には楽しいことは待ち受けてはいない。
帰宅部だから部活動漫画やアニメのように、スポーツや芸術に打ち込むことも出来ないし、将来もまだはっきり決めていないから、将来に関する勉強や練習も出来ない!?
(途方に暮れた中年男性では無いから、ずっと何もせずにベンチへ座っていても意味が無い…)
(人生とは何なんだろうな……)
『~~♪』
心の中でそう感じた時、スマートフォンから着信音が鳴る!
早速、伊藤さんが返信をしてくれたか!!
伊藤さんからの返信だと確信した俺は、スマートフォンを操作して、早速返信内容を確認する。
『三國君。こんにちは。久しぶり!』
『そう……』
『彩織は、私と三國君を本当に振ってしまったか……』
『私がこんな事を言う立場では無いけど、もう、新しい人を探したら?』
『その方が良いと思うよ……』
『私も安心するし……』
(何て言うか、斜め上の返信が来たな!?)
(新しい人何て……それは、伊藤さんでは無いの!?)
伊藤さんからの返信は、二村さんを諦めろと言うメッセージで有るが、伊藤さんが俺を抱擁してくれる感じは、メッセージ上では見られない。
伊藤さんは『私以外の人を探せ!』と間接的に言っている。
(このメッセージに、返信するべきか…?)
(でも、これを返信したら、伊藤さんはどう返してくれるのだろう……)
俺がもし、陽キャラだったら……
「ですね!」
「二村なんて、どうにでもなれです!!」
「伊藤さんも親友を失ったことですし、俺ともっと関係を深めましょう!❤」
「二村より、楽しくさせますよ!!♪」
(ぐらいのメッセージは、平気で送るんだろうな!)
(俺も勇気を出して送って見ても良いが、俺の場合は『頭 大丈夫?』の返信が来そうだな!!)
「……」
俺はしばらく、スマートフォンの画面を見つめるが、伊藤さんへの返信はしないことを決める。
『新しい人を探します』と送っても良いが、それを言うと、俺は伊藤さんのことを諦める宣言を同事にしてしまう。
俺は伊藤さんに未練はまだ凄く有るし、伊藤さんも俺のことをかなり意識していた。
伊藤さんが俺との関係を望まなかったのは、遠い片思いの人も居るが、それよりも自分(私)の立ち位置を非常に気にしていた。
伊藤さんは俺の中では学年一の美少女で有るし、特進コースに在籍する優等生だ。
特進コースで有るから当然、上位大学やお堅い職種の将来も、伊藤さんの中では既に固めているのだろう。
品行方正及び綺麗な内申点で無いと、大学推薦などが貰えなく可能性も有るし、勉強に集中出来る環境を維持しないと、優等生を保てなく成ってしまう。
更に伊藤さんは俺と関係を深めると、二村さんからの逆襲が来ると推測している。
その事も含めて、伊藤さんは俺との関係を望まない選択をしたに違いない……
(これはあくまで、俺の予想だがな……)
(そうだった場合は、俺が松田達や二村を絞めれば解決するのだが、それをしても伊藤さんは喜ばないだろう……)
俺は腕力も無いし、成績も良い方では無い。
そんな事は当然出来ない。
だけど、俺に先ほどの力が備わっていたら、伊藤さんと関係を恐らく深められただろう……
(馬鹿なことを思っていないで、家に帰るか)
(俺が返信をしなければ、伊藤さんも新たにメッセージは送らないだろうし、伊藤さんの気が変わるまでは、俺からの連絡はしない方が良いだろう)
俺は心の中で考えを纏めて、ベンチから立ち上がる。
今後の事なんて考えようが無いし、機会が向こうから訪れるまでは動かない方が良いと感じる。
(帰りにコンビニへ寄って、昼食を買ってから家に帰って、昼食を食った後は……部屋でゴロゴロするか…)
(一応、親友は居るが、其奴らと遊びたい気分では無いし、岡谷君を遊びに誘っても拒否するからな……)
岡谷君は学園内では大親友で有るが、学園外で遊んだ事はほぼ無い。
唯一遊んだでは無いが、一緒に勉強をしたり、戦争絡みの関係で図書館に行ったぐらいだ。
あの子は本当に、不思議君で有る!?
(これがリア充の世界なら、試験打ち上げで親友や彼女と遊びに出掛ける訳だが、俺にはその様な世界が来なかったからな……)
試験も終わって気分は開放的に成るが、俺には楽しいことは待ち受けてはいない。
帰宅部だから部活動漫画やアニメのように、スポーツや芸術に打ち込むことも出来ないし、将来もまだはっきり決めていないから、将来に関する勉強や練習も出来ない!?
(途方に暮れた中年男性では無いから、ずっと何もせずにベンチへ座っていても意味が無い…)
(人生とは何なんだろうな……)
『~~♪』
心の中でそう感じた時、スマートフォンから着信音が鳴る!
早速、伊藤さんが返信をしてくれたか!!
伊藤さんからの返信だと確信した俺は、スマートフォンを操作して、早速返信内容を確認する。
『三國君。こんにちは。久しぶり!』
『そう……』
『彩織は、私と三國君を本当に振ってしまったか……』
『私がこんな事を言う立場では無いけど、もう、新しい人を探したら?』
『その方が良いと思うよ……』
『私も安心するし……』
(何て言うか、斜め上の返信が来たな!?)
(新しい人何て……それは、伊藤さんでは無いの!?)
伊藤さんからの返信は、二村さんを諦めろと言うメッセージで有るが、伊藤さんが俺を抱擁してくれる感じは、メッセージ上では見られない。
伊藤さんは『私以外の人を探せ!』と間接的に言っている。
(このメッセージに、返信するべきか…?)
(でも、これを返信したら、伊藤さんはどう返してくれるのだろう……)
俺がもし、陽キャラだったら……
「ですね!」
「二村なんて、どうにでもなれです!!」
「伊藤さんも親友を失ったことですし、俺ともっと関係を深めましょう!❤」
「二村より、楽しくさせますよ!!♪」
(ぐらいのメッセージは、平気で送るんだろうな!)
(俺も勇気を出して送って見ても良いが、俺の場合は『頭 大丈夫?』の返信が来そうだな!!)
「……」
俺はしばらく、スマートフォンの画面を見つめるが、伊藤さんへの返信はしないことを決める。
『新しい人を探します』と送っても良いが、それを言うと、俺は伊藤さんのことを諦める宣言を同事にしてしまう。
俺は伊藤さんに未練はまだ凄く有るし、伊藤さんも俺のことをかなり意識していた。
伊藤さんが俺との関係を望まなかったのは、遠い片思いの人も居るが、それよりも自分(私)の立ち位置を非常に気にしていた。
伊藤さんは俺の中では学年一の美少女で有るし、特進コースに在籍する優等生だ。
特進コースで有るから当然、上位大学やお堅い職種の将来も、伊藤さんの中では既に固めているのだろう。
品行方正及び綺麗な内申点で無いと、大学推薦などが貰えなく可能性も有るし、勉強に集中出来る環境を維持しないと、優等生を保てなく成ってしまう。
更に伊藤さんは俺と関係を深めると、二村さんからの逆襲が来ると推測している。
その事も含めて、伊藤さんは俺との関係を望まない選択をしたに違いない……
(これはあくまで、俺の予想だがな……)
(そうだった場合は、俺が松田達や二村を絞めれば解決するのだが、それをしても伊藤さんは喜ばないだろう……)
俺は腕力も無いし、成績も良い方では無い。
そんな事は当然出来ない。
だけど、俺に先ほどの力が備わっていたら、伊藤さんと関係を恐らく深められただろう……
(馬鹿なことを思っていないで、家に帰るか)
(俺が返信をしなければ、伊藤さんも新たにメッセージは送らないだろうし、伊藤さんの気が変わるまでは、俺からの連絡はしない方が良いだろう)
俺は心の中で考えを纏めて、ベンチから立ち上がる。
今後の事なんて考えようが無いし、機会が向こうから訪れるまでは動かない方が良いと感じる。
(帰りにコンビニへ寄って、昼食を買ってから家に帰って、昼食を食った後は……部屋でゴロゴロするか…)
(一応、親友は居るが、其奴らと遊びたい気分では無いし、岡谷君を遊びに誘っても拒否するからな……)
岡谷君は学園内では大親友で有るが、学園外で遊んだ事はほぼ無い。
唯一遊んだでは無いが、一緒に勉強をしたり、戦争絡みの関係で図書館に行ったぐらいだ。
あの子は本当に、不思議君で有る!?
0
お気に入りに追加
37
あなたにおすすめの小説

僕(じゃない人)が幸せにします。
暇魷フミユキ
恋愛
【副題に☆が付いている話だけでだいたい分かります!】
・第1章
彼、〈君島奏向〉の悩み。それはもし将来、恋人が、妻ができたとしても、彼女を不幸にすることだった。
そんな彼を想う二人。
席が隣でもありよく立ち寄る喫茶店のバイトでもある〈草壁美頼〉。
所属する部の部長でたまに一緒に帰る仲の〈西沖幸恵〉。
そして彼は幸せにする方法を考えつく――――
「僕よりもっと相応しい人にその好意が向くようにしたいんだ」
本当にそんなこと上手くいくのか!?
それで本当に幸せなのか!?
そもそも幸せにするってなんだ!?
・第2章
草壁・西沖の二人にそれぞれの相応しいと考える人物を近付けるところまでは進んだ夏休み前。君島のもとにさらに二人の女子、〈深町冴羅〉と〈深町凛紗〉の双子姉妹が別々にやってくる。
その目的は――――
「付き合ってほしいの!!」
「付き合ってほしいんです!!」
なぜこうなったのか!?
二人の本当の想いは!?
それを叶えるにはどうすれば良いのか!?
・第3章
文化祭に向け、君島と西沖は映像部として広報動画を撮影・編集することになっていた。
君島は西沖の劇への参加だけでも心配だったのだが……
深町と付き合おうとする別府!
ぼーっとする深町冴羅!
心配事が重なる中無事に文化祭を成功することはできるのか!?
・第4章
二年生は修学旅行と進路調査票の提出を控えていた。
期待と不安の間で揺れ動く中で、君島奏向は決意する――
「僕のこれまでの行動を二人に明かそうと思う」
二人は何を思い何をするのか!?
修学旅行がそこにもたらすものとは!?
彼ら彼女らの行く先は!?
・第5章
冬休みが過ぎ、受験に向けた勉強が始まる二年生の三学期。
そんな中、深町凛紗が行動を起こす――
君島の草津・西沖に対するこれまでの行動の調査!
映像部への入部!
全ては幸せのために!
――これは誰かが誰かを幸せにする物語。
ここでは毎日1話ずつ投稿してまいります。
作者ページの「僕(じゃない人)が幸せにします。(「小説家になろう」投稿済み全話版)」から全話読むこともできます!

先輩に退部を命じられた僕を励ましてくれたアイドル級美少女の後輩マネージャーを成り行きで家に上げたら、なぜかその後も入り浸るようになった件
桜 偉村
恋愛
別にいいんじゃないんですか? 上手くならなくても——。
後輩マネージャーのその一言が、彼の人生を変えた。
全国常連の高校サッカー部の三軍に所属していた如月 巧(きさらぎ たくみ)は、自分の能力に限界を感じていた。
練習試合でも敗因となってしまった巧は、三軍キャプテンの武岡(たけおか)に退部を命じられて絶望する。
武岡にとって、巧はチームのお荷物であると同時に、アイドル級美少女マネージャーの白雪 香奈(しらゆき かな)と親しくしている目障りな存在だった。
だから、自信をなくしている巧を追い込んで退部させ、香奈と距離を置かせようとしたのだ。
そうすれば、香奈は自分のモノになると思っていたから。
武岡の思惑通り、巧はサッカー部を辞めようとしていた。
しかし、そこに香奈が現れる。
成り行きで香奈を家に上げた巧だが、なぜか彼女はその後も彼の家を訪れるようになって——。
「これは警告だよ」
「勘違いしないんでしょ?」
「僕がサッカーを続けられたのは、君のおかげだから」
「仲が良いだけの先輩に、あんなことまですると思ってたんですか?」
甘酸っぱくて、爽やかで、焦れったくて、クスッと笑えて……
オレンジジュース(のような青春)が好きな人必見の現代ラブコメ、ここに開幕!
※これより下では今後のストーリーの大まかな流れについて記載しています。
「話のなんとなくの流れや雰囲気を抑えておきたい」「ざまぁ展開がいつになるのか知りたい!」という方のみご一読ください。
【今後の大まかな流れ】
第1話、第2話でざまぁの伏線が作られます。
第1話はざまぁへの伏線というよりはラブコメ要素が強いので、「早くざまぁ展開見たい!」という方はサラッと読んでいただいて構いません!
本格的なざまぁが行われるのは第15話前後を予定しています。どうかお楽しみに!
また、特に第4話からは基本的にラブコメ展開が続きます。シリアス展開はないので、ほっこりしつつ甘さも補充できます!
※最初のざまぁが行われた後も基本はラブコメしつつ、ちょくちょくざまぁ要素も入れていこうかなと思っています。
少しでも「面白いな」「続きが気になる」と思った方は、ざっと内容を把握しつつ第20話、いえ第2話くらいまでお読みいただけると嬉しいです!
※基本は一途ですが、メインヒロイン以外との絡みも多少あります。
※本作品は小説家になろう様、カクヨム様にも掲載しています。

覚えたての催眠術で幼馴染(悔しいが美少女)の弱味を握ろうとしたら俺のことを好きだとカミングアウトされたのだが、この後どうしたらいい?
みずがめ
恋愛
覚えたての催眠術を幼馴染で試してみた。結果は大成功。催眠術にかかった幼馴染は俺の言うことをなんでも聞くようになった。
普段からわがままな幼馴染の従順な姿に、ある考えが思いつく。
「そうだ、弱味を聞き出そう」
弱点を知れば俺の前で好き勝手なことをされずに済む。催眠術の力で口を割らせようとしたのだが。
「あたしの好きな人は、マーくん……」
幼馴染がカミングアウトしたのは俺の名前だった。
よく見れば美少女となっていた幼馴染からの告白。俺は一体どうすればいいんだ?
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。


極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。

マッサージ
えぼりゅういち
恋愛
いつからか疎遠になっていた女友達が、ある日突然僕の家にやってきた。
背中のマッサージをするように言われ、大人しく従うものの、しばらく見ないうちにすっかり成長していたからだに触れて、興奮が止まらなくなってしまう。
僕たちはただの友達……。そう思いながらも、彼女の身体の感触が、冷静になることを許さない。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる