俺のモテない学園生活を妹と変えていく!? ―妹との二人三脚で俺はリア充になる!―

小春かぜね

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第2章 学年一の美少女を巡る戦い

第63話 クラスメイト その1

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 俺は妹の虹心と、妹の親友で有る小鞠ちゃんと一緒に、葉月学園に向かっている。
 俺たちの学びで有る。

 小鞠ちゃんは、俺のことを凄く意識してくれているが、今の所……小鞠ちゃんとの関係を、これ以上深めたいとは思わない。
 キープと言う言葉も有るが、人の心をもてあそぶ行為はしない方が良い。
 葉月学園正門をくぐって、ここで虹心と小鞠ちゃんとはお別れで有る。

「じゃあね、兄ちゃん!」
「勉強、頑張るのだぞ!!」

「それでは、武蔵さん。失礼します!」

 虹心と小鞠ちゃんは和やかな表情で、俺に別れの挨拶をする。

「虹心も小鞠ちゃんも、じゃあね!」

 俺も和やかな表情で虹心たちに挨拶して、虹心たちは中等部の昇降口に、仲良く向かって行った。

(……朝から疲れたな!)
(虹心も小鞠ちゃんも、元気すぎるよ!///)

(さて……ここから、俺の新しい扉を開けるか!!)
(二村さんと言う、扉を!!)

 賑やかだった妹たちと別れを告げた俺は、高等部の昇降口に向かう。
 その間にクラスメイト数人と出会うが、お互いが無関心ですれ違ったり、追い越したりする。

 俺は親友が多い方では無いから、相手側から積極的に挨拶をされる事は殆ど無いし、俺も積極的には挨拶や声掛けをしない。
 昇降口で上履きに履き替えて、俺は教室に向かう。

 教室に入るが、特に俺に興味を示す人(クラスメイト)は居ない……その為、朝の挨拶は特にしない。
 自分の机に荷物を置いて、今日の授業の準備をして、後はチャイムが鳴るまでは、スマートフォンで時間を潰す。

 教室(クラスメイト)内に男女グループが幾つか有って、それぞれが楽しく話しをしているが、俺はそっち系(陽キャラ)の人間では無い。
 おまけに俺は、スクールカースト底辺だ。苛めが無いだけマシで有る。

 たまに同系(根暗系)の親友から話し掛けられるが、会話はそんなには弾まない。
 俺も小説ラノベを一応読んでいるが、ジャンルが違うし、好きなアニメも違う。
 2~3回、言葉のキャッチボールをすると、馬が合わないと判断して、相手自らが離れていく。

 俺一番の親友は岡谷君だが、まだ教室には来ていない。
 岡谷君は時間ギリギリに来る。

 その理由も勿論有って『こんな馬鹿達と過ごす時間。減らしたいから……』が、岡谷君の理由だが、それならもっと上の高校や特進コースを目指せば良かったのに、岡谷君は何故かここ(普通コース)に居る?
 けど、岡谷君が学園最初で出来た親友で有るが、色々と謎めいた部分も多い!?

 どうでも良い話しだが、葉月学園の偏差値(普通コース)はそんなに高い方では無い。
 だが、特進(特別進学)コースは全くの別物だ!!
 どうして、両極端に成ったのか理由は俺の中では不明で有るし、この物語の中ではどうでも良いことで有る。

 俺が今。一番気にしている二村さんは教室内には居ない。
 けど、荷物は机に置いて有るから、何処かへ出ているのかも知れない。

 チャイムが鳴る直前に、二村さんが教室に戻って来て、岡谷君も教室に来た。
 今日も学園の一日が、始まろうとしていた……

 ☆

 授業の合間の休憩時間。
 俺は折角、二村さんと関係が作れたので、声を掛ける為に二村さんの席に向かおうとするが……1歩遅く、先に到着した陽キャラが二村さんに話し掛けていた。

「ねぇ。彩織さおりちゃん!」
「俺さ~、ファッションに目覚めちゃってさ~~」
「ちょ~~、―――」

 陽キャラ独自の喋り方で、二村さんに和やかな表情で話し掛けている。
 この陽キャラの名前は『松田』で有る。

 松田は馬鹿なのか、馬鹿を演じて居るかの判別つきにくいが、このクラス代表的な陽キャラで有った。
 実質、このクラスを纏めていると言っても、過言では無いだろう。

 顔面偏差値で言えば俺の方が高い筈(!?)なのに、人気度は松田が圧倒的で有った……
 言うまでも無く、松田も二村さんを狙っているのだろう……
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