14 / 100
第14話 お互いの探り合い その1
しおりを挟む
喫茶店店内だから当然、波の音は聞こえないが、窓からは綺麗な海景色が見える。
店内の内装も良くて落ち着く…。良い喫茶店だ!
「良い天気ですし、良い喫茶店ですね!」
「桜坂さん!」
俺は色々と聞きたい事だらけだが、急に本題に入っても桜坂さんは答えないだろうし、当たり障りの無い会話から俺は入る。
「はい!」
「私のお気に入りのお店です♪」
桜坂さんの機嫌はすっかりと直っており、この状態ならオフ会も楽しめるだろう!
桜坂さんが女性だったら、もっと良かったが……
「鳥海さん!」
「お話をする前に、飲み物と食べ物を選びましょうか!」
「今日は朱里さんだけですので……」
少し、申し訳なそうに言う桜坂さん。
(その言い方だと、普段は他のスタッフが居る言い方だな)
(時間的に遅い昼食でも取っているのか、それとも帰ってしまったのか?)
俺はそんな事を思いながら、テーブルに備わっているメニューを取って、桜坂さんにも見やすい様に、テーブル真ん中にメニューを広げる。
「俺はさっき、SAで昼食を取ったばかりだからな……」
「アイスコーヒーと何か軽食でも頼むか……。桜坂さんは何か、希望の食べ物有りますか?」
「私ですか!」
「このお店は、クラブサンドイッチが美味しいですよ!!」
「後、デザート全般が美味しいです!!」
和やかな表情で話す。桜坂さん。
見ていても、飽きない!
「じゃあ、クラブサンドイッチを頼んで、折角だからイチゴのショートケーキでも頼もうかな!」
「鳥海さんは、イチゴのショートケーキがお好きなんですか?」
「うん!」
「ケーキの中では、イチゴのショートケーキが一番だね!!」
「鳥海さん。良いチョイスです!!」
「このお店のケーキは、県内産の生クリームを使っていますから凄く美味しいですよ!!」
本当に嬉しそうに言う、桜坂さん。
この笑顔だけを見ていれば、どうみても美少女の笑顔だ!
「俺はそんな感じかな!」
「桜坂さんは、もう決まっている?」
「はい。お気遣いありがとうございます!」
「私は決まっていますが、朱里さんが来るまで待ちましょう!!」
(言葉遣いも丁寧だし、何でこの人は女装をしているのだろう?)
(その話は……もうしばらく後だ)
俺は早速、桜坂さんに質問をする。
「桜坂さん」
「桜坂さくらさんの名前は、ペンネームですよね?」
「はい…。桜坂はペンネームですが、さくらは本当の名前です!」
桜坂さんは臆することなく言う。
「さくらは本物なんだ!」
「あれ? なんか言葉がおかしいね…」
俺がそう言うが、桜坂さんはそれを気にせず、質問をしてくる。
「鳥海さんも、私と同じ様にペンネームなんですよね?」
「うん。俺は思いっきりペンネーム!」
「…鳥海さんの下の名前でも良いですから、教えてくれませんか?」
笑顔で聞いてくる、桜坂さん。
(あれ?)
(一期一会の関係では無いの??)
(それとも、只興味が有るだけか?)
「……教えにくいなら、無理をしなくても良いですよ///」
俺が間を置いてしまったから、桜坂さんを困らせてしまった!?
「あっ、ごめん!///」
「ちょっと、別の事を考えていたから!///」
「俺の本当の名前は、颯太と言うんだ。変わっているでしょ……」
「鳥海さんの本名は、颯太さんと言うのですか!!」
「……凄く、男らしい名前ですね!!」
「私も、そんな名前が欲しかったです~~!」
凄く、はしゃいだ感じで言う桜坂さん!?
(あっ……冷静に考えれば、さくらさんは男性だ!)
(男性なのに…、何でさくらさんの両親は、女性が付ける名前を付けたのだ…)
「はい。お待たせ~~。二人とも、注文は決まったかな♪」
このタイミングで、朱里さんがお冷やとおしぼりを持って席に来る。
「鳥海さん!」
「先ほどのメニューで、よろしいですね!」
「あっ、はい!」
「朱里さん。注文お願いします!」
「アイスコーヒー、アイスティー、クラブサンドイッチ。ショートケーキはイチゴと生チョコレートと、後はフライドポテトをお願いします!!」
「はい。はい♪」
俺が選んだメニュー以外に、フライドポテトを追加する桜坂さん。
朱里さんはそれを伝票に書き込んでいく。
(メニューだけ見れば、完全のオフ会だな!)
(時間的には夕方までと、桜坂さんは言っていたから、それまでにどれだけの事が聞けるやら……)
注文を聞き終えた朱里さんは、再び店の奥に戻って行った。
お互いの本名が分かり合った事で、俺は次の話題に移ろうとしていた。
店内の内装も良くて落ち着く…。良い喫茶店だ!
「良い天気ですし、良い喫茶店ですね!」
「桜坂さん!」
俺は色々と聞きたい事だらけだが、急に本題に入っても桜坂さんは答えないだろうし、当たり障りの無い会話から俺は入る。
「はい!」
「私のお気に入りのお店です♪」
桜坂さんの機嫌はすっかりと直っており、この状態ならオフ会も楽しめるだろう!
桜坂さんが女性だったら、もっと良かったが……
「鳥海さん!」
「お話をする前に、飲み物と食べ物を選びましょうか!」
「今日は朱里さんだけですので……」
少し、申し訳なそうに言う桜坂さん。
(その言い方だと、普段は他のスタッフが居る言い方だな)
(時間的に遅い昼食でも取っているのか、それとも帰ってしまったのか?)
俺はそんな事を思いながら、テーブルに備わっているメニューを取って、桜坂さんにも見やすい様に、テーブル真ん中にメニューを広げる。
「俺はさっき、SAで昼食を取ったばかりだからな……」
「アイスコーヒーと何か軽食でも頼むか……。桜坂さんは何か、希望の食べ物有りますか?」
「私ですか!」
「このお店は、クラブサンドイッチが美味しいですよ!!」
「後、デザート全般が美味しいです!!」
和やかな表情で話す。桜坂さん。
見ていても、飽きない!
「じゃあ、クラブサンドイッチを頼んで、折角だからイチゴのショートケーキでも頼もうかな!」
「鳥海さんは、イチゴのショートケーキがお好きなんですか?」
「うん!」
「ケーキの中では、イチゴのショートケーキが一番だね!!」
「鳥海さん。良いチョイスです!!」
「このお店のケーキは、県内産の生クリームを使っていますから凄く美味しいですよ!!」
本当に嬉しそうに言う、桜坂さん。
この笑顔だけを見ていれば、どうみても美少女の笑顔だ!
「俺はそんな感じかな!」
「桜坂さんは、もう決まっている?」
「はい。お気遣いありがとうございます!」
「私は決まっていますが、朱里さんが来るまで待ちましょう!!」
(言葉遣いも丁寧だし、何でこの人は女装をしているのだろう?)
(その話は……もうしばらく後だ)
俺は早速、桜坂さんに質問をする。
「桜坂さん」
「桜坂さくらさんの名前は、ペンネームですよね?」
「はい…。桜坂はペンネームですが、さくらは本当の名前です!」
桜坂さんは臆することなく言う。
「さくらは本物なんだ!」
「あれ? なんか言葉がおかしいね…」
俺がそう言うが、桜坂さんはそれを気にせず、質問をしてくる。
「鳥海さんも、私と同じ様にペンネームなんですよね?」
「うん。俺は思いっきりペンネーム!」
「…鳥海さんの下の名前でも良いですから、教えてくれませんか?」
笑顔で聞いてくる、桜坂さん。
(あれ?)
(一期一会の関係では無いの??)
(それとも、只興味が有るだけか?)
「……教えにくいなら、無理をしなくても良いですよ///」
俺が間を置いてしまったから、桜坂さんを困らせてしまった!?
「あっ、ごめん!///」
「ちょっと、別の事を考えていたから!///」
「俺の本当の名前は、颯太と言うんだ。変わっているでしょ……」
「鳥海さんの本名は、颯太さんと言うのですか!!」
「……凄く、男らしい名前ですね!!」
「私も、そんな名前が欲しかったです~~!」
凄く、はしゃいだ感じで言う桜坂さん!?
(あっ……冷静に考えれば、さくらさんは男性だ!)
(男性なのに…、何でさくらさんの両親は、女性が付ける名前を付けたのだ…)
「はい。お待たせ~~。二人とも、注文は決まったかな♪」
このタイミングで、朱里さんがお冷やとおしぼりを持って席に来る。
「鳥海さん!」
「先ほどのメニューで、よろしいですね!」
「あっ、はい!」
「朱里さん。注文お願いします!」
「アイスコーヒー、アイスティー、クラブサンドイッチ。ショートケーキはイチゴと生チョコレートと、後はフライドポテトをお願いします!!」
「はい。はい♪」
俺が選んだメニュー以外に、フライドポテトを追加する桜坂さん。
朱里さんはそれを伝票に書き込んでいく。
(メニューだけ見れば、完全のオフ会だな!)
(時間的には夕方までと、桜坂さんは言っていたから、それまでにどれだけの事が聞けるやら……)
注文を聞き終えた朱里さんは、再び店の奥に戻って行った。
お互いの本名が分かり合った事で、俺は次の話題に移ろうとしていた。
0
お気に入りに追加
15
あなたにおすすめの小説
男子中学生から女子校生になった僕
葵
大衆娯楽
僕はある日突然、母と姉に強制的に女の子として育てられる事になった。
普通に男の子として過ごしていた主人公がJKで過ごした高校3年間のお話し。
強制女装、女性と性行為、男性と性行為、羞恥、屈辱などが好きな方は是非読んでみてください!
ずっと女の子になりたかった 男の娘の私
ムーワ
BL
幼少期からどことなく男の服装をして学校に通っているのに違和感を感じていた主人公のヒデキ。
ヒデキは同級生の女の子が履いているスカートが自分でも履きたくて仕方がなかったが、母親はいつもズボンばかりでスカートは買ってくれなかった。
そんなヒデキの幼少期から大人になるまでの成長を描いたLGBT(ジェンダーレス作品)です。
聖也と千尋の深い事情
フロイライン
BL
中学二年の奥田聖也と一条千尋はクラス替えで同じ組になる。
取り柄もなく凡庸な聖也と、イケメンで勉強もスポーツも出来て女子にモテモテの千尋という、まさに対照的な二人だったが、何故か気が合い、あっという間に仲良しになるが…
女装男子の俺と...変態カメラマン?
日向 ずい
BL
冬月 琉架 (ふづき るか)
高校2年生 (16歳)
モデルをやっているが...彼には、ある秘密が...。いつもは、健全な男子高校生だが、モデルをしている時は...。
モデルの時の名前は、姫崎 るか (ひめざき るか)
八神 亜衣希 (やがみ あいき)
社会人 (26歳)
写真家。普段は、商業カメラマンをやっている。だが、琉架にあるものを見られ、変態呼ばわりされる。
彼の素性は、訳ありみたいだが...??
あらすじ
琉架は、モデルの仕事を終えるといつも帰り道の途中にあるコンビニで、甘いものを買って帰るのが日課なのだが...最近、雑誌コーナーに長身の男の人が立ってて...毎回、琉架の事務所の雑誌を買っては、店を出ていく。
琉架の最近のマイブームは、紙パックのミルクティー。いつものように仕事を終え、コンビニでミルクティーを買い、店を出ようとした時「ちょっと...いいですか?」と言って声をかけてきたのは、最近見かける雑誌コーナーの男だった。仕方なく店の外に出て、琉架は、目の前にいる男に目を向けると、その男はいきなり「...その...姫崎 るかさんですよね...??なぜ、男装を...??」と言って訝しげな表情で琉架を見つめた。...これは、琉架と変態カメラマンの史上最悪の出会いだった...。
学祭で女装してたら一目惚れされた。
ちろこ
BL
目の前に立っているこの無駄に良い顔のこの男はなんだ?え?俺に惚れた?男の俺に?え?女だと思った?…な、なるほど…え?俺が本当に好き?いや…俺男なんだけど…
【完結】女装ロリィタ、職場バレしました
若目
BL
ふわふわ揺れるリボン、フリル、レース。
キラキラ輝くビジューやパール。
かぼちゃの馬車やガラスの靴、白馬の王子様に毒リンゴ、ハートの女王やトランプの兵隊。
ケーキにマカロン、アイシングクッキーにキャンディ。
蔦薔薇に囲まれたお城や猫脚の家具、花かんむりにピンクのドレス。
ロココにヴィクトリアン、アールデコ……
身長180センチ体重80キロの伊伏光史郎は、そのたくましい見かけとは裏腹に、子どもの頃から「女の子らしくてかわいいもの」が大好きな25歳。
少女趣味が高じて、今となってはロリィタファッションにのめり込み、週末になると大好きなロリィタ服を着て出かけるのが習慣となっていた。
ある日、お気に入りのロリィタ服を着て友人と出かけていたところ、職場の同僚の小山直也と出くわし、声をかけられた。
自分とは体格も性格もまるっきり違う小山を苦手としている光史郎は困惑するが……
小柄な陽キャ男子×大柄な女装男子のBLです
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる