男の娘を好きに成っても良いですか?

小春かぜね

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第76話 喫茶店でのランチタイム♪ その2

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「はい。お待たせ~~♪」

 厨房から戻って来た朱里さんは、笑顔で言いながらサラダを配膳していき、テーブルの真ん中にドレッシングを置く。
 サラダは、キャベツサラダの端に、ポテトサラダも形作られて置かれて有る!!
 ドレッシングもシーザードレッシング、フレンチドレッシング、ごまドレッシングと選べるように成っており、朱里さんの気配りが料理にもちゃんと出ていた!!

「はい!」
「お水は横のテーブルに置いておくから、追加のお水はセルフサービスね♪」

 朱里さんはサラダと一緒に持って来た、水が入った容器を置きながら言う。
 水を置き終えた朱里さんは、俺とさくらの向かい側の席に座る。
 其処しか座る場所は無いけど……

「……ランチの時間とは言いにくい時間けど、今から3人でランチにしましょう♪」
「颯太さんは遠い所から、本当にお疲れ様!!」
「さくらちゃんも、お仕事お疲れ様!!」
「では、いただきましょうか♪」

 朱里さんは和やかな表情で言い終えた後、みんなで『いただきます♪』をして、三人でのランチタイムが始まる!!
 朱里さんとさくらはサラダにかけるドレッシングを選んでいる中、俺はトンカツをスプーンで一口大に切って、それをカレーライスと一緒にスプーンで頬張る!!

「もぐ、もぐ、―――♪」

(このカレー……何だか、懐かしい味がするな!!)

 自分で作るカレーとは違う味だけど、何処かで食べた覚えが有る味だし、懐かしい感じもする……

「あっ!?」
「このカレー……、給食で出たカレーに似ている!!」
「懐かしいな!!///」

 朱里さんが作ったカレーは学校給食で、出されていたカレーと良く似ていた!!
 具材もシンプルにジャガイモ・ニンジン・タマネギだけど……肉は、牛肉が少し大きめに入っていた。
 きっと、隠し味も入っているのだろうけど、俺の舌は其処まで優秀では無い……

「美味しいですよね! 颯太さん!!」
「朱里さんのカレー♪」

 さくらも笑顔で、俺に話し掛けてくる!!

「うん! 美味しい!!」
「子どもの時代を思い出すよ…。あの時、カレーは絶対にお代わりしていたな……」

 俺は昔のことを思い出しながら言う。
 まさか、この味を再び食べる事が出来るなんて♪

「私はこれを食べるのは、まだ二回目ですが、本当に美味しいカレーです♪」
「颯太さんもこれを食べることが出来て、私も嬉しいです!♪」

 さくらも笑顔でカツカレーを食べている!
 その姿を、微笑ましい笑顔で見ていた朱里さんが、俺とさくらに向けて話し始める。

「ふふっ!」
「二人に喜んで貰えて嬉しいわ♪」
「さくらちゃんは知っていると思うけど、結構人気有るのよ。カツカレー♪」

 朱里さんはにっこり笑顔で言う!!
 野菜の甘みやうま味を、しっかりと感じる学校給食風カレー。
 この味なら、十分商売に出来る味だと俺は思いながら、カツカレーを食べていると……

「颯太さん!」
「颯太さんは、どのドレッシングがお好みですか!♪」

 さくらが俺に、ドレッシングを穏やかな表情で尋ねてきた。
 カツカレーに夢中に成っていて、サラダの存在を忘れていた……

「俺は……シーザードレッシングかな!」

「颯太さんは、シーザードレッシングですね!」
「分かりました!♪」

 さくらは微笑んだ表情をしながら、俺のサラダにシーザードレッシングをかけてくれる。
 其処まで気を遣わなくても良いのに///

「ありがとう。さくら!」

 俺は笑顔でお礼を言うと、さくらも笑顔でお礼を返してくれる。

「いえ、いえ!」
「当然のことをしたまでです!!」

 俺とさくらの仕草を食べながら見ている朱里さんは『クスッ』と、笑いながら話し始める。

「あなた達……ずいぶんと、仲が良く成ったわね♪」
「このままカップルが続くかなと少し心配したけど、それ位仲が良ければ大丈夫そうね♪」

「はい!」
「私と颯太さんは大の仲良しです❤」

 朱里さんの言葉の後、直ぐに陽気な笑顔で返事をするさくら。

「俺もさくらのことが少しずつ、理解出来るように成って来ましたし、仲良くして行きたいです……」

 俺はそう言い終えた後、サラダの入った器を手に取ってサラダを食べ始める。
 楽しいランチタイムを三人でしている!!
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