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魔法とは都合よく暴走するものです
しおりを挟む時系列→全員結婚後。
普段はノアールとばっかりいちゃいちゃするから寝ててもらいます。男女逆転するから苦手な方はスルーしてください。
*****
「もうだめ、つかれた。ミズキ不足だけどもう寝る」
遠征に行っていたノアがちょっとちっちゃくなって帰ってきたと同時に寝室に消えた。え?いつもならぎゅーしてちゅーして一緒にベッドなのに?
「え?」
行き場をなくした両手と間抜けな顔をみてミシェルが笑ってる。
「笑い事じゃないんだけど」
「そんなに拗ねなくたっていいじゃないですか。でもあのノアールがミズキより休息を優先するなんて…ちょっと調べてみますね」
確かにちょっとおかしい。ノアのこと見下してくるやつはもういないと思ってたけどまた嫌な思いとかしちゃったかな?そうじゃないことを祈るしかないけど。
そんな祈りも空しく、翌朝目が覚めたら我が家に異変が起こった。
「ノアール!ノアールはどこだっ!?」
部屋の外で聞いたことのない人の声がする。え?誰?
「ねぇリュカ、なんな、の…」
隣で寝ているのはリュカなはず。だって夜はセックスしてそのまま裸で寝たから。なのにおかしい。だってあたしの横には胸板があるはずなのにおっぱいがある。本当に、おっぱいが。
「え?な、え?ちょ、まっ、え?…っ、きゃぁぁぁあああっ!」
声が違う。それよりも大事件だ。あたしの自慢のおっぱいがなくなって平べったくなってる。それよりも、それよりも股間にあってはならないものがぶら下がってる。そしてキャーの声もあたしの声じゃない、男だ。
「ミズキ、入りますよ」
扉を開けて入ってきたのはミシェル。あ、ミシェルはなにも変わってないと安堵したけれど
「ミズキもですか…」
「も?」
「私も性別がおかしくなってますよ。残念ながらミズキほど立派な乳房はつきませんでしたけど、男の象徴は消えました」
ミシェルもリュカと同じことになってるらしい。
「じゃあさっきの廊下の声は」
「あれはロランです。こんなことが出来るのはノアールしかいないんですが肝心の本人が」
ノアがどうしたんだろう?
「全く眠りからさめません。よほど疲れていたのか魔力が暴走、多分ろくでもない夢を見て現実の私達がこんなことになったんでしょうね。ミズキも万が一を考えてノアールが小さくなった時用の服を何枚か持ってきましたから合わせて着ましょうか」
さすがに全裸はね、ちょっと自分の目にも毒。鏡で顔みたらあたしだけど結構なイケメンだった。ちょっと満足。
しかもいつもより背あるじゃん。うれしー
「そういえばミシェルとかの下着どうしたの?」
「胸はミズキが嫌いなコルセットですよ。サイズ関係なくつけられますからね。下はいつも通りですけど」
「服はあたしのか」
「えぇ。長めのものを。それでも丈が足りないものはもう諦めて」
廊下を大声をだしながら走っていた人間のことだろう。靴は…もう考えるのはやめた。
ミシェルはコルセットで胸を抑えて、パンツの丈はすぐ自分で直したんだろうな。ここにはいないけどジョエルも多分そう。ドレス着てほしいのに。あとで選ぼう!そうしよう!
「リュカ、起きて。」
「んぅ~、まだ」
「もー、ミシェルも来てるから。ごはん食べよう?」
「…待て、お前は誰だ?知らないやつの声が…え?」
あたしと自分の変わり様に驚いたリュカを落ち着かせて朝食をとることにした。
「だからー、記念写真撮ろうって。こんなイケメンになったんだよ?残したいじゃん」
「肘」
「もー、指摘するのわかるけどレディっぽくしてっていつもあたしに言うじゃん。ジョエルもそうして」
すべてを諦めてドレスを着ているジョエルはぶっちゃけあたしよりレディだった。むしろドレスを着ている?着させられたリュカもロランもちゃんとしてた。ミシェルもドレスだったら着こなしてちゃんとレディらしくできるんだろうな。
「ミズキより余程きちんとしているつもりですよ」
その通りだからくやしい。
「でも写真はいいんじゃないか?俺もこんなにちゃんと女らしくなるとは思わなかった」
「そう?ロランちゃんとボーイッシュだよ?」
「それでもいつもとは違うから出来るなら残しておきたい」
ロランは楽しめる系
「まぁ残してもいいですけど、世間に出たら困りますよね」
そんなこと言って自分が綺麗だってわかってるジョエル。否定しないってことは残すことに異論もない寧ろ手配してくれそう。
「ですよね。私もあとでドレスを選ばないと」
着替えをしてバッチリ残してほしいのはミシェル
「でもちゃんと口が固いやつを選ばないとまずいぞ」
「「「「…」」」」
「なんだよ、なにか間違ったことでも言ったか?」
何も間違っていない。ただそこにいるとんでもない美少女に圧倒されているだけだ。お姫様だ。お姫様がいる。いつもの金髪はもっと光輝いて化粧もしていないのに完璧に整った顔。リュカが女の子だったらこんなにも完璧美女だったってことだ。完敗完敗。
「そういえばさー、」
食事も済んでお茶の時間なので気になったことをぶつけてみることにした。ちなみにノアはまだ起きてこない。
「いつもと違う体、どう?」
「どうとは?」
「お茶のおかわりはいりますか?」
「いるー。それでさ、やった?」
「なにをだ?」
「オナニー」
ロランが吹き出した。きたねぇ
「オナニーまでいかなくてもした?おっぱい揉んだり」
「胸は揉みましたよ。ミズキのものの方がいいからすぐやめましたけど」
ジョエルは素直だった。
「私もです。ささやかな大きさでしたし、着替えが優先だったので。衣装部屋でジョエルに会いましたよ」
「百合プレイした?」
「するわけないじゃないですか。唯一したことといえばコルセットを留めあったくらいです」
「あぁ。ミズキがしてほしいなら考えてもいいけれど」
「ほんと?してくれるの?」
してはくれなさそうだった。
「そもそも俺は起きたらミズキとミシェルがいた」
確かに。ちょっと確認するのに触ってはいたけれど揉んでなかった、つまんない。かわいい子ちゃんのオナニーはちょっと見たい。思考回路男みたいになってる?ウケる!
「多分処女だからツラいぞ」
ロランは指を入れるとこまではやったんだろうな、それで思ったより痛かったと。わかりやすい男だ。今は女の子?
「やだぁロランちゃん、あたしに頼んでくれたらよかったのに」
「ちゃん付けで呼ぶな」
「だってー、一番おっぱい大きいじゃん。あたしうまく出来そうな気するんだよね」
「絶対にやだ」
「じゃあ後輩君とかに頼んでロランちゃんの処女もらってもらう?絶対あたしの方がいいって。ね、みんなもそう思うでしょ?」
ロラン以外の3人はなんとも言えない表情を浮かべるだけだった。いやなの?だって愛し合って夫婦になってるのに?え?ひどくない?
「それなら誰があたしの童貞もらってくれるの?4人一気に相手できるほど竿もなければ手すら足りないんだけど」
「童貞捨てる前に元に戻れるだろ?」
「戻れなかったら?あたし謎の貴公子として夜会を騒がせてみようかな。みんなを侍らせてハーレム状態で」
「それこそ貴公子じゃなくて異国から来た男娼でしかないだろ…」
リュカもロランも面白味がない。絶対セックスするならどっちかの処女からもらってやる。
「でもさー、実はあたしもまだオナニーすらしてないんだよね」
4人とも驚いていたけど、マジなんだって。起きたらびっくりして悲鳴になってミシェルが来て着替えてごはんだからおちんちん触ってる暇もなかったわけ。特に興奮するようなことも起きてないし、新たにぶら下がったご子息はうんともすんともいわない。
「誰か可愛くおしゃぶりでもしてくれたら元気になるかも。ねぇやって?」
誰も目を合わせてくれなくなった。ひどくない?薄情な夫達、いや、今は妻達?レディ達?
いつもあたしはしてるのに自分達はしたくないって?まぁ確かにあたしもクンニできるかって聞かれたらビミョーかもしれない。でもそこは愛でなんとかなるじゃん?じゃあ誰かにマジで勃起させてほしいし、射精の感覚とか知りたいからほんとヤってみたい。もうそこにしか興味がなくなったといっても過言ではない。
「やっぱり友達に頼むべき?みんな乗り気じゃないしガチの女達に頼んでセックスすべき?」
「やめてください」
秒で返事をしたのはジョエルだった、意外。最後まで折れないと思ってたのに
「それなら私としましょう。他の3人は遠慮したいようなので。ミズキにならなにをされても幸せだと思えますから」
「重くない?重すぎるんだけど。あと責任重大」
「ミズキに対しては重い男ですよ。まぁ今はレディですけど。だから処女だってなんだって全部ミズキに捧げるつもりで」
座っていたあたしの上に跨がって首に腕を回してきた。え、かわいい、ジョエルだけど。いや、元がいいからか。おっぱいもあるし背もいつもよりはちっちゃいし可愛いかもしれない!このままキスしたら勃起するかな?
「ミズキ」
メイクしてなくてもまつげはくるんと上を向いてるしバサバサだし毛穴なんて存在しない。リップもしてない。まぁジョエルの日頃のメンテナンスのおかげ?ぷるぷるだし色かわいいし、あー、キスしたいってこーゆーこと?顎もいつもよりちっちゃい。まさかこんな形でジョエルに顎クイするなんて思いもしなかったんだけど
「ミーズキっ!ただい、ま…?え?なにこれ?」
ジョエルにキスする寸前にノアが起きてきた。あれだけみんな騒いでたのに今やっと。
「え?え?なに?え?」
「ほらノアール座りなさい、何を飲みますか?それともなにか食べます?」
「え?ミ、」
「ミシェルです。あちらのボーイッシュなレディがロランで、人形のような美少女がリュカ。ミズキの上に跨がっているのがジョエルで、あそこにいる男性がミズキです」
「おはよーノア」
キスな雰囲気でもなくなっちゃったしかわいいジョエルの顎から手を離してノアに振る。
「ちょっと待って、ノアかわってなくない?あたしイケメンになったのに?」
「え?僕のせいなの!?」
「ノア以外こんなことしなくない?戻してよー」
戻った。一瞬で戻った。膝の上に乗せていた美女は夫に変わったし、かわいいレディ達も夫達に戻った。
かくいうあたしも戻った。ノーブラシャツだからキツいし、下手したらボタン飛ぶ。ロランに呪いがかかってたときばりなハプニングが勃発してしまう。
でもあたしよりとんでもないハプニングが勃発していたのは他の4人だった。締めたコルセットが男性の骨格と合っていないから苦しそうにしてた。みんなでコルセットの紐緩めて着替えるんだろうなっていなくなった。膝の上から降りるときジョエルがちゅーしてきたのは流石だなって思ったけど。
「あーあ、勃起したかったし、あわよくばみんなとセックスしたかった」
「いつもと逆なのに?」
部屋に残ったのはノアだけ。ノアが元に戻したってことはやっぱりノアが犯人っぽい。
「逆だからいいんじゃん、あんあん喘ぐジョエルなんて一生見れないよ?」
「まぁ、そうだけど…見たいの?女の子になって喘ぐジョエル」
「見たいに決まってるじゃん!そんなかわいいジョエルなら男の子のあたしも大好きになっちゃうもん。リュカとミシェルはギリギリまで我慢しそう。ロランは絶対すぐ喘いじゃうよね」
こんなこと聞かれたらみんな怒っちゃいそうだけど
「おねがーい。もう一回だけしてみて♡」
最上級の甘えでノアにねだってみたが却下された。そもそもノアが寝てる最中にしたことだからもう一回してくれてもいいと思わない?
「やだ。怒られるもん。みた?さっきみんな出ていくときめちゃくちゃ睨んでたよ。メイクなしであの目力!ミズキが羨ましがるやつだけど、こわすぎるから、いくらミズキのお願いでも許可がなきゃダメ」
くそっ!ノアのせいなのに断られるとは思わなかった。
「じゃああたしだけミズキ君にしてっ!」
そう、他の夫達がダメならあたし一人ならよくない?大した負担でもないだろう。服だって誰かの服着ればいいし
「そう?それならいいんだけど」
「ボーイズラブ?大歓迎だよ!あたしがアナルセックスはなんにも変わらないから、誰かのを開発?するんだよ。そしたらできるじゃん?勃起も絶対出来る自信あるって」
メカニズムはまぁわかんないけど、ムラムラしたらきっと勃起もするはず。しないようなやわなおちんちんはあたしには似合わないから、ちゃんと勃起するって。って伝えたらノアもいなくなった。ひどくない?放置プレイ?
「着替えてこよ」
パンツの長い裾を折って腕も巻くって。靴も大きい。もう裸足でいいや。早くブラつけたい。
「んもーっ!あたしのクーパー靭帯切れまくったらマジで全員ブチ犯してやるっ!」
覚悟してろよおしり処女達め!
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