153 / 655
第2章 学年一の美少女を巡る戦い
第153話 ランチタイムデートの行方
しおりを挟む
「まぁ、良いわ。それで良いのね!」
「お弁当は武蔵君の言う通り、私のお母さんが作っているわ!!」
「けど基本は……前日晩ご飯の一部が、お弁当のおかずに成っている時が多いわ!!」
(そんな余計な事まで言わなくても良いのに……伊藤さんらしいな!)
「あ~~、そうなんですか!!」
「成る程……」
『だから、女子力を感じ無い、お弁当だったんですね♪』
(何て、口が裂けても言えないからな!!)
(そんなことを言ったら、即伊藤さんから絶縁宣言をされるに決まっている!!)
「?」
「武蔵君。何か……言いたそうな顔をしているけど、言いたいことが有るならはっきり言いなさいよ!!」
心の中で思っていることが顔に出ていたらしく、伊藤さんは眉を顰めながら言って来る!?
絶対、そんなこと言える訳が無い!!(汗)
「あっ……いや、伊藤さん//////」
「女性の割に、食べるのが早いなと……」
俺は咄嗟に思い付いたことを、焦った表情で言う。
実際、伊藤さんが食べるスピードは、女性の中でもかなり速いはずだ。
「食べるのが早い……?」
「こんなもんでしょう??」
「それとも、気取って食べて欲しかった?」
「それが良いなら、次回も有ればそうするけど……」
伊藤さんは澄ました表情で言う!?
それに『次回も有れば』まで言う!!
やっぱり、俺では伊藤さんの伴侶には役不足か……
「……?」
伊藤さんは『?』の表情を浮かべながら、ポケットからスマートフォンを取りだして、画面を見始める……
画面を見終わると、伊藤さんは申し訳なさそうな表情で俺に言って来る!!
「ごっ、ごめん。武蔵君!//////」
「今、クラスの子から連絡が有って、クラス担任が私を探しているみたいだから、これで失礼するね!///」
「あっ、後……遅くても、期末試験終了までには答えを出すから、待っててね!」
「でも、その時……期待に、添えなかった時はごめんね///(汗)」
伊藤さんは言葉を言い終えると、俺に一礼をしてから、足早に去って行く。
俺は言葉を言わず仕舞い、伊藤さんを見送ってしまう……
何だか、振られた気分だぞ!?
(本当にクラス担任が、伊藤さんを探していたのか…?)
(バイブ音なんて俺には聞こえなかったし……さっきの品定めで、俺は“足切り”にされたか!?)
本来だったら、楽しく終わるはずのランチタイムデートも、凄く中途半端な形で終わってしまうし、伊藤さんへ好印象を持たせることも出来なかった。
(俺が唯一聞けたのは、伊藤さんのお弁当は、お母さんが作って居るぐらいか)
(家族構成も一応聞けたが、四人暮らしの情報ぐらいだ…)
(余り、美味しい情報では無いな///)
伊藤さんは特進コース教室に戻ってしまったし、それに俺が今居る場所は、中等部の校舎で有る。
時間はまだ十分に有るが、此処から教室に戻るには最低でも5分近くは掛かる。
俺は残っていた紙パックの乳飲料を飲み干し、ごみを纏めてその場から離れようとした時、見慣れた姿が俺の前に現れる!?
相手も……俺を見て、凄く驚きの表情を見せてから声を発する。
「えっ……武蔵さん!///」
(……嘘だろ!?)
その相手は、今一番遭いたくない(!?)津和野小鞠ちゃんで有った!!
何故、こんな時間に此処(園芸クラブ圃場)に来るの!?
『タッタ……』
小鞠ちゃんは駆け足で俺の側に近付いて来て、頬を少し染めながら、嬉しそうな表情で話し掛けてくる。
「武蔵さん!///」
「お昼休みに態々、お花を見に来てくれたのですか♪」
「……へっ!?」
俺は小鞠ちゃんの言葉で、一瞬間抜けな表情をしてしまう!
小鞠ちゃんの中では、園芸クラブの花を見に来たと思っているらしい!!
小鞠ちゃんは園芸クラブ員だから、そう思うのも不思議では無いが……
(此処に来た理由と居る理由を、馬鹿正直に小鞠ちゃんへ話すと、絶対話しがややこしくなるな!!///)
(虹心も、そんな余計なことを話していないと思うし!)
(小鞠ちゃん素直と言うか、天然の時が偶に有るから、今回はそれを利用させて貰おう(汗))
「お弁当は武蔵君の言う通り、私のお母さんが作っているわ!!」
「けど基本は……前日晩ご飯の一部が、お弁当のおかずに成っている時が多いわ!!」
(そんな余計な事まで言わなくても良いのに……伊藤さんらしいな!)
「あ~~、そうなんですか!!」
「成る程……」
『だから、女子力を感じ無い、お弁当だったんですね♪』
(何て、口が裂けても言えないからな!!)
(そんなことを言ったら、即伊藤さんから絶縁宣言をされるに決まっている!!)
「?」
「武蔵君。何か……言いたそうな顔をしているけど、言いたいことが有るならはっきり言いなさいよ!!」
心の中で思っていることが顔に出ていたらしく、伊藤さんは眉を顰めながら言って来る!?
絶対、そんなこと言える訳が無い!!(汗)
「あっ……いや、伊藤さん//////」
「女性の割に、食べるのが早いなと……」
俺は咄嗟に思い付いたことを、焦った表情で言う。
実際、伊藤さんが食べるスピードは、女性の中でもかなり速いはずだ。
「食べるのが早い……?」
「こんなもんでしょう??」
「それとも、気取って食べて欲しかった?」
「それが良いなら、次回も有ればそうするけど……」
伊藤さんは澄ました表情で言う!?
それに『次回も有れば』まで言う!!
やっぱり、俺では伊藤さんの伴侶には役不足か……
「……?」
伊藤さんは『?』の表情を浮かべながら、ポケットからスマートフォンを取りだして、画面を見始める……
画面を見終わると、伊藤さんは申し訳なさそうな表情で俺に言って来る!!
「ごっ、ごめん。武蔵君!//////」
「今、クラスの子から連絡が有って、クラス担任が私を探しているみたいだから、これで失礼するね!///」
「あっ、後……遅くても、期末試験終了までには答えを出すから、待っててね!」
「でも、その時……期待に、添えなかった時はごめんね///(汗)」
伊藤さんは言葉を言い終えると、俺に一礼をしてから、足早に去って行く。
俺は言葉を言わず仕舞い、伊藤さんを見送ってしまう……
何だか、振られた気分だぞ!?
(本当にクラス担任が、伊藤さんを探していたのか…?)
(バイブ音なんて俺には聞こえなかったし……さっきの品定めで、俺は“足切り”にされたか!?)
本来だったら、楽しく終わるはずのランチタイムデートも、凄く中途半端な形で終わってしまうし、伊藤さんへ好印象を持たせることも出来なかった。
(俺が唯一聞けたのは、伊藤さんのお弁当は、お母さんが作って居るぐらいか)
(家族構成も一応聞けたが、四人暮らしの情報ぐらいだ…)
(余り、美味しい情報では無いな///)
伊藤さんは特進コース教室に戻ってしまったし、それに俺が今居る場所は、中等部の校舎で有る。
時間はまだ十分に有るが、此処から教室に戻るには最低でも5分近くは掛かる。
俺は残っていた紙パックの乳飲料を飲み干し、ごみを纏めてその場から離れようとした時、見慣れた姿が俺の前に現れる!?
相手も……俺を見て、凄く驚きの表情を見せてから声を発する。
「えっ……武蔵さん!///」
(……嘘だろ!?)
その相手は、今一番遭いたくない(!?)津和野小鞠ちゃんで有った!!
何故、こんな時間に此処(園芸クラブ圃場)に来るの!?
『タッタ……』
小鞠ちゃんは駆け足で俺の側に近付いて来て、頬を少し染めながら、嬉しそうな表情で話し掛けてくる。
「武蔵さん!///」
「お昼休みに態々、お花を見に来てくれたのですか♪」
「……へっ!?」
俺は小鞠ちゃんの言葉で、一瞬間抜けな表情をしてしまう!
小鞠ちゃんの中では、園芸クラブの花を見に来たと思っているらしい!!
小鞠ちゃんは園芸クラブ員だから、そう思うのも不思議では無いが……
(此処に来た理由と居る理由を、馬鹿正直に小鞠ちゃんへ話すと、絶対話しがややこしくなるな!!///)
(虹心も、そんな余計なことを話していないと思うし!)
(小鞠ちゃん素直と言うか、天然の時が偶に有るから、今回はそれを利用させて貰おう(汗))
0
お気に入りに追加
37
あなたにおすすめの小説

僕(じゃない人)が幸せにします。
暇魷フミユキ
恋愛
【副題に☆が付いている話だけでだいたい分かります!】
・第1章
彼、〈君島奏向〉の悩み。それはもし将来、恋人が、妻ができたとしても、彼女を不幸にすることだった。
そんな彼を想う二人。
席が隣でもありよく立ち寄る喫茶店のバイトでもある〈草壁美頼〉。
所属する部の部長でたまに一緒に帰る仲の〈西沖幸恵〉。
そして彼は幸せにする方法を考えつく――――
「僕よりもっと相応しい人にその好意が向くようにしたいんだ」
本当にそんなこと上手くいくのか!?
それで本当に幸せなのか!?
そもそも幸せにするってなんだ!?
・第2章
草壁・西沖の二人にそれぞれの相応しいと考える人物を近付けるところまでは進んだ夏休み前。君島のもとにさらに二人の女子、〈深町冴羅〉と〈深町凛紗〉の双子姉妹が別々にやってくる。
その目的は――――
「付き合ってほしいの!!」
「付き合ってほしいんです!!」
なぜこうなったのか!?
二人の本当の想いは!?
それを叶えるにはどうすれば良いのか!?
・第3章
文化祭に向け、君島と西沖は映像部として広報動画を撮影・編集することになっていた。
君島は西沖の劇への参加だけでも心配だったのだが……
深町と付き合おうとする別府!
ぼーっとする深町冴羅!
心配事が重なる中無事に文化祭を成功することはできるのか!?
・第4章
二年生は修学旅行と進路調査票の提出を控えていた。
期待と不安の間で揺れ動く中で、君島奏向は決意する――
「僕のこれまでの行動を二人に明かそうと思う」
二人は何を思い何をするのか!?
修学旅行がそこにもたらすものとは!?
彼ら彼女らの行く先は!?
・第5章
冬休みが過ぎ、受験に向けた勉強が始まる二年生の三学期。
そんな中、深町凛紗が行動を起こす――
君島の草津・西沖に対するこれまでの行動の調査!
映像部への入部!
全ては幸せのために!
――これは誰かが誰かを幸せにする物語。
ここでは毎日1話ずつ投稿してまいります。
作者ページの「僕(じゃない人)が幸せにします。(「小説家になろう」投稿済み全話版)」から全話読むこともできます!

先輩に退部を命じられた僕を励ましてくれたアイドル級美少女の後輩マネージャーを成り行きで家に上げたら、なぜかその後も入り浸るようになった件
桜 偉村
恋愛
別にいいんじゃないんですか? 上手くならなくても——。
後輩マネージャーのその一言が、彼の人生を変えた。
全国常連の高校サッカー部の三軍に所属していた如月 巧(きさらぎ たくみ)は、自分の能力に限界を感じていた。
練習試合でも敗因となってしまった巧は、三軍キャプテンの武岡(たけおか)に退部を命じられて絶望する。
武岡にとって、巧はチームのお荷物であると同時に、アイドル級美少女マネージャーの白雪 香奈(しらゆき かな)と親しくしている目障りな存在だった。
だから、自信をなくしている巧を追い込んで退部させ、香奈と距離を置かせようとしたのだ。
そうすれば、香奈は自分のモノになると思っていたから。
武岡の思惑通り、巧はサッカー部を辞めようとしていた。
しかし、そこに香奈が現れる。
成り行きで香奈を家に上げた巧だが、なぜか彼女はその後も彼の家を訪れるようになって——。
「これは警告だよ」
「勘違いしないんでしょ?」
「僕がサッカーを続けられたのは、君のおかげだから」
「仲が良いだけの先輩に、あんなことまですると思ってたんですか?」
甘酸っぱくて、爽やかで、焦れったくて、クスッと笑えて……
オレンジジュース(のような青春)が好きな人必見の現代ラブコメ、ここに開幕!
※これより下では今後のストーリーの大まかな流れについて記載しています。
「話のなんとなくの流れや雰囲気を抑えておきたい」「ざまぁ展開がいつになるのか知りたい!」という方のみご一読ください。
【今後の大まかな流れ】
第1話、第2話でざまぁの伏線が作られます。
第1話はざまぁへの伏線というよりはラブコメ要素が強いので、「早くざまぁ展開見たい!」という方はサラッと読んでいただいて構いません!
本格的なざまぁが行われるのは第15話前後を予定しています。どうかお楽しみに!
また、特に第4話からは基本的にラブコメ展開が続きます。シリアス展開はないので、ほっこりしつつ甘さも補充できます!
※最初のざまぁが行われた後も基本はラブコメしつつ、ちょくちょくざまぁ要素も入れていこうかなと思っています。
少しでも「面白いな」「続きが気になる」と思った方は、ざっと内容を把握しつつ第20話、いえ第2話くらいまでお読みいただけると嬉しいです!
※基本は一途ですが、メインヒロイン以外との絡みも多少あります。
※本作品は小説家になろう様、カクヨム様にも掲載しています。

覚えたての催眠術で幼馴染(悔しいが美少女)の弱味を握ろうとしたら俺のことを好きだとカミングアウトされたのだが、この後どうしたらいい?
みずがめ
恋愛
覚えたての催眠術を幼馴染で試してみた。結果は大成功。催眠術にかかった幼馴染は俺の言うことをなんでも聞くようになった。
普段からわがままな幼馴染の従順な姿に、ある考えが思いつく。
「そうだ、弱味を聞き出そう」
弱点を知れば俺の前で好き勝手なことをされずに済む。催眠術の力で口を割らせようとしたのだが。
「あたしの好きな人は、マーくん……」
幼馴染がカミングアウトしたのは俺の名前だった。
よく見れば美少女となっていた幼馴染からの告白。俺は一体どうすればいいんだ?
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。


極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。

マッサージ
えぼりゅういち
恋愛
いつからか疎遠になっていた女友達が、ある日突然僕の家にやってきた。
背中のマッサージをするように言われ、大人しく従うものの、しばらく見ないうちにすっかり成長していたからだに触れて、興奮が止まらなくなってしまう。
僕たちはただの友達……。そう思いながらも、彼女の身体の感触が、冷静になることを許さない。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる