俺のモテない学園生活を妹と変えていく!? ―妹との二人三脚で俺はリア充になる!―

小春かぜね

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第2章 学年一の美少女を巡る戦い

第142話 決着!?

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「……そうか!」
「なら、これ位にしてやるよ!!」

『パッ!』

 岡谷君は澄ました表情と低い口調で言い終えると、松田の胸元衣類を掴んでいた左手を離す。

「……//////」

 虹心はその様子を頬を染めながら、呆然と見ている。
 虹心の中で、岡谷君の見方が変わった証拠で有る?

「じゃ、じゃあ、僕はこれで……//////」

 松田は困った作り笑顔をしながら、その場から離れ出すと言うか逃げ出す!
 だが、岡谷君は松田に声を掛ける。

「松田……もし、約束を破ったら覚悟しておけよ!」
「後……三國や、その妹さんにも“ちょっかい”は掛けるなよ!!」

 岡谷君は松田に、少し睨み付ける表情と低い口調で言う!?

「だっ、大丈夫ですよ。岡谷さん!///(汗)」
「武蔵は勿論、その妹にも手は出しませんから!!//////」

『ダッ!』

 松田は、岡谷君に作り笑顔と明るい口調で言い終わると、走って逃げていった……
 これでやっと……俺が松田から絡まれた事案は、終わりを迎えた。
 虹心は和やかな表情で、岡谷君に話し掛ける。

「岡谷さん!///」
「本当に、兄の為にありがとうございました!!//////」

 虹心は言葉の後、岡谷君に『ぺこり』と頭を下げる。

「……人して、当たり前の行動をしただけです!」
「下級生の女子に、あの言葉や態度が、自分の中では許せなかっただけです!!」

 岡谷君は真面目な表情で虹心に言う?
 その姿や口振りは……何処かの軍人の様に見えた?

「……それにしても、兄ちゃんは本当にヘタレだね!!(怒)」
「妹があんな酷い罵声を受けているのに、何一つ言葉や行動を示さなかった!!(怒)」

 岡谷君には和やかな表情で言った虹心で有るが、俺に対しては怒った表情で言って来た!
 虹心が怒るのは当然で有るが、俺が岡谷君の様に動いても、松田は俺を絶対に怖がってはくれないし、却って状況が悪化するだけなのに……
 俺は困った表情で虹心に言う。

「そう言われてもな……虹心!///」
「俺が喧嘩が全く駄目なのは、虹心も知っているだろ!///(汗)」

「それでもさぁ~~、黙って見ているのは酷いよ。兄ちゃん!!(怒)」
「アレでは、ダメ兄ちゃん全開すぎるよ!!///」

「……」

(まぁ……虹心の言う通りだが、松田とこれ以上、事を構えたく無かったのも有るからな…)

 これで言うのも変だが、虹心の存在が松田達に知られてしまった。
 岡谷君が釘を刺してくれたから、松田達が虹心を苛めるや報復をする行動は、先ずしないと思うが、これが俺だった場合だと、その可能性は非常に有る!!

 幾ら気が強い虹心でも、松田の言葉攻撃で直ぐにダメージを受けたし、特に性に関する部分はまだ未熟な虹心で有る!?
 学園内で強姦事件を起こしたら、まず加害者は退学処分に成ると思うが、被害者の体や心の傷は絶対完治はしない!!

「まぁ……岡谷さんのお陰で本当に助かったけど、兄ちゃんは本当にダメダメだね!」

「……」

 虹心は呆れた表情だが、強い口調で言う!
 俺はそれを言い返せない……

「……」

 岡谷君は俺と虹心のやり取りを、澄ました表情で見ているが、此処で俺に声を掛けてくる。

「三國……。まぁ、怪我が殆ど無くて良かったな!」
「それと……妹さんに感謝をするんだな!!」
「……今回は助けてしまったが、次回からは期待をしないでくれ!!」

 岡谷君は澄ました表情で言い終えると、何故か虹心だけに会釈をして、体の向きを変えてその場から離れようとする。
 俺はその岡谷君に、和やかな表情で声を掛ける。

「岡谷君!」
「今回は、本当にありがとう!!」
「凄く、凄く、助かったよ!!!」

「……」

 だが、岡谷君は俺の言葉に返事はせずに、背中越しから右腕を上げて去って行ってしまう!!
 岡谷君の謎めいた部分を、少し訊きたかったのに……
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