俺のモテない学園生活を妹と変えていく!? ―妹との二人三脚で俺はリア充になる!―

小春かぜね

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第3章 身近すぎる異性との関係

第160話 妹と昼食 その3

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 俺は昼食を食べ始めたばかりで有るが、虹心の場合は俺より先に、昼食を食べ始めているので半分以上は食べ進んでいる。
 俺は食べるのを夢中に成り掛けるが、虹心の場合は食事を再開させずに、穏やかな表情で俺に話し掛けてくる。

「それで、兄ちゃん!」
「どうして、伊藤さんとは駄目に成ってしまったの…?」

 俺が失恋したと言うのに、虹心は悲しそう素振りを全く見せずに聞いてくる!?
 普通は深刻な表情などをして、聞く者では無いか。虹心!?

 俺はそう感じ取るが……過ぎてしまったことを、何時まで悔やんでも仕方ないか。
 俺は虹心の問いかけに一度フォークをパスタ皿に置いてから、澄ました表情で話し始める。

「まぁ、伊藤さんはやっぱり……片思いの人が忘れられないのと、今は学業に専念したいとの理由で、俺は振られた……」

「……そっかぁ。まぁ、そう成るよね!///(汗)」
「兄ちゃんが超イケメンや、学年一の秀才君だったら、話しはまた別だろうけど、兄ちゃんの学年立ち位置では、伊藤さんも色々な意味で厳しいと判断したのだろうね…」

 虹心は何かを考える、素振りの表情で言う!
 其処まで冷静に分析しなくても良いよ。虹心!(汗)

「けど、これで兄ちゃんの恋人作り作戦は、小鞠ちゃん以外に選択肢が無くなったね♪」

 思いっきり、嬉しそうな表情で言う虹心!!
 虹心の言う通り。俺には小鞠ちゃん以外に選択肢は無いが、現段階では絶交中で有る!!

 小鞠ちゃんと仲を深める前に、先ずは仲直りをしなければ成らない。
 俺は先ほど言い損ねたことを、困った表情をして虹心に聞く。

「……虹心!」
「実はその事なんだが……俺、小鞠ちゃんと喧嘩をしてしまってな…///」

「えっ…!?」
「小鞠ちゃん…。私にそんな事、一言も言っていないよ!!///」

 俺の言葉で、虹心は当然驚きながら言う。
 俺が小鞠ちゃんと喧嘩をしたことを、虹心が問い詰めて来ないから、言っていないのは分かり切っていたが、本当に言っていないとは……

「てっ、言うか、兄ちゃん!?」
「何時、小鞠ちゃんを呼び出していたの!?」
「私、全然聞いていないよ!!(怒)」

 驚いた表情で言う虹心だが、最後の言葉に成ると何故か、怒りを含ませた表情で言う!?
 虹心の中では、俺が”二兎を追った”と感じているだろう。
 俺は虹心には話していない、伊藤さんとのランタイムデートのことを話し始める。

「虹心……///」
「まぁ……これには理由が有ってな…。それを今から話すのだけど……先々週辺り、伊藤さんと中等部にある花壇で、一緒に昼食を摂ったんだ…///」
「小鞠ちゃんが所属している、園芸クラブの花壇で……」

「へっ…!?///」
「何勝手に急展開しているの。兄ちゃん!?///」

 俺の言葉で、間抜けな言葉を出す虹心!
 その後の言葉は、呆れ返った表情で言う。

「虹心……早とちりするな!」
「これは伊藤さんとの昼食デートでは無く、俺の素性すじょう知る為に、伊藤さんが態々わざわざ仕組んだんだよ…」

「伊藤さんが仕組んだ??」

 虹心は顔を見上げながら言う。
 情報が多すぎて、頭の回転が良い虹心でも処理が仕切れないのだろう。
 俺は澄ました表情で言葉を続ける。

「俺は、伊藤さんに興味が有るから色々と調べてしまうが、伊藤さんと俺との接点はプリンモールからだろ!」
「当時の伊藤さんは俺のことを殆ど知らなかったし、伊藤さんも二村さんと俺を結ばせるのが目的で有ったから、俺への積極的意識は持っていなかったらしい…」

「二村さんが俺を見限って、伊藤さんとの縁もあの人は切ってしまった…///」
「俺は当然、伊藤さんを更に意識してしまうし、伊藤さんも昔からの親友を失った影響で、俺を意識し始めた」

「だけど、伊藤さんは俺を親友目線でしか見ていなかったので、俺のことを深くは知らない」
「だから、二人での昼食を兼ねて、伊藤さんは俺のことを改めて調べた……」

「ふうん~~」
「伊藤さんも、しっかりした人だね!!」
態々わざわざ、兄ちゃんを中等部の校舎まで呼び出して、其処で昼食を食べるとは……」

 虹心は穏やかな表情で言う。
『敵ながら、あっぱれ!』とでも、虹心は思っているのだろうか!?
 俺は先ほどの続きを、澄ました表情で虹心に話し続ける……
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