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第2章 学年一の美少女を巡る戦い
第89話 失言
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(よく考えたら、怒った二村さんの姿は初めて見たな…)
(二村さんは明るい性格だけど、感情の起伏が激しそうな気がする…)
(仮にどちらを選んでも良いと成ったら、俺は伊藤さんを選びそうだ…!?)
「……」
「……」
「……」
俺の言葉選択ミスで、三人のムードは一気に険悪なムードに成ってしまい、三人とも無言に成ってしまう。
その中でも、伊藤さんが澄ました表情で発言をする。
「……これでは、今後の対応策や話し合いは無理そうだね…」
「時間も時間だし、終わろうか…?」
二村さんの心理状況を把握した伊藤さんは、話し合いの終わりを提言する。
伊藤さん的はそれで良いかも知れないが、俺と二村さんの今後の話し合いが、全く出来ていない……
「それで良いよね。三國君…」
伊藤さんは、申し訳なさそうな表情で言う。
でも、このまま終わらせても良いのか?
俺は落ち着いた口調で伊藤さんに言う。
「俺としては……二村さんとRail交換が出来たから良いですけど、これでは“しこり”が残りませんか?」
「しこりね……。彩織、どうしようか?」
「……」
伊藤さんは二村さんに声を掛けるけど、二村さんは言葉を発しようとはしなかった……
「これは駄目ね…。私は、彩織を怒らせてしまった!」
「三國君……ごめんだけど、今日は此処までにして」
「私が彩織のデリケートな部分を了解も得ずに、三國君に話した私が悪いから……」
「……」
伊藤さんは悲しそうな表情で言う……こんな表情も見せるんだ!?
二村さんは、相変わらずの無言を続ける……
(どうするべきだと言いたいが……)
(松田や中田の対応策なんて、有る様で無い物だし、俺と二村さんの関係に伊藤さんを巻き込ませ続けるの良くない…)
この場での話し合いを諦めて、俺は帰る事にした。
俺が此処に留まっても、二村さんと伊藤さんの関係は修復されないからだ。
「では……俺は、ここで失礼します!」
「二村さん! 後から、Railで連絡を取るから!!」
「……」
俺は席を立ちカバンを持って、二村さんに笑顔で声を掛けるが、二村さんは俺に対しても返事をしてくれない……
「真優美さん!」
「この時間にお邪魔して、更にはご馳走して貰って、ありがとうございます!///」
閉店作業をしていた真優美さんにも、俺は和やかな表情で声を掛ける。
「お礼なんか良いわよ。三國君!」
「このお店が気に入ってくれたら、また来てね♪」
「今度は是非、お客さんで!!」
笑顔で言いつつも、商売っ気も忘れない、真優美さんで有った!
「伊藤さん。長い時間、相談に乗って貰ってありがとうございます!」
「後……勉強も教えて貰い、ありがとうございます!!」
「!!!///」
俺は気なしに、伊藤さんへ笑顔でお礼を言ったが、二村さんは仰天した。
伊藤さんも『余計な事言うな! このバカ!?』の表情をしている!!
だが、二村さんは怒る訳では無く、伊藤さんと同じ様な冷めた表情で言い始めた!?
「……私が居ない間に三國君と亜紀は、随分関係を進展させたのだね…」
「私は、当て馬だったのかな?」
「彩織…!?」
「あれは彩織がクラブ活動中で有って、時間が有ったからで有って!」
「決して、三國君に好意が―――」
伊藤さんは焦った表情で、二村さんに話しているが……此処で一気に、二村さんの不満が爆発してしまった!!
「もぅ、良いよ。亜紀!!」
「松田君や中田君が私に好意が有るらしいし、三國君がそんなに女たらしとは知らなかった!!!///」
「私なんか関係無しで、勝手に関係を深めれば!!」
「!!!」
「!!!」
二村さんは俺と伊藤さんに、ヒステリックな口調で言い放つとカバン持って席を立ち上がり、飛び出す様に店を出て行ってしまった!?
俺の失言で……折角、築き上げた関係を一気に崩壊させてしまった。
(二村さんは明るい性格だけど、感情の起伏が激しそうな気がする…)
(仮にどちらを選んでも良いと成ったら、俺は伊藤さんを選びそうだ…!?)
「……」
「……」
「……」
俺の言葉選択ミスで、三人のムードは一気に険悪なムードに成ってしまい、三人とも無言に成ってしまう。
その中でも、伊藤さんが澄ました表情で発言をする。
「……これでは、今後の対応策や話し合いは無理そうだね…」
「時間も時間だし、終わろうか…?」
二村さんの心理状況を把握した伊藤さんは、話し合いの終わりを提言する。
伊藤さん的はそれで良いかも知れないが、俺と二村さんの今後の話し合いが、全く出来ていない……
「それで良いよね。三國君…」
伊藤さんは、申し訳なさそうな表情で言う。
でも、このまま終わらせても良いのか?
俺は落ち着いた口調で伊藤さんに言う。
「俺としては……二村さんとRail交換が出来たから良いですけど、これでは“しこり”が残りませんか?」
「しこりね……。彩織、どうしようか?」
「……」
伊藤さんは二村さんに声を掛けるけど、二村さんは言葉を発しようとはしなかった……
「これは駄目ね…。私は、彩織を怒らせてしまった!」
「三國君……ごめんだけど、今日は此処までにして」
「私が彩織のデリケートな部分を了解も得ずに、三國君に話した私が悪いから……」
「……」
伊藤さんは悲しそうな表情で言う……こんな表情も見せるんだ!?
二村さんは、相変わらずの無言を続ける……
(どうするべきだと言いたいが……)
(松田や中田の対応策なんて、有る様で無い物だし、俺と二村さんの関係に伊藤さんを巻き込ませ続けるの良くない…)
この場での話し合いを諦めて、俺は帰る事にした。
俺が此処に留まっても、二村さんと伊藤さんの関係は修復されないからだ。
「では……俺は、ここで失礼します!」
「二村さん! 後から、Railで連絡を取るから!!」
「……」
俺は席を立ちカバンを持って、二村さんに笑顔で声を掛けるが、二村さんは俺に対しても返事をしてくれない……
「真優美さん!」
「この時間にお邪魔して、更にはご馳走して貰って、ありがとうございます!///」
閉店作業をしていた真優美さんにも、俺は和やかな表情で声を掛ける。
「お礼なんか良いわよ。三國君!」
「このお店が気に入ってくれたら、また来てね♪」
「今度は是非、お客さんで!!」
笑顔で言いつつも、商売っ気も忘れない、真優美さんで有った!
「伊藤さん。長い時間、相談に乗って貰ってありがとうございます!」
「後……勉強も教えて貰い、ありがとうございます!!」
「!!!///」
俺は気なしに、伊藤さんへ笑顔でお礼を言ったが、二村さんは仰天した。
伊藤さんも『余計な事言うな! このバカ!?』の表情をしている!!
だが、二村さんは怒る訳では無く、伊藤さんと同じ様な冷めた表情で言い始めた!?
「……私が居ない間に三國君と亜紀は、随分関係を進展させたのだね…」
「私は、当て馬だったのかな?」
「彩織…!?」
「あれは彩織がクラブ活動中で有って、時間が有ったからで有って!」
「決して、三國君に好意が―――」
伊藤さんは焦った表情で、二村さんに話しているが……此処で一気に、二村さんの不満が爆発してしまった!!
「もぅ、良いよ。亜紀!!」
「松田君や中田君が私に好意が有るらしいし、三國君がそんなに女たらしとは知らなかった!!!///」
「私なんか関係無しで、勝手に関係を深めれば!!」
「!!!」
「!!!」
二村さんは俺と伊藤さんに、ヒステリックな口調で言い放つとカバン持って席を立ち上がり、飛び出す様に店を出て行ってしまった!?
俺の失言で……折角、築き上げた関係を一気に崩壊させてしまった。
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