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第1章 妹の幼なじみ
第43話 映画鑑賞
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「いっ、いえ……大丈夫です!///」
「其処までして貰わなくても、大丈夫です!」
小鞠ちゃんは恥ずかしそうに言って、虹心が持っているポップコーン容器に手を伸ばして、ポップコーンを手で掴んで食べ始める。
虹心がポップコーンLサイズを持っており、小鞠ちゃんはフライドポテトLサイズをそれぞれが持っている。
虹心の作戦では虹心と小鞠ちゃんが、俺にそれを食べさせて周囲の目を注目させるらしいのだが、さっきの虹心の行動は絶対に間違いだ!
別の意味で注目を集めるだろうけど、それは本来の目的では無いはずだ!?
「もぐ、もぐ、―――///」
小鞠ちゃんは少し頬を染めて、無言でポップコーンを手に乗せて食べていた。
(これは先が、思いやられるな…!)
(虹心は普通に俺を遊んでいるし、小鞠ちゃんも恥ずかしさが勝っている…)
俺は再びコーラをすすりながら、映画の上映を待った。
これが虹心たちと普通に遊び来ているなら、それで良いのだが……
……
しばらく時が経つと、館内の照明が薄暗くなる。
いよいよ、上映が始まるようで有った。
虹心は先ほどの行為以外はアクションを起こさず、小鞠ちゃんも行動を起こさなかった。
ポップコーンは虹心、フライドポテトは小鞠ちゃんが持って居るので、俺は時々それを手で掴みに行くが、虹心はアレ以降、俺に食べさせようとはしなかったし、小鞠ちゃんも『兄さん、あ~ん❤』は、してくれなかった……残念!(汗)
初めの内は映画の各予告編が始まり、それが終わると館内は完全に暗くなって、本編の『自滅の剣』が始まる。
バトルシーンや見せ所も有って、面白いと言えば面白いが所詮、俺好みの映画では無い。
だが、お金を払った以上は真剣に見る。
俺の中ではデート。
虹心たちの中ではデートと言うより、映画鑑賞及び買い物と成っているだろう。
その為、各支払いに関しては自腹で有るし、俺の小遣いでは二人の妹の分までは賄えない!!
……
…
・
映画は二時間物で有って、映画の上映が終わった頃には、昼食の時間を少し入り掛けていた。
「兄ちゃん!」
「『自滅の剣』面白かったね!♪」
虹心は興奮しながら言ってくるが、俺は其処まで面白いとは感じなかった。
「虹心は、あぁ言った類いが好きだからな!」
俺は少し小馬鹿にした口調で虹心に言うと、虹心は澄ました表情で聞いてくる。
「んっ…?」
「兄ちゃんは、面白くなかったの?」
「……そんなことは無いぞ!」
「ストーリーやバトルシーンもしっかりしていて、面白かったぞ!」
「……その割には、顔に喜びの表情に出ていないのだよね!」
「嫌々、見ていた感じがする!!」
「ねぇ、小鞠ちゃん!!」
俺はそう説明するが、虹心は納得した表情をせずに話しを続け、最後は小鞠ちゃんに話しを振る。
「……はい」
「兄さんの表情からして楽しそうでは無く、本当に嫌々見たと言う……雰囲気が読み取れてしまいます…」
少し頬を染めて、悲しそうな表情で言う小鞠ちゃん!!
(こいつらは、エスパーか!?)
(何故、俺の心が読み取れる!?)
「兄ちゃん…。不思議に思っているでしょう!」
「女の子は、その辺を良く見ているのよ!!」
虹心が急に、威圧的な口調で言い始めるので、俺はたじろぐ。
「そっ、そうなのか。虹心……」
「兄ちゃんってさ、顔に出やすいのだよ!」
「特に、不平とか不満が有る時は…」
「……」
虹心は『やれやれ』の表情で言う。
俺はそれを言い返せない。
「まぁ……この映画は、私と小鞠ちゃんが見たかったのも有るけど、普通のデートでそんな表情をしていたら、そのデートで女の子は逃げちゃうぞ!!」
「うっ……気を付けます!///」
俺は、うなだれながら言う。
虹心は妹では無く、何処かの指南役雰囲気を醸し出していた!!
小生意気な妹だとずっと思っていたが、それ以上に手ごわい妹だと、俺は更に感じてしまった。
「其処までして貰わなくても、大丈夫です!」
小鞠ちゃんは恥ずかしそうに言って、虹心が持っているポップコーン容器に手を伸ばして、ポップコーンを手で掴んで食べ始める。
虹心がポップコーンLサイズを持っており、小鞠ちゃんはフライドポテトLサイズをそれぞれが持っている。
虹心の作戦では虹心と小鞠ちゃんが、俺にそれを食べさせて周囲の目を注目させるらしいのだが、さっきの虹心の行動は絶対に間違いだ!
別の意味で注目を集めるだろうけど、それは本来の目的では無いはずだ!?
「もぐ、もぐ、―――///」
小鞠ちゃんは少し頬を染めて、無言でポップコーンを手に乗せて食べていた。
(これは先が、思いやられるな…!)
(虹心は普通に俺を遊んでいるし、小鞠ちゃんも恥ずかしさが勝っている…)
俺は再びコーラをすすりながら、映画の上映を待った。
これが虹心たちと普通に遊び来ているなら、それで良いのだが……
……
しばらく時が経つと、館内の照明が薄暗くなる。
いよいよ、上映が始まるようで有った。
虹心は先ほどの行為以外はアクションを起こさず、小鞠ちゃんも行動を起こさなかった。
ポップコーンは虹心、フライドポテトは小鞠ちゃんが持って居るので、俺は時々それを手で掴みに行くが、虹心はアレ以降、俺に食べさせようとはしなかったし、小鞠ちゃんも『兄さん、あ~ん❤』は、してくれなかった……残念!(汗)
初めの内は映画の各予告編が始まり、それが終わると館内は完全に暗くなって、本編の『自滅の剣』が始まる。
バトルシーンや見せ所も有って、面白いと言えば面白いが所詮、俺好みの映画では無い。
だが、お金を払った以上は真剣に見る。
俺の中ではデート。
虹心たちの中ではデートと言うより、映画鑑賞及び買い物と成っているだろう。
その為、各支払いに関しては自腹で有るし、俺の小遣いでは二人の妹の分までは賄えない!!
……
…
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映画は二時間物で有って、映画の上映が終わった頃には、昼食の時間を少し入り掛けていた。
「兄ちゃん!」
「『自滅の剣』面白かったね!♪」
虹心は興奮しながら言ってくるが、俺は其処まで面白いとは感じなかった。
「虹心は、あぁ言った類いが好きだからな!」
俺は少し小馬鹿にした口調で虹心に言うと、虹心は澄ました表情で聞いてくる。
「んっ…?」
「兄ちゃんは、面白くなかったの?」
「……そんなことは無いぞ!」
「ストーリーやバトルシーンもしっかりしていて、面白かったぞ!」
「……その割には、顔に喜びの表情に出ていないのだよね!」
「嫌々、見ていた感じがする!!」
「ねぇ、小鞠ちゃん!!」
俺はそう説明するが、虹心は納得した表情をせずに話しを続け、最後は小鞠ちゃんに話しを振る。
「……はい」
「兄さんの表情からして楽しそうでは無く、本当に嫌々見たと言う……雰囲気が読み取れてしまいます…」
少し頬を染めて、悲しそうな表情で言う小鞠ちゃん!!
(こいつらは、エスパーか!?)
(何故、俺の心が読み取れる!?)
「兄ちゃん…。不思議に思っているでしょう!」
「女の子は、その辺を良く見ているのよ!!」
虹心が急に、威圧的な口調で言い始めるので、俺はたじろぐ。
「そっ、そうなのか。虹心……」
「兄ちゃんってさ、顔に出やすいのだよ!」
「特に、不平とか不満が有る時は…」
「……」
虹心は『やれやれ』の表情で言う。
俺はそれを言い返せない。
「まぁ……この映画は、私と小鞠ちゃんが見たかったのも有るけど、普通のデートでそんな表情をしていたら、そのデートで女の子は逃げちゃうぞ!!」
「うっ……気を付けます!///」
俺は、うなだれながら言う。
虹心は妹では無く、何処かの指南役雰囲気を醸し出していた!!
小生意気な妹だとずっと思っていたが、それ以上に手ごわい妹だと、俺は更に感じてしまった。
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