俺のモテない学園生活を妹と変えていく!? ―妹との二人三脚で俺はリア充になる!―

小春かぜね

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第2章 学年一の美少女を巡る戦い

第69話 情報収集

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 午後の授業、授業合間の休憩時間……

 俺は教室内に松田が居ないことを確認してから、自席でスマートフォンを眺めている高岡に、気軽な口調で俺は話し掛ける。

「なぁ、高岡!」

「どした? 三國…?」

「ちょっと、聞きたいことが有るのだけど……」

「うん…何?」

 出足は順調だ。
 高岡は穏やかな表情で、俺に接してくれている。
 俺は探る口調で、高岡に話し始める。

「最近……松田が、二村さんに声を掛けているじゃん!」
「松田は、二村さんに気が有るのかな…?」

 遠回しに言っても意味が無いので、俺はストレートに聞いて見る。
 高岡の反応は……

「さぁ……どうだろうね!」
「僕では、判んないや!!」

 高岡は澄ました表情で、素っ気ない口調で言う。

「あっ、そっか……ありがとう///」

 俺は微妙な表情で、高岡にお礼を言って立ち去ろうとすると、高岡は穏やかな表情で聞いてきた。

「……三國は、二村に興味が有るの?」

「えっ!?///」

 高岡は、意外な事を聞いて来た!?
 どうして、そんなことを聞くのだ!??

「いや、気にしないでくれ。三國!///」

 高岡はさっきの発言が不味いと感じたのか、バツが悪そうな表情で言う。
 だが、俺は正直に高岡へ言って見ることにした。

「まぁ……そうだよ!」
「今日…。松田が二村さんをデートに誘うとしていたから…」

「そうか……」

 高岡は何故か、顔をうつむかせる?
 そして、高岡は真面目な表情に変わり、俺に忠告する口調で話し始める。

「他のクラス連中から聞いたのだが、かなり二村を狙っている人が多いぞ…」
「まぁ、それは、三國も知っていると思うが……」

「高岡。その辺は俺も知っているよ。けど、他所のクラスだろ!」
「俺が知りたいには、このクラス内にどれだけ、二村さんを意識している人が居るのかを知りたいのだよ…」

 俺も高岡に、真面目な表情で言う。
 俺の言葉が終わると高岡は、困惑した表情で言い始める。

「其処までは……僕でも判んないよ」
「僕も誰とでも話すが、恋愛関係は相手が言わないからね!」

「だよね…」

「けど、僕の感じからすれば……まぁ、松田。中田くらいだな!」
「僕が良く、松田や中田と話しているのは、三國も知っているだろ?」

「良く、仲良く話しているのを見掛けるよ!!」

 俺は穏やかな表情で言うと、高岡は表情を曇らせながら言い始める!

「……その二人に、遠回しに聞かれたことが有るんだ!」
「『高岡は、二村さんをどう思うって…』」

「……高岡は、どう答えたの?」

 俺は、つばを飲み込みながら聞く。

「僕は『人気が有る人だよね!』としか、言わなかった」
「二村は誰とでも仲良く話すから、好意を感じ取りにくいし、それに余り仲良く話すと、面倒くさいだろ…」

(高岡も、その辺は気付いていたか!)

 俺ら……根暗系が、高嶺の花を求めても、陽キャラやDQN系に邪魔されるのは目に見えている。
 俺だって、それを恐れて、二村さんや伊藤さんには、アプローチ自体を仕掛けなかった。

 俺の中では、二村さんとはクラスメイトの関係で終えるつもりだったが、二村さんが俺に好意を感じてくれていた。
 だからこそ、俺はこの難局に、立ち向かわなければ成らなかった。
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