俺のモテない学園生活を妹と変えていく!? ―妹との二人三脚で俺はリア充になる!―

小春かぜね

文字の大きさ
上 下
124 / 655
第2章 学年一の美少女を巡る戦い

第124話 無意味な情報?

しおりを挟む
 虹心が有る程度、おやつを食べ終えた所で、俺に向けて和やかな表情で言い始める。

「さて、では……私から話しをしようか、兄ちゃん!」

「そうだな……俺の話しの前に、虹心の方から聞こうか!」

 俺は穏やかな表情で虹心に言う。
 虹心は和やかな表情で話し始める。

「じゃあ、私から話すね!!」
「まぁ……大きな収穫では無いけど、同級生の子から聞いた情報だと、卓球クラブ内でも二村さんは、どちらかと言えば浮いている存在なんだって!!」

「シングルは問題無いけどダブルスを組む人は、ほぼ固定の感じだし、後輩からは男女共にしたわれているけど、同級生や先輩の特に、女子からの受けは悪いみたい!」
「私が聞いた同級生の子は女子だけど、その子も凄く二村さんを好きでは無いみたい……」

 最後の文章は、困った微笑みで話す虹心。
 卓球クラブ内でも二村さんの存在は、クラス内とほぼ変わらない訳か……
 虹心は表情を和やかな表情に戻して、言葉を続ける。

「でも、クラブ内で二村さんは出来る方で有るらしいから、顧問やクラブ長さんからの受けは良いらしいよ!!」
「個人戦なら、結構良い線行っているんだって!!」
「……私が知り得た情報はこれ位かな。兄ちゃん!!」

「……情報、ありがとう。虹心!!」
「卓球クラブ内でも、二村さんの立ち位置は変わらないが、卓球は上手の方なんだ!!」

 俺は穏やかな表情で虹心に言うと、虹心は和やかな表情で返事を始める。

「見たいだよ。兄ちゃん!!」
「素質は有るらしいって、クラブ長さんが言っているのを、その子は聞いたこと有るんだって!!」

「ふ~ん…。素質が有るか……」
「でも、その割に卓球が上手の、噂話は流れていないのだよな……」

 二村さんが卓球上手と言う話しは、今初めて虹心から聞いたし、伊藤さんや二村さんもそんな事は、一度も口にはしていない?
 二村さんが恥ずかしいから口にしないのか、それとも何か別の理由でも有るのだろうか??

「兄ちゃん!」
「二村さんが卓球上手でも、それはクラブ活動内で有って、地区大会や県大会で実績を残さないと噂話は広がらないよ……」
「けど、卓球は“部”でなく“クラブ”だから、連盟主催の公認試合には出られないのでは無いかな?」

 虹心は少し困った表情で言う。

「成るほどな……アマチュア大会ならエントリーは出来るけど、学校同士で対抗する試合には参加資格が無い訳か……」
「学園も……野球部やバスケットボール部の応援はしているが、卓球クラブは名前すら出て来ないからな……」

 俺は理解した表情で虹心に言う。
 言われてみれば、卓球は“部”では無い。
 それに、葉月学園が区分する、“部”と“クラブ”の違いが、俺の中では良く理解出来ない?

 将棋はクラブの割に、公認試合に積極的参加しているし、演劇部は部だけど、メインは文化祭で有って、公認の地区大会には参加をせず、後は小規模の演目を、夏と冬の時期に1回ずつ開催するぐらいで有る。

 演劇部が公認の地区大会に参加しないのは、高等部・中等部合同だから、参加出来ないと虹心から聞いた覚えが有る。
 虹心は穏やかな表情で言い始める。

「まぁ、それに兄ちゃん!」
「二村さんは卓球が上手かも知れないけど、上を目指してはいないので無いかな?」
「あくまでスポーツでは無く、趣味の一環で活動しているような!」

「趣味の一環か……」
「それも、そうかも知れないな…。卓球クラブだし!」

 虹心に落ち着いた口調で、俺は言い終えると、虹心は和やかな表情で聞いて来る。

「さぁ、兄ちゃん!」
「私の情報はこれで終わりだから、今度は兄ちゃんの状況を教えて!」
「かなり悪いのは、さっきの兄ちゃんの表情を見れば分かったけど、どれぐらい悪いの?」

 虹心は、俺の状況を知りたがっていた。
 俺は困った表情をしながら、虹心に話し始める。

「……簡単に言えば、状況は最悪だよ。虹心!」
「二村さんは松田と距離を急激に縮めて居るし、伊藤さんも俺に協力をすると言った割に、距離を縮めさせない様にしている……」

「二村さんを失うのは仕方ないにしても、今の状況では伊藤さんと、これ以上の進展は難しい状態だよ……」

「…………」

 俺が虹心に話し終えると、虹心は澄ました表情に変わっていた?
 今までの虹心だったら、笑顔や和やかな表情の時が多かったのに??
 虹心の予想と、俺の現実が食い違っていたか???
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

僕(じゃない人)が幸せにします。

暇魷フミユキ
恋愛
【副題に☆が付いている話だけでだいたい分かります!】 ・第1章  彼、〈君島奏向〉の悩み。それはもし将来、恋人が、妻ができたとしても、彼女を不幸にすることだった。  そんな彼を想う二人。  席が隣でもありよく立ち寄る喫茶店のバイトでもある〈草壁美頼〉。  所属する部の部長でたまに一緒に帰る仲の〈西沖幸恵〉。  そして彼は幸せにする方法を考えつく―――― 「僕よりもっと相応しい人にその好意が向くようにしたいんだ」  本当にそんなこと上手くいくのか!?  それで本当に幸せなのか!?  そもそも幸せにするってなんだ!? ・第2章  草壁・西沖の二人にそれぞれの相応しいと考える人物を近付けるところまでは進んだ夏休み前。君島のもとにさらに二人の女子、〈深町冴羅〉と〈深町凛紗〉の双子姉妹が別々にやってくる。  その目的は―――― 「付き合ってほしいの!!」 「付き合ってほしいんです!!」  なぜこうなったのか!?  二人の本当の想いは!?  それを叶えるにはどうすれば良いのか!? ・第3章  文化祭に向け、君島と西沖は映像部として広報動画を撮影・編集することになっていた。  君島は西沖の劇への参加だけでも心配だったのだが……  深町と付き合おうとする別府!  ぼーっとする深町冴羅!  心配事が重なる中無事に文化祭を成功することはできるのか!? ・第4章  二年生は修学旅行と進路調査票の提出を控えていた。  期待と不安の間で揺れ動く中で、君島奏向は決意する―― 「僕のこれまでの行動を二人に明かそうと思う」  二人は何を思い何をするのか!?  修学旅行がそこにもたらすものとは!?  彼ら彼女らの行く先は!? ・第5章  冬休みが過ぎ、受験に向けた勉強が始まる二年生の三学期。  そんな中、深町凛紗が行動を起こす――  君島の草津・西沖に対するこれまでの行動の調査!  映像部への入部!  全ては幸せのために!  ――これは誰かが誰かを幸せにする物語。 ここでは毎日1話ずつ投稿してまいります。 作者ページの「僕(じゃない人)が幸せにします。(「小説家になろう」投稿済み全話版)」から全話読むこともできます!

先輩に退部を命じられた僕を励ましてくれたアイドル級美少女の後輩マネージャーを成り行きで家に上げたら、なぜかその後も入り浸るようになった件

桜 偉村
恋愛
 別にいいんじゃないんですか? 上手くならなくても——。  後輩マネージャーのその一言が、彼の人生を変えた。  全国常連の高校サッカー部の三軍に所属していた如月 巧(きさらぎ たくみ)は、自分の能力に限界を感じていた。  練習試合でも敗因となってしまった巧は、三軍キャプテンの武岡(たけおか)に退部を命じられて絶望する。  武岡にとって、巧はチームのお荷物であると同時に、アイドル級美少女マネージャーの白雪 香奈(しらゆき かな)と親しくしている目障りな存在だった。  だから、自信をなくしている巧を追い込んで退部させ、香奈と距離を置かせようとしたのだ。  そうすれば、香奈は自分のモノになると思っていたから。  武岡の思惑通り、巧はサッカー部を辞めようとしていた。  しかし、そこに香奈が現れる。  成り行きで香奈を家に上げた巧だが、なぜか彼女はその後も彼の家を訪れるようになって——。 「これは警告だよ」 「勘違いしないんでしょ?」 「僕がサッカーを続けられたのは、君のおかげだから」 「仲が良いだけの先輩に、あんなことまですると思ってたんですか?」  甘酸っぱくて、爽やかで、焦れったくて、クスッと笑えて……  オレンジジュース(のような青春)が好きな人必見の現代ラブコメ、ここに開幕! ※これより下では今後のストーリーの大まかな流れについて記載しています。 「話のなんとなくの流れや雰囲気を抑えておきたい」「ざまぁ展開がいつになるのか知りたい!」という方のみご一読ください。 【今後の大まかな流れ】 第1話、第2話でざまぁの伏線が作られます。 第1話はざまぁへの伏線というよりはラブコメ要素が強いので、「早くざまぁ展開見たい!」という方はサラッと読んでいただいて構いません! 本格的なざまぁが行われるのは第15話前後を予定しています。どうかお楽しみに! また、特に第4話からは基本的にラブコメ展開が続きます。シリアス展開はないので、ほっこりしつつ甘さも補充できます! ※最初のざまぁが行われた後も基本はラブコメしつつ、ちょくちょくざまぁ要素も入れていこうかなと思っています。 少しでも「面白いな」「続きが気になる」と思った方は、ざっと内容を把握しつつ第20話、いえ第2話くらいまでお読みいただけると嬉しいです! ※基本は一途ですが、メインヒロイン以外との絡みも多少あります。 ※本作品は小説家になろう様、カクヨム様にも掲載しています。

覚えたての催眠術で幼馴染(悔しいが美少女)の弱味を握ろうとしたら俺のことを好きだとカミングアウトされたのだが、この後どうしたらいい?

みずがめ
恋愛
覚えたての催眠術を幼馴染で試してみた。結果は大成功。催眠術にかかった幼馴染は俺の言うことをなんでも聞くようになった。 普段からわがままな幼馴染の従順な姿に、ある考えが思いつく。 「そうだ、弱味を聞き出そう」 弱点を知れば俺の前で好き勝手なことをされずに済む。催眠術の力で口を割らせようとしたのだが。 「あたしの好きな人は、マーくん……」 幼馴染がカミングアウトしたのは俺の名前だった。 よく見れば美少女となっていた幼馴染からの告白。俺は一体どうすればいいんだ?

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

危険な残業

詩織
恋愛
いつも残業の多い奈津美。そこにある人が現れいつもの残業でなくなる

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~

恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」 そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。 私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。 葵は私のことを本当はどう思ってるの? 私は葵のことをどう思ってるの? 意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。 こうなったら確かめなくちゃ! 葵の気持ちも、自分の気持ちも! だけど甘い誘惑が多すぎて―― ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。

マッサージ

えぼりゅういち
恋愛
いつからか疎遠になっていた女友達が、ある日突然僕の家にやってきた。 背中のマッサージをするように言われ、大人しく従うものの、しばらく見ないうちにすっかり成長していたからだに触れて、興奮が止まらなくなってしまう。 僕たちはただの友達……。そう思いながらも、彼女の身体の感触が、冷静になることを許さない。

処理中です...