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第3章 身近すぎる異性との関係

第166話 お姉さんに相談する!? その2

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 俺は真優美さんのお店に出掛ける為に、外出用の服に着替えて、改めて真優美さんのお店をスマートフォンに入っている、地図アプリで調べているが……

(えっと、真優美さんのお店……どの辺りだったかな?)
(降りた駅名は分かるけど、場所は“おぼろげ”なんだよな……)

 俺が初めて、真優美さんのお店に行った時。
 俺は伊藤さん・二村さんの後を付いて行っている。
 付いて行ったのだから、喫茶店への道は覚え切れていないし、おまけに帰りは真優美さんの自家用車で、俺の家まで送って貰っている。

(夕方の時間帯だったから、お店の名前もきちんと見れなかったし、店の場所が分からなかったら行きようが無いな///!)

 真優美さんのお店名が分かれば、そのお店名でWeb検索するまでだが、お店名が分からなければ検索しようが無い。

(何となく……その辺りの場所を、地図アプリで見ているだけど、喫茶店が出て来ないのだよな…)
(見ている場所は、間違ってないと思うが……)

 場所やお店などを探せる、大変便利な地図アプリで有るが、中にはお店の存在を知られたくない経営者もいる。
 一見さんお断りや常連さんを守りたいなど、そう言った理由で態々わざわざ、お店位置情報削除申請をする経営者も居るそうだ。
 真優美さんのお店(喫茶店)も、ひっそりと営業している感じがしたから、公に知られたくない理由で、場所が秘匿(削除)されているのかも知れない。

(これは、弱りましたな……)
(あっ……そう言えば店の近くに、小さな公園が確か有ったな!)
(あの公園は……えっと、この辺りに有るはず!)

 真優美さんのお店近くに、小さな公園が有ったのを思いだした為、俺はその公園を地図アプリ上で探し始める。

(……うん!)
(公園は、見付けられた!!)
(でも、その周辺に喫茶店の表示は無いな……)

 公園が有る辺りの周囲の場所を、俺は地図アプリで見て居るが、その付近は住宅街ばかりで有り、地図アプリ上で喫茶店は存在していない。

(場所は間違ってないと思うし、ダメ元で行ってみるか!)
(店を見付けられ無かったから、帰れば良いだけで有るし、此処に『ジッ』としていても意味が無い!)

 真優美さんのお店は完全に見付けられなかったが、それでも俺は真優美さんのお店に行くことを決め、自室を出る。
 出掛ける前に俺は母親に一言言って置くため、先ず居ると思われる台所に向かう。
 台所に向かい台所に入ると、母親と虹心は台所のテーブルで、食後のお茶を楽しんでいた。

「…母さん!」
「ちょっと、出掛けてくる!!」

 母親に澄ました表情で俺は声を掛けるが、母親と一緒に居る虹心が、少し驚きながら声を掛けて来た。

「えっ……!?」
「兄ちゃん……出掛けるの!?」
「小鞠ちゃん…。もうすぐ来るよ!///」

 虹心の中では、この時間から俺が出掛けるとは思って無かったのだろう。
 それに、俺が小鞠ちゃんを求めている事を知っているから、尚更出掛けるのは変だと感付いたのだろう。

「……うん!」
「ちょっと、気分転換にね!///」

『ジーー』

 俺は作り笑顔で虹心に言うが、虹心は目を細めて俺を見つめている!!
 だが、しばらくすると虹心は穏やかな表情に変わって、言い始める。

「そう!」
「車には気を付けるんだよ。兄ちゃん!!」

 俺はもう高校生なのに、小学校低学年に使う言葉で虹心は言う!?
 虹心の中では、俺はまだ小学生かよ!///

「あっ、あぁ……気を付けて行って来るよ!」
「虹心!!」

 俺は一言言いたい気分で有ったが、此処で余計な一言を言うと、虹心の闘争心に火を付けかねないので俺はそれを聞き流す!?

「武蔵……」
「試験期間中なのだから、余り遠くに行くんじゃ無いよ!」

 母親は、俺を少し睨み付けながら言う。
 母親の中で俺は、一人で遊びに行くと思っているのだろう。

 けど、真優美さんにお店に行くのだから、間違ってはいないか!
 試験期間中だろうが、俺はこの気持ちを真優美さんに相談したかった。
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