13 / 100
第13話 オフ会開催……
しおりを挟む
俺は桜坂さんに付いて行きながら、喫茶店店内に入る。
『チリーン、チリーン♪』
喫茶店の入口ドア上部にはベルが付いており、このベルが来客を知らせるベルなんだろう。
直ぐに店の奥から、若そうな女性が出て来た。
俺と同じように20代前半の女性だろうか?
「こんにちは。さくらちゃん」
「待っていたわよ♪」
その女性は、桜坂さんに元気な声を掛けて来た!
知り合いか親戚の人なのだろうか?
「こんにちは。朱里さん!」
「今日は、無理言ってすいません(汗)」
「良いのよ、良いのよ。可愛いさくらちゃんの頼みだから♪」
(可愛いなら文句は言わないのだ。桜坂さんは…?)
(美人は怒った癖に…)
「そちらの子と言うか、人の方が良いわね。遠路はるばる来た人?」
朱里さんと言う女性は、俺の事を品定めするように見ながら言う。
俺に興味あるの!?
「はい!」
「同じ小説サイトで知り合った、鳥海さんと言う方です♪」
桜坂さんは和やかな表情で、朱里さんに俺を紹介している。
先ほどまでの不満や表情は、朱里さんの前では一切見せていない!
紹介された以上、俺は朱里さんに挨拶をする。
「初めまして、鳥海と言います」
「えっと、今日はよろしくお願いします…」
俺はそう、朱里さんに言ったが……朱里さんは不思議な表情をする。
「?」
「んっ……私は何を、お願いされるのかな?」
「さくらちゃんでは無く、私に会いに来てくれたの♪」
朱里さんは、笑顔で弾んだ声で言って来た!?
それも茶化しながら言う朱里さん。
「えっ!?」
「そっ、それは……//////」
俺が言葉に詰まる中、朱里さんは勝手に自己紹介を始めた。
「……鳥海さんだっけ?」
「私はこの喫茶店を任されている、三宮朱里と言うわ!」
「今日は、さくらちゃんに頼まれて、特別にさくらちゃんの為にお店を開いたわ♪」
「この曜日だけだけど、この時間帯で、お店は閉めちゃうの!」
「そっ、そうなんですか!///」
(駐車場も車は全く無かったし、店内も人影が無い…)
(そう言う事か!!)
(桜坂さんは学生なのに、朱里さんと此処までの関係が出来ている)
(何者なんだ……桜坂さんは!)
「さくらちゃん!」
「さっき…、駐車場で結構大きな声が聞こえて居たけど、あれはさくらちゃんと鳥海さんで良いのだよね?」
何かの確認をするように、朱里さんが桜坂さんに聞いている。
「はい!」
「……案の定の通りです…///」
桜坂さんは、少し恥ずかしそうに朱里さんに言う。
「まぁ、そうなるわね!」
「でも、鳥海さんはそれを受け入れた訳か!!」
何故か、笑顔で言う朱里さん?
「いっ、いえ……///」
「多分ですが、まだ受け入れていないと思います。朱里さん」
それに対し、少し強張った表情で言う桜坂さん!
(……さっきの話をしているのか?)
(俺は未だに桜坂さんが男性とは信じられないが、ここで帰る訳には行けないし…)
(話の感じからして、一度や二度の出来事では無いな…)
(今までも、何人かの男性と桜坂さんは逢っているのか)
(うーん)
(俺も会うまでは、桜坂さんを女性だと信じ切っていたし…)
本音を言えば、女性だった桜坂さんと交流を深めて、今後の進展も思いっきり意識していたが、女性で無ければ意味が無い……
けど、桜坂さんも嫌々でも“おもてなし”をしてくれるし、俺もここで三○県に帰ったら、本当に時間とお金の無駄で有る。
「まぁ、その辺に関しては、さくらちゃんと鳥海さん次第だね♪」
「お好きなお席にどうぞ♪」
「しばらくしたら、お冷やとメニューを伺いに来るわ♪」
朱里さんは桜坂さんにそう告げて、店の奥に戻って行った。
「鳥海さんは希望の席は有りますか?」
俺を“おもてなし”してくれる以上、桜坂さんは希望の席を聞いてくれる。
「じゃあ、折角だし、海が見える席をお願いしようかな?」
俺は最初に出会った時と同じ口調で、桜坂さんに答える。
「では、そうしましょう♪」
桜坂さんも優しい口調で返してくれた!
俺と桜坂さんは海が見える席に座り、本格的にオフ会が始まろうとしていた。
『チリーン、チリーン♪』
喫茶店の入口ドア上部にはベルが付いており、このベルが来客を知らせるベルなんだろう。
直ぐに店の奥から、若そうな女性が出て来た。
俺と同じように20代前半の女性だろうか?
「こんにちは。さくらちゃん」
「待っていたわよ♪」
その女性は、桜坂さんに元気な声を掛けて来た!
知り合いか親戚の人なのだろうか?
「こんにちは。朱里さん!」
「今日は、無理言ってすいません(汗)」
「良いのよ、良いのよ。可愛いさくらちゃんの頼みだから♪」
(可愛いなら文句は言わないのだ。桜坂さんは…?)
(美人は怒った癖に…)
「そちらの子と言うか、人の方が良いわね。遠路はるばる来た人?」
朱里さんと言う女性は、俺の事を品定めするように見ながら言う。
俺に興味あるの!?
「はい!」
「同じ小説サイトで知り合った、鳥海さんと言う方です♪」
桜坂さんは和やかな表情で、朱里さんに俺を紹介している。
先ほどまでの不満や表情は、朱里さんの前では一切見せていない!
紹介された以上、俺は朱里さんに挨拶をする。
「初めまして、鳥海と言います」
「えっと、今日はよろしくお願いします…」
俺はそう、朱里さんに言ったが……朱里さんは不思議な表情をする。
「?」
「んっ……私は何を、お願いされるのかな?」
「さくらちゃんでは無く、私に会いに来てくれたの♪」
朱里さんは、笑顔で弾んだ声で言って来た!?
それも茶化しながら言う朱里さん。
「えっ!?」
「そっ、それは……//////」
俺が言葉に詰まる中、朱里さんは勝手に自己紹介を始めた。
「……鳥海さんだっけ?」
「私はこの喫茶店を任されている、三宮朱里と言うわ!」
「今日は、さくらちゃんに頼まれて、特別にさくらちゃんの為にお店を開いたわ♪」
「この曜日だけだけど、この時間帯で、お店は閉めちゃうの!」
「そっ、そうなんですか!///」
(駐車場も車は全く無かったし、店内も人影が無い…)
(そう言う事か!!)
(桜坂さんは学生なのに、朱里さんと此処までの関係が出来ている)
(何者なんだ……桜坂さんは!)
「さくらちゃん!」
「さっき…、駐車場で結構大きな声が聞こえて居たけど、あれはさくらちゃんと鳥海さんで良いのだよね?」
何かの確認をするように、朱里さんが桜坂さんに聞いている。
「はい!」
「……案の定の通りです…///」
桜坂さんは、少し恥ずかしそうに朱里さんに言う。
「まぁ、そうなるわね!」
「でも、鳥海さんはそれを受け入れた訳か!!」
何故か、笑顔で言う朱里さん?
「いっ、いえ……///」
「多分ですが、まだ受け入れていないと思います。朱里さん」
それに対し、少し強張った表情で言う桜坂さん!
(……さっきの話をしているのか?)
(俺は未だに桜坂さんが男性とは信じられないが、ここで帰る訳には行けないし…)
(話の感じからして、一度や二度の出来事では無いな…)
(今までも、何人かの男性と桜坂さんは逢っているのか)
(うーん)
(俺も会うまでは、桜坂さんを女性だと信じ切っていたし…)
本音を言えば、女性だった桜坂さんと交流を深めて、今後の進展も思いっきり意識していたが、女性で無ければ意味が無い……
けど、桜坂さんも嫌々でも“おもてなし”をしてくれるし、俺もここで三○県に帰ったら、本当に時間とお金の無駄で有る。
「まぁ、その辺に関しては、さくらちゃんと鳥海さん次第だね♪」
「お好きなお席にどうぞ♪」
「しばらくしたら、お冷やとメニューを伺いに来るわ♪」
朱里さんは桜坂さんにそう告げて、店の奥に戻って行った。
「鳥海さんは希望の席は有りますか?」
俺を“おもてなし”してくれる以上、桜坂さんは希望の席を聞いてくれる。
「じゃあ、折角だし、海が見える席をお願いしようかな?」
俺は最初に出会った時と同じ口調で、桜坂さんに答える。
「では、そうしましょう♪」
桜坂さんも優しい口調で返してくれた!
俺と桜坂さんは海が見える席に座り、本格的にオフ会が始まろうとしていた。
0
お気に入りに追加
15
あなたにおすすめの小説
男子中学生から女子校生になった僕
葵
大衆娯楽
僕はある日突然、母と姉に強制的に女の子として育てられる事になった。
普通に男の子として過ごしていた主人公がJKで過ごした高校3年間のお話し。
強制女装、女性と性行為、男性と性行為、羞恥、屈辱などが好きな方は是非読んでみてください!
少年ペット契約
眠りん
BL
※少年売買契約のスピンオフ作品です。
↑上記作品を知らなくても読めます。
小山内文和は貧乏な家庭に育ち、教育上よろしくない環境にいながらも、幸せな生活を送っていた。
趣味は布団でゴロゴロする事。
ある日学校から帰ってくると、部屋はもぬけの殻、両親はいなくなっており、借金取りにやってきたヤクザの組員に人身売買で売られる事になってしまった。
文和を購入したのは堂島雪夜。四十二歳の優しい雰囲気のおじさんだ。
文和は雪夜の養子となり、学校に通ったり、本当の子供のように愛された。
文和同様人身売買で買われて、堂島の元で育ったアラサー家政婦の金井栞も、サバサバした性格だが、文和に親切だ。
三年程を堂島の家で、呑気に雪夜や栞とゴロゴロした生活を送っていたのだが、ある日雪夜が人身売買の罪で逮捕されてしまった。
文和はゴロゴロ生活を守る為、雪夜が出所するまでの間、ペットにしてくれる人を探す事にした。
※前作と違い、エロは最初の頃少しだけで、あとはほぼないです。
※前作がシリアスで暗かったので、今回は明るめでやってます。
好きなあいつの嫉妬がすごい
カムカム
BL
新しいクラスで新しい友達ができることを楽しみにしていたが、特に気になる存在がいた。それは幼馴染のランだった。
ランはいつもクールで落ち着いていて、どこか遠くを見ているような眼差しが印象的だった。レンとは対照的に、内向的で多くの人と打ち解けることが少なかった。しかし、レンだけは違った。ランはレンに対してだけ心を開き、笑顔を見せることが多かった。
教室に入ると、運命的にレンとランは隣同士の席になった。レンは心の中でガッツポーズをしながら、ランに話しかけた。
「ラン、おはよう!今年も一緒のクラスだね。」
ランは少し驚いた表情を見せたが、すぐに微笑み返した。「おはよう、レン。そうだね、今年もよろしく。」
男だけど女性Vtuberを演じていたら現実で、メス堕ちしてしまったお話
ボッチなお地蔵さん
BL
中村るいは、今勢いがあるVTuber事務所が2期生を募集しているというツイートを見てすぐに応募をする。無事、合格して気分が上がっている最中に送られてきた自分が使うアバターのイラストを見ると女性のアバターだった。自分は男なのに…
結局、その女性アバターでVTuberを始めるのだが、女性VTuberを演じていたら現実でも影響が出始めて…!?
不夜島の少年~兵士と高級男娼の七日間~
四葉 翠花
BL
外界から隔離された巨大な高級娼館、不夜島。
ごく平凡な一介の兵士に与えられた褒賞はその島への通行手形だった。そこで毒花のような美しい少年と出会う。
高級男娼である少年に何故か拉致されてしまい、次第に惹かれていくが……。
※以前ムーンライトノベルズにて掲載していた作品を手直ししたものです(ムーンライトノベルズ削除済み)
■ミゼアスの過去編『きみを待つ』が別にあります(下にリンクがあります)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる