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第1章 妹の幼なじみ
第7話 連絡先交換
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「どうしましたか…?」
「虹心ちゃんの…兄さん?」
小鞠ちゃんは俺の事を武蔵さんとは呼ばずに、“虹心ちゃんの兄さん”と言っている。
ここは屋外だから、小鞠ちゃんは言葉を使い分けているのだろう。
それは俺が、異性の対象では無いから!?
虹心は兄で有る航平と俺を呼ぶ時、お兄ちゃん・兄ちゃんと使い分けている。
妹の虹心が、航平さんや武蔵さんと呼ぶのも変だし、呼び捨てはもっと不味い……
虹心が俺達をその様に呼ぶから、小鞠ちゃんも同じように真似て呼ぶ時も有るけど、出来れば外でも“武蔵さん”と、呼んで欲しいと思う俺で有る。
「あっ、いや……ちょっと///」
「?」
「私、……忘れ物でもしましたか?」
小鞠ちゃんは不思議そうな表情で言う。
「あっ……そうでは無いけど///」
小鞠ちゃんは俺が、忘れ物を届けに来たと感じているのだろう。
小鞠ちゃんとは日常会話が出来る関係なのに、いざ連絡先交換の話をしようとすると、俺は急激に緊張してきた。妹の幼なじみなのに!!
「……?」
小鞠ちゃんは澄ました表情で、俺を無言で見ている。
『どうしたのだろう?』より『この人、何がしたいのだろうの?』の顔つきで有った!
(小鞠ちゃんとは“顔なじみ”だから良いけど、これがナンパなら絶対に失敗だ!///)
(勇気を持って、頑張って言うんだ! 俺!!)
「こっ、小鞠ちゃん……良かったら、俺と連絡先を交換しない?」
「小鞠ちゃんと、友達に成りたいんだ!///」
「…えっ!?」
「いきなり、何を言っているのですか!!!///」
小鞠ちゃんは一瞬驚いた後、直ぐに顔を険しくさせながら言うが、俺はめげずに言葉を続ける。
「虹心が居ない時でも、俺は小鞠ちゃんと仲良く成りたいんだ///」
「……小鞠ちゃんと、もっと関係を深めたいんだ!///」
まるで、愛の告白かよと言いたく成るぐらい、俺は恥ずかしさに負けそうだが、それでも言う//////
「虹心ちゃんの兄さん……ううん。武蔵さんとですか?」
けど、小鞠ちゃんはどちらかと言えば、状況が理解出来ていない感じで有った。
「そう…。RailのIDと後、電話番号も良ければ…」
「……///」
俺が呟くように言うと……小鞠ちゃんは、困った表情に成ってしまった!!
(…あれ?)
(俺を気にしている割には、反応が悪いぞ!!)
(虹心の言葉で、冗談抜きで興味を失ってしまったか!?)
「武蔵さんは……どうして、私と連絡先を交換したいのですか?///」
小鞠ちゃんは頬を染めながら、上目遣いで聞いてくる。
「そっ、それはもちろん、小鞠ちゃんと友達に成りたいからさ!!///」
俺は素直に言う。
着飾った言葉を使っても、俺の場合は直ぐにボロが出る。
素直が一番だ!!
「……///」
すると小鞠ちゃんは、何かを決心した顔つきに変わり、手に持っている学園鞄からスマートフォンを取り出す。これは成功したか!!
けど、小鞠ちゃんは頬を染めながら、真面目な表情で言い始める。
「……武蔵さん。連絡先交換しても良いですけど、一つお願いが有ります///」
「そのお願いを聞いてくれましたら、連絡先を交換します!///」
「お願い…?」
「それは、どんなお願い?」
俺はどんなお願い事かと思いながら、小鞠ちゃんに聞く。
「武蔵さん……」
「私と友達に成ったことは、虹心ちゃんには言わないで下さい…!」
「それがお願いです!///」
頬を染めながら困った表情で言う、小鞠ちゃん!
「へっ…!」
「それが……小鞠ちゃんのお願い??」
俺は予想外の言葉が出て来たので、少し唖然としながら言う。
「はい。そうです///」
「私も……武蔵さんとは友達に成りたいと感じていました!」
「けど……虹心ちゃんが、良い顔をしないのです!」
「それが、私からのお願いです!///」
頬を染めたまま顔を俯かせる小鞠ちゃん……
小鞠ちゃんの中でも、虹心の影響力は大きいのだろう。
「虹心ちゃんの…兄さん?」
小鞠ちゃんは俺の事を武蔵さんとは呼ばずに、“虹心ちゃんの兄さん”と言っている。
ここは屋外だから、小鞠ちゃんは言葉を使い分けているのだろう。
それは俺が、異性の対象では無いから!?
虹心は兄で有る航平と俺を呼ぶ時、お兄ちゃん・兄ちゃんと使い分けている。
妹の虹心が、航平さんや武蔵さんと呼ぶのも変だし、呼び捨てはもっと不味い……
虹心が俺達をその様に呼ぶから、小鞠ちゃんも同じように真似て呼ぶ時も有るけど、出来れば外でも“武蔵さん”と、呼んで欲しいと思う俺で有る。
「あっ、いや……ちょっと///」
「?」
「私、……忘れ物でもしましたか?」
小鞠ちゃんは不思議そうな表情で言う。
「あっ……そうでは無いけど///」
小鞠ちゃんは俺が、忘れ物を届けに来たと感じているのだろう。
小鞠ちゃんとは日常会話が出来る関係なのに、いざ連絡先交換の話をしようとすると、俺は急激に緊張してきた。妹の幼なじみなのに!!
「……?」
小鞠ちゃんは澄ました表情で、俺を無言で見ている。
『どうしたのだろう?』より『この人、何がしたいのだろうの?』の顔つきで有った!
(小鞠ちゃんとは“顔なじみ”だから良いけど、これがナンパなら絶対に失敗だ!///)
(勇気を持って、頑張って言うんだ! 俺!!)
「こっ、小鞠ちゃん……良かったら、俺と連絡先を交換しない?」
「小鞠ちゃんと、友達に成りたいんだ!///」
「…えっ!?」
「いきなり、何を言っているのですか!!!///」
小鞠ちゃんは一瞬驚いた後、直ぐに顔を険しくさせながら言うが、俺はめげずに言葉を続ける。
「虹心が居ない時でも、俺は小鞠ちゃんと仲良く成りたいんだ///」
「……小鞠ちゃんと、もっと関係を深めたいんだ!///」
まるで、愛の告白かよと言いたく成るぐらい、俺は恥ずかしさに負けそうだが、それでも言う//////
「虹心ちゃんの兄さん……ううん。武蔵さんとですか?」
けど、小鞠ちゃんはどちらかと言えば、状況が理解出来ていない感じで有った。
「そう…。RailのIDと後、電話番号も良ければ…」
「……///」
俺が呟くように言うと……小鞠ちゃんは、困った表情に成ってしまった!!
(…あれ?)
(俺を気にしている割には、反応が悪いぞ!!)
(虹心の言葉で、冗談抜きで興味を失ってしまったか!?)
「武蔵さんは……どうして、私と連絡先を交換したいのですか?///」
小鞠ちゃんは頬を染めながら、上目遣いで聞いてくる。
「そっ、それはもちろん、小鞠ちゃんと友達に成りたいからさ!!///」
俺は素直に言う。
着飾った言葉を使っても、俺の場合は直ぐにボロが出る。
素直が一番だ!!
「……///」
すると小鞠ちゃんは、何かを決心した顔つきに変わり、手に持っている学園鞄からスマートフォンを取り出す。これは成功したか!!
けど、小鞠ちゃんは頬を染めながら、真面目な表情で言い始める。
「……武蔵さん。連絡先交換しても良いですけど、一つお願いが有ります///」
「そのお願いを聞いてくれましたら、連絡先を交換します!///」
「お願い…?」
「それは、どんなお願い?」
俺はどんなお願い事かと思いながら、小鞠ちゃんに聞く。
「武蔵さん……」
「私と友達に成ったことは、虹心ちゃんには言わないで下さい…!」
「それがお願いです!///」
頬を染めながら困った表情で言う、小鞠ちゃん!
「へっ…!」
「それが……小鞠ちゃんのお願い??」
俺は予想外の言葉が出て来たので、少し唖然としながら言う。
「はい。そうです///」
「私も……武蔵さんとは友達に成りたいと感じていました!」
「けど……虹心ちゃんが、良い顔をしないのです!」
「それが、私からのお願いです!///」
頬を染めたまま顔を俯かせる小鞠ちゃん……
小鞠ちゃんの中でも、虹心の影響力は大きいのだろう。
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