5 / 15
ハニートラップ騒動
しおりを挟む時系列→ミズキ第3子妊娠中
子作り予定は
ノア→ミシェル→ジョエル→ロラン→リュカ
の順番です。
名前の出てくるミリアムは次女。
*****
つわりが少しだけ落ち着いている天気のいい午後。応接間のソファでだらけながら、横にはお腹の中の子、隣にはその子の父親ジョエルがぴったりくっつきながらまだ胎動も感じられないお腹を撫でている。ジョエルとは反対側にまだ幼い次女がいる。
「ママ、おなかあかちゃん?」
「うんそうだよ」
「あたしのパパ、ミシェルパパ?」
「そう。ミシェルそっくりの国一番の美人だよ」
「ほんと!?」
「そうですよ。ママは今は体調がいいけどまた気持ち悪くなるかもしれないからちょっと離れてましょうね」
「えー、やーだー」
「お姫様には騎士達と魔法使いが付き人を務めてくれるようですよ、パパと一緒にいきましょう」
「いくー!」
次女はミシェルと一緒に外へ行ってくれた。長女はリュカと一緒に城に行った。リュカはこどもを見せびらかしたいのか連れ回している。ミシェルが次女に言った騎士は我が家の騎士。夫の1人、ロランはリュカと長女と一緒に城だ。
今日は気分を変えたくて久々に市中にある公爵邸にいる。いつもの離宮のほうが安らげるがなんとなく気分をかえたくてこっちの邸にした。
「今日は座っていて大丈夫?」
「うん。今日はなんとなく平気」
「なにか食べる?」
「ううん」
「食べないと…大丈夫だったか。あの二人の時も大丈夫だったし」
つわりは正直かなりしんどい方。ある日いきなり食べられなくなり胃液からなにから吐き続けて医師に診てもらったら妊娠発覚っていうのが3回続いている。15週くらいまではほぼ食べられず吐き続けるのが前回まで、今は4ヶ月に入ったところ、まだまだ吐き気はあるがアイスとフルーツなら少量食べられるようになってきた。12週前後でつらいつわりからも解放されるでしょうとか個人差があるから絶対。
「点滴と繋がれているミズキを見るのはツラい」
ジョエルは前回までの二人のときに影で泣いていたらしい。あのジョエルが!あたしが脱水と栄養失調で点滴してたのをみて無力さで泣いたらしい。これはミシェルに聞いた。
「でもこども二人とも元気だから次も絶対大丈夫だよ」
キスは唇がふれあうだけならいいけど舌をいれるのはつわりが残ってる今はしんどい。だからみんなフレンチキスだ。
「ジョエル様、お話が」
騎士が来て扉越しにジョエルを呼ぶ。私のつわりがひどいのは公爵家に勤めてから長い人はみんな知ってる。誰かが側にいなくても平気だから行ってもらった。
少しして戻ってきたジョエルに場所を変えるように言われる。今なら自分で歩けそう。
「ちょっとおもしろいことが起きそうなのでミズキは寝室で待機していてください」
「うらやましい…」
「だから見れるようにしておきましたよ」
テレビがみたいと言ったあたしにノアとミシェルがタブレットもどきを作ってくれた。映像飛ばしたりビデオ通話できたり意外と重宝している。
「なにが起きるの?」
「なんでもロランの子ができたと言い張る娼婦がやってきたらしく」
なんだそれめちゃくちゃ面白そう。
「行く、あたしも行く」
「絶対に駄目だ。向こうもわざわざ公爵邸にまで来て何をしでかすかわからないのだからミズキは絶対安静。子どもはミシェルが見ているし、今すぐ団長夫妻をこちらに寄越すから大丈夫」
ロランのパパ達を呼ぶってことは多分ノアも参戦か、楽しそう。尚更行きたくなったけど吐き気が襲ってきたので部屋のトイレに駆け込んで吐く。
「誰かつけておく?」
「ううん、平気。横になってれば楽だし」
「なにか食べられそうになったり飲めそうならミシェルに念話して、すぐ用意してもらえるから」
「わかった。なるべく面白くなるようにして」
「わかりましたよ」
額にキスをしてくれたジョエルは楽しそうに歩きながら下の階に行った。そっか、めっちゃ楽しそうだな。ロランパパとロランママ呼ぶとか恐ろしい。でも面白そうだからリュカにも言おう。
『どうした?ミズキ』
『ママー!具合わるいのいいの?』
念話でもいいけどリュカとロラン、娘の顔が見たくなって下が始まるまで城とビデオ通話にした。リュカの執務室、テーブルの上には娘の好きなお菓子が並んでいる。
「具合わるいのはよくはなってないけど、ねぇリュカ、うちの応接間おもしろいことはじまるって」
『はぁ?応接間で?なんだ?しかも今市中の邸にいるんだろ?』
「ロランの子妊娠したって言い張る娼婦が殴り込みにきたんだって」
お茶飲みながら通話してたせいでリュカは王子様なのに吹き出した。公爵家の当主なのにお茶吹き出した。
『ロランパパのあかちゃんできたの?ママのおなかのあかちゃんジョエルパパのあかちゃんっていってたけどちがうの?』
『違う!絶対ちがう!いや、まず聞いて、ママのお腹の赤ちゃんはジョエルパパの赤ちゃんだよ、なにも間違ってないよ。いや、ミズキ待て、なにが起きている!?』
ロランが画面越しでも大変なことになってるのがわかる。ミシェルがいないからリュカにタオルがくるのが遅い。ハンカチ内ポケットに入ってるよって教えてあげてようやくリュカも落ち着いた。
『ジョエルが相手にするのか?』
「そうみたい。すっごい楽しそうだった。あとロランのパパママ召喚だって」
『両親を呼ぶのか…ジョエルも本当に人が悪いな』
『ロランのパパ今忙しくないの?』
『さぁな?俺も最近顔を出してないから喜んで行くんじゃないか?孫に会いたいだろ』
義両親達はみんな孫を溺愛している。第一子のときはノアのパパは喜びのあまり国中に花を撒き散らしたのにロランのパパ達も一緒になって喜んだから市中騎士に引くほど怒られたし、リュカのパパママは誕生日を祝日にすると盛り上がり、ジョエルのパパの宰相も止めなかったから大変なことになった。ミシェルのママは乳母をやるからまた子どもを作ると言い出して大変だったけどミルクがあるから思い止まってもらった。とにかく5人の親達はそれはもう引くほど孫を溺愛している。ちなみに祝日案は他の人たちが止めてくれて制定されずにすんだ。
「そっちでは会わなかったの?」
『あぁ。意外と予定が合わなくて。宰相には会えたが』
ジョエルのパパか。
『この子を自分の跡継ぎにするからとうるさかったから撒いてきた』
執務室の場所はわかっているし、撒いてきたということはリュカはまた嫌がらせで仕事を増やされるのが確定したようなものだ。
『ママまだ具合わるい?』
「うーん、ちょっとね。でもパパ達いるから大丈夫だよ」
『ミリアムは?』
「ミリアムはミシェルと遊んでる。ジョエルもノアもおうちにいるからリュカとロランと用事終わったら帰っておいで」
『うんっ!じーじがおみやげくれたからママにも持って帰るね!またねっ!バイバイ!』
『まて、ミズキ、いくら楽しそうだからと顔を出すなよ、妊娠中のお前になにかあれば…』
「わかってる、心配してくれてありがとうリュカ」
『…愛してるよミズキ』
リュカは甘い。子どもとロランが目の前にいても愛してると絶対に言ってくれる。
『ママー、あいしてるー!』
「ありがと。ロランも詳しい話は家に帰ってから聞くから」
『わかってる…でも無実だ。』
「わかってるから。愛してるよロラン」
『あぁ』
切った。切りやがった。絶対ロラン。まぁハニートラップだろうな。正直婚約発表した数年前からもう何度目だって感じなので我が家の恒例行事みたいなものだ。離宮は城の敷地内なので花街の人間は簡単には出入りできない。この邸は市中にあるからかよく来る。よくもまぁ行く日がわかるなというか毎日来ているのか、詐欺る側もよくやるなって思う。
ベッドな気分じゃないからソファに横になって応接間の様子をみることにする。
「で?門の警備の人間からは聞きましたがなにかの間違いではありませんか?」
キョロキョロしている相手側を気にする様子もなくジョエルはいきなり本題に入る。
大きなソファにジョエルとロランのパパママ。その後ろには我が家の騎士。向かい合ってロランの子を妊娠したと言い張る娼婦と自称店の責任者。
『今調べさせたら花街の新参者だそうだ。他国から来たばかりだとリリウムの当主が言っている』
念話がきたのはリュカ。万が一にもロランの子なわけはないが相手方を特定するためリュカはすぐリリウムの館に連絡をとったようだ。もしかしたら娘の魔力を使って呼びつけたのではないか?…たぶんそうだ。ノアの子なだけあって魔力量は他4人のパパより多いらしい、神童だとこの子の祖父母達が大騒ぎしたのもつい数年前の出来事だ。
「私、どうしたらいいかわからなくて…でも相手は絶対にロラン様なんです!」
「何を根拠に?」
「お相手をさせて頂いてから徐々に体調不良で…お医者様に診ていただいたら妊娠していると」
「それで?」
「記憶を遡るとロラン様しかありえないんです!なので!」
「なので?」
「出産費用と成人までの養育費を一括でいただきたいと」
お金の話になったらいきなり娼婦の横にいる男が喋りだした。
『自称じゃなくその店の代表らしいぞ』
間髪いれずに相手の身元をリュカが解説してくるので多分リリウムの館の主人は横にいるのだろう。そしてこの映像を一緒にみている。花街のたかが1店舗の出店までリリウムの館が管理してるの?って思ったけど、伯爵だからそれくらいの権利はあるか。侯爵家は政治と軍と魔術ばっかりだし伯爵のほうが楽しそうだなーって思っちゃう。でも花街取り仕切るのとか楽しくなさそう、男でも女でもメンヘラめっちゃいそうだし
「鑑定はしましたか?まぁ必要ないとおもいますが」
ジョエルのそれの意味をわからず向こうは張り切ってそうだそうだと乗ってきた。あーあ残念、もうおわりじゃん。
「ではうちの人間を一人同席させていただきますね、ノア」
「お話は伺いました。絶対に不正はしないと王家に誓います」
王家とか言ってるけど我が家は公爵家だし王子様が公爵なんだから家に誓ってどうすんだよ笑える。不正なんてしなくても違うってすぐわかっちゃうのに、
相手方はそれを知らない。いや知ってる?知らないだろうなー。ノアのことだってもしかしたらお抱えの魔術師かなんかだと思ってる?態度的にそうだろうな。あたしの夫ですー。
『この始末は誰がするんだ…』
リュカの呆れた声が頭に響く。
『旦那様…は、ちがいますね』
珍しくミシェルも庇っている。旦那様とか呼んじゃってるよリュカのこと。ウケる。しかも遊びながら念話に入ってくるとかさすがミシェル。
「あー、ごめん気持ち悪い。しばらく離脱するから何があったか教えて」
見たいけどだめ、気持ち悪くてトイレに駆け込んだ。今回の子もつわりやっぱ重い。お腹をさすって話しかける。
「ママしんどーい、二人でがんばろー、じゃないね、みんなでがんばろ」
この数年間であたしの友達はトイレだ。神様いるらしいから出産して産褥期終わったらちゃんと毎日掃除する。本当にありがとうトイレ。
『ミズキ、大丈夫か?』
口をゆすいでソファに戻ったら下の階の中継は終わっていた。一番いいとこ見逃したのか…画面はリュカと娘、リリウムの館の主人が写っていた。やっぱり連れてこられてたんだ。
「あんま。あれ?ロランは?」
『ディヴリー夫妻に呼ばれ ていない。ノアに秒で連れ去られたぞ』
ということは始末は恐らくディヴリー家。
「結局妊娠は嘘だったの?」
『いいや、妊娠は事実だが父親はロランではない』
『おじーさまおこってた!』
まぁ怒るだろう。既成事実はなかったが娼館に行っていたことは事実なので。あと王様のことがじーじなのにロランのパパがおじーさまなのいつ聞いてもじわる
「そういえばこれ何回目?」
『さぁな、近衛のときから羽目をはずした時は大体いつもだから』
「ロランに赤ちゃんしばらくお休みねって言っておいてね」
『なっ!ミズキっ!待てっ!ロランが期間が空くってことは』
「リュカはそのあと。みんなで話し合ったんでしょ?」
『待て!いや、待てっ!』
「つわりほんとしばらく勘弁。じゃあパパの言うこと聞いていい子にしててね。バイバーイ」
『またあとでねー、ママばいばーい』
『まっ』
胃液吐いたら少し楽になったけどやっぱりしんどい。
「あと数年はもうイヤ」
この数年、年子で2人と今はもう1人、しんどいものはしんどい。
*****
ロ「しばらくお休みとは…?何を言っているんだ?」
リ「ミズキが決めたんだ。ただでなくてもつわりで苦しんでいるときにお前がやらかすからこっちまでとばっちりだ」
ジ「思ったよりミズキは怒っていましたよ。まぁロランの浮気未遂は何度目かわかりませんから」
ミ「大体安定期にも入っていない妻に心労を与えるなんて最低ですよ」
ロ「いや、そもそもヤっていないし」
リ「順番がかわらないだけいいじゃないか」
ジ「リュカはいいんですよ、継承順位も関わってきますし遅いにこしたことはないので」
リ「ひどすぎるだろ!全部ロランのせいだからなっ!」
ロ「今回は俺は被害者だ!!!!」
ロ→ロラン
リ→リュカ
ジ→ジョエル
ミ→ミシェル
21
お気に入りに追加
70
あなたにおすすめの小説
異世界は『一妻多夫制』!?溺愛にすら免疫がない私にたくさんの夫は無理です!?
すずなり。
恋愛
ひょんなことから異世界で赤ちゃんに生まれ変わった私。
一人の男の人に拾われて育ててもらうけど・・・成人するくらいから回りがなんだかおかしなことに・・・。
「俺とデートしない?」
「僕と一緒にいようよ。」
「俺だけがお前を守れる。」
(なんでそんなことを私にばっかり言うの!?)
そんなことを思ってる時、父親である『シャガ』が口を開いた。
「何言ってんだ?この世界は男が多くて女が少ない。たくさん子供を産んでもらうために、何人とでも結婚していいんだぞ?」
「・・・・へ!?」
『一妻多夫制』の世界で私はどうなるの!?
※お話は全て想像の世界になります。現実世界とはなんの関係もありません。
※誤字脱字・表現不足は重々承知しております。日々精進いたしますのでご容赦ください。
ただただ暇つぶしに楽しんでいただけると幸いです。すずなり。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)
かのん
恋愛
気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。
わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・
これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。
あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ!
本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。
完結しておりますので、安心してお読みください。

転生したら、6人の最強旦那様に溺愛されてます!?~6人の愛が重すぎて困ってます!~
月
恋愛
ある日、女子高生だった白川凛(しらかわりん)
は学校の帰り道、バイトに遅刻しそうになったのでスピードを上げすぎ、そのまま階段から落ちて死亡した。
しかし、目が覚めるとそこは異世界だった!?
(もしかして、私、転生してる!!?)
そして、なんと凛が転生した世界は女性が少なく、一妻多夫制だった!!!
そんな世界に転生した凛と、将来の旦那様は一体誰!?

キャンプに行ったら異世界転移しましたが、最速で保護されました。
新条 カイ
恋愛
週末の休みを利用してキャンプ場に来た。一歩振り返ったら、周りの環境がガラッと変わって山の中に。車もキャンプ場の施設もないってなに!?クマ出現するし!?と、どうなることかと思いきや、最速でイケメンに保護されました、

女性の少ない異世界に生まれ変わったら
Azuki
恋愛
高校に登校している途中、道路に飛び出した子供を助ける形でトラックに轢かれてそのまま意識を失った私。
目を覚ますと、私はベッドに寝ていて、目の前にも周りにもイケメン、イケメン、イケメンだらけーーー!?
なんと私は幼女に生まれ変わっており、しかもお嬢様だった!!
ーーやった〜!勝ち組人生来た〜〜〜!!!
そう、心の中で思いっきり歓喜していた私だけど、この世界はとんでもない世界で・・・!?
これは、女性が圧倒的に少ない異世界に転生した私が、家族や周りから溺愛されながら様々な問題を解決して、更に溺愛されていく物語。

軽い気持ちで超絶美少年(ヤンデレ)に告白したら
夕立悠理
恋愛
容姿平凡、頭脳平凡、なリノアにはひとつだけ、普通とちがうところがある。
それは極度の面食いということ。
そんなリノアは冷徹と名高い公爵子息(イケメン)に嫁ぐことに。
「初夜放置? ぜーんぜん、問題ないわ!
だって旦那さまってば顔がいいもの!!!」
朝食をたまに一緒にとるだけで、満足だ。寝室別でも、他の女の香水の香りがしてもぜーんぜん平気。……なーんて、思っていたら、旦那さまの様子がおかしい?
「他の誰でもない君が! 僕がいいっていったんだ。……そうでしょ?」
あれ、旦那さまってば、どうして手錠をお持ちなのでしょうか?
それをわたしにつける??
じょ、冗談ですよね──!?!?

異世界から来た娘が、たまらなく可愛いのだが(同感)〜こっちにきてから何故かイケメンに囲まれています〜
京
恋愛
普通の女子高生、朱璃はいつのまにか異世界に迷い込んでいた。
右も左もわからない状態で偶然出会った青年にしがみついた結果、なんとかお世話になることになる。一宿一飯の恩義を返そうと懸命に生きているうちに、国の一大事に巻き込まれたり巻き込んだり。気付くと個性豊かなイケメンたちに大切に大切にされていた。
そんな乙女ゲームのようなお話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる