男の娘を好きに成っても良いですか?

小春かぜね

文字の大きさ
上 下
66 / 100

第66話 次にさくらと逢うまでの流れ その1

しおりを挟む
 さくらとの連絡を一応終えた俺は、第二の雑用を始める。
 第二の雑用は主に部屋の掃除だ。
 平日は仕事(アルバイト)が有るので、平日は最低限の掃除しかしない。
 俺は部屋の片隅に置いて有る、掃除機を取りに行き、部屋の掃除機がけを始めた。

 ……

 俺が第二の雑用をしている間と言うか、その間にRailの通知音が鳴ることは無かった。
 さくらが俺が言ったことを真面目に守っていてくれるのは嬉しいが、朱里さんからの返信が無いのは寂しい……

 朱里さんだって、俺が無事に着いたことを気にしているはず(?)だし、朱里さんのお店は今日定休日で有る。
 思いたくは無いが……実は朱里さんには彼氏がいて、今はその彼氏とデート中だろうか!?
 それとも、昼寝でもしているか、スマートフォンの電源を切って何かをしているのだろうか??

(これ以上、朱里さんにメッセージを送ると、本当にブロックされそうだし、返信が来なければこのまま、諦めるしか無いな…)

 俺はそう思いながら、第二の雑用を終えた……

 ☆

 夕方に待望の朱里さんから返信が来た!
 やっぱり、朱里さんは俺を親友として見ていてくれた!!
 俺は喜びながら、朱里さんからのRail返信メッセージを見る。

『こんにちは。颯太さん!』
『無事に家に着けて良かったね!』
『昨日のお礼なんか良いわよ😃』

『さくらちゃんと仲良く、関係を深めてね❤』

 朱里さんからシンプルながらも、返信メッセージが来た!

「やっぱりと言うか……さくらよりも、朱里さんからの方が嬉しいな♪」
「……朱里さんの年齢は聞けなかったけど、いくつなんだろう?」

「俺より年下では無いことは絶対だし、同級生世代も無いだろう……」
「そうなると、朱里さんは年上の女性か!!」
「朱里さんの胸は結構大きいと俺は見たし、お姉さん朱里さんの胸に顔をうずめたいな♪//////」

「さくらの胸は偽物だが、朱里さんのこそ本物の胸だろう!///」
「とても俺の年上には見え無い、朱里さんと仲を深めたい!!」
「朱里さんに返信を、送っておかないとな!」

「返信、ありがとうございます。朱里さん(*^o^*)」
「さくらとは仲良くして行きたいです!!」

 本当はもっと、愛を込めたメッセージを朱里さんに送りたいが、それをすると朱里さんとの約束を破ることに成るので我慢して、これだけのメッセージに留める……

「よし!」
「この文章なら、大丈夫だろう!!」

『好きだよ、朱里!』と言いながら、俺は送信ボタンを押す。
 俺にはさくらが居るのに、朱里さんとの関係を求めていた。
 さくらが俺の“ぞうさん”をさすってくれた時、確かに気持ち良かったが、朱里さんの手ならもっと気持ち良いに決まっている!!

「あっ……ダメだ!///」
「朱里さんのことを思ったら……朱里さんで放出したく成ってきた//////」

「ごめん、さくら//////!!」
「今日はさくらでは無く、朱里さんで想いを出す!!//////」

 俺は朱里さんのことを思いながら、男性としての慰め行為を始めた。
 お団子頭と少し童顔の面影が残る、無邪気な朱里さんの姿と体のラインを思い出しながら、俺は自分の生殖器を慰めた……

 ……

 ☆

 時はしばらく過ぎ、とある日の平日の夜。

 連絡はさくらが中心で有るが、晴れの日だろうが、雨の日だろうが、恋人宣言をしてからは毎日、毎日、ご丁寧に連絡をしてくれる……
 マメな彼女さんだと言いたいが、俺はそんなに話題を持っていない。

 今、唯一まって居るのは、小説を書くことぐらい(!?)だし、後はテレビのニュースを見るぐらいで有る。
 さくらの場合は学校の出来事が中心で有るが『数学が難しかった…///』や『帰りにケーキを食べる為に寄り道をした♪』など、女性らしい会話が中心で有った。

 俺も仕事の話は一応有るが『今日○×マンションで大量の不法投棄が有った(汗)』や『班長に機敏良く“ごみ”を入れろと言われた!(泣)』などのメッセージをさくらに送りたくは無いし、さくらも読みたがらないだろう……

 その為、毎日、さくらとのRail遣り取りは一応有るが、さくらが中心に話して、俺が相づちするパターンに成りつつ有った。
 今のさくらはまだ、俺と恋人関係に成れて浮かれている状態だが、時期に不満を漏らすように成るだろう……

 俺はさくらとの会話が心底楽しいとは感じて居ないし、さくらも俺の相づち返信ばかりにそろそろ、違和感を感じ始めているはずだ……
 俺も何か……話題を見つけないとは……
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

ハンターがマッサージ?で堕とされちゃう話

あずき
BL
【登場人物】ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ハンター ライト(17) ???? アル(20) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 後半のキャラ崩壊は許してください;;

日本一のイケメン俳優に惚れられてしまったんですが

五右衛門
BL
 月井晴彦は過去のトラウマから自信を失い、人と距離を置きながら高校生活を送っていた。ある日、帰り道で少女が複数の男子からナンパされている場面に遭遇する。普段は関わりを避ける晴彦だが、僅かばかりの勇気を出して、手が震えながらも必死に少女を助けた。  しかし、その少女は実は美男子俳優の白銀玲央だった。彼は日本一有名な高校生俳優で、高い演技力と美しすぎる美貌も相まって多くの賞を受賞している天才である。玲央は何かお礼がしたいと言うも、晴彦は動揺してしまい逃げるように立ち去る。しかし数日後、体育館に集まった全校生徒の前で現れたのは、あの時の青年だった──

思い出して欲しい二人

春色悠
BL
 喫茶店でアルバイトをしている鷹木翠(たかぎ みどり)。ある日、喫茶店に初恋の人、白河朱鳥(しらかわ あすか)が女性を伴って入ってきた。しかも朱鳥は翠の事を覚えていない様で、幼い頃の約束をずっと覚えていた翠はショックを受ける。  そして恋心を忘れようと努力するが、昔と変わったのに変わっていない朱鳥に寧ろ、どんどん惚れてしまう。  一方朱鳥は、バッチリと翠の事を覚えていた。まさか取引先との昼食を食べに行った先で、再会すると思わず、緩む頬を引き締めて翠にかっこいい所を見せようと頑張ったが、翠は朱鳥の事を覚えていない様。それでも全く愛が冷めず、今度は本当に結婚するために翠を落としにかかる。  そんな二人の、もだもだ、じれったい、さっさとくっつけ!と、言いたくなるようなラブロマンス。

なんか金髪超絶美形の御曹司を抱くことになったんだが

なずとず
BL
タイトル通りの軽いノリの話です 酔った勢いで知らないハーフと将来を約束してしまった勇気君視点のお話になります 攻 井之上 勇気 まだまだ若手のサラリーマン 元ヤンの過去を隠しているが、酒が入ると本性が出てしまうらしい でも翌朝には完全に記憶がない 受 牧野・ハロルド・エリス 天才・イケメン・天然ボケなカタコトハーフの御曹司 金髪ロング、勇気より背が高い 勇気にベタ惚れの仔犬ちゃん ユウキにオヨメサンにしてもらいたい 同作者作品の「一夜の関係」の登場人物も絡んできます

「誕生日前日に世界が始まる」

悠里
BL
真也×凌 大学生(中学からの親友です) 凌の誕生日前日23時過ぎからのお話です(^^ ほっこり読んでいただけたら♡ 幸せな誕生日を想像して頂けたらいいなと思います♡ →書きたくなって番外編に少し続けました。

Take On Me

マン太
BL
 親父の借金を返済するため、ヤクザの若頭、岳(たける)の元でハウスキーパーとして働く事になった大和(やまと)。  初めは乗り気でなかったが、持ち前の前向きな性格により、次第に力を発揮していく。  岳とも次第に打ち解ける様になり…。    軽いノリのお話しを目指しています。  ※BLに分類していますが軽めです。  ※他サイトへも掲載しています。

たまにはゆっくり、歩きませんか?

隠岐 旅雨
BL
大手IT企業でシステムエンジニアとして働く榊(さかき)は、一時的に都内本社から埼玉県にある支社のプロジェクトへの応援増員として参加することになった。その最初の通勤の電車の中で、つり革につかまって半分眠った状態のままの男子高校生が倒れ込んでくるのを何とか支え抱きとめる。 よく見ると高校生は自分の出身高校の後輩であることがわかり、また翌日の同時刻にもたまたま同じ電車で遭遇したことから、日々の通勤通学をともにすることになる。 世間話をともにするくらいの仲ではあったが、徐々に互いの距離は縮まっていき、週末には映画を観に行く約束をする。が……

学園と夜の街での鬼ごっこ――標的は白の皇帝――

天海みつき
BL
 族の総長と副総長の恋の話。  アルビノの主人公――聖月はかつて黒いキャップを被って目元を隠しつつ、夜の街を駆け喧嘩に明け暮れ、いつしか"皇帝"と呼ばれるように。しかし、ある日突然、姿を晦ました。  その後、街では聖月は死んだという噂が蔓延していた。しかし、彼の族――Nukesは実際に遺体を見ていないと、その捜索を止めていなかった。 「どうしようかなぁ。……そぉだ。俺を見つけて御覧。そしたら捕まってあげる。これはゲームだよ。俺と君たちとの、ね」  学園と夜の街を巻き込んだ、追いかけっこが始まった。  族、学園、などと言っていますが全く知識がないため完全に想像です。何でも許せる方のみご覧下さい。  何とか完結までこぎつけました……!番外編を投稿完了しました。楽しんでいただけたら幸いです。

処理中です...