乙女ゲームの余り物たちと結婚させられるために異世界から召喚されました

そいみるくてぃー

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「それでねー、」

最初とは彼女と接する距離感が変わって気付いたことは沢山ある。そのうちの1つはお喋りだということ。

「ダーツもさー、魔法でちゃんとカウントしてくれるんだね。酔っぱらってるから当たんないんだけど~」

あとダーツもびっくりするくらい下手くそだということ。酔っているからかそもそも当たらない。

「ねぇ20のトリプルに3連続であててよ、魔術つかっちゃダメね」

無茶ぶりも過ぎること。
あとはグラスを手から離さないことだろう。お手洗いで中断するときくらいだ。

20のトリプル3連続は魔術なしでは無理だった。


「はぁ…」

酔いも回ったミズキの吐息だけでもかなりくるものがある。正直、ぶっちゃけ、本音を述べてしまえば今すぐ抱きたい。唇を重ねて舌を絡ませて裾から手を入れて胸を揉みたい。着替えの時にさりげなく触ってはいるが揉みしだきたい。

「ミズキ」

ダーツは飽きたのかビリヤード台に腰掛けている彼女の横に行き肩を抱く。抵抗されるどころかこちらに体重を預けてくる

「もう戻りますか?」
「ううん、もうちょっとここにいる」

目がとろんとしているのは酔いか眠気かそれとも

「ミシェル」

見つめあったあとなぜか焦点があわない。目ではないところを見られている。鼻ではないし、ミズキが軽く目を閉じたからこれはキスをしていいの合図だろう。
何度も唇を軽く合わせて薄く開いた唇に舌を入れて彼女の舌と絡めながら口腔内を味わい尽くす。唾液のアルコール感が強いのは仕方のないことだ。
鼻から抜ける声や息に興奮を覚える。普段隙を見てするキスでは彼女の余裕さを感じることができるが、今のキスは快楽を拾おうと必死なところがたまらない。
どれくらいの時間だろうか?かなり長く唇を味わっていたと思う。唇を離して少し距離を取れば口は半開きのまま胸を上下させるミズキが自分に組み敷かれているのを目の当たりにすると興奮を覚える。そのまま耳を甘噛みして舌を入れてみれば身を捩って喘いでくれる。酔っているせいか単純に感度の問題か。「耳やめて」と言われたから首を攻めればまた同じだ。絶対に感度だ。

胸を触ろうと裾から手を入れたら止められた。え?ここにきて?ここまできて?

「服伸びちゃうからだめ。脱ぐからちょっと待って」

脱がせてあげたいという気持ちを汲んではくれなかった。上体を起こしておもむろに脱ぎ始めた。その勢いはすごいが淑女にはあるまじき行為だ。ジョエル様に何も言われないのだろうか?
下着まで自分で外そうとするから流石に止めた。楽しみを奪わないでほしい。

「なに?外したかったの?」

押し倒した自分が言うのもなんだが、やっぱり誘われてる。わざわざ私物の、前の世界からの下着を着けてきた時点で彼女にもその気があったということなんだろう。弄ばれるのも悪くない。

「えぇ」

無駄に小さいのに3つもついているホックを1つずつ外していく。最後の1つを外し終われば、締め付けがなくなったことで横から胸がこぼれている。大きいのは知っているけれどこれはたまらない。
肩紐を両方腕から外したら少し恥ずかしそうにしているミズキを見る。ここまでしておいて今更恥ずかしがることなんてないのに。でもそんな様子もたまらない。もう正直限界なのだ。手で揉んでミズキから「乳首も触って」と言われるまで揉み続けようと思っていたのにしゃぶりついてしまった。反対の胸はしっかり揉んでいるが。素肌が露出して立ったのか、舐めていることで立ったのかわからないが乳首が主張してきている。陥没気味だからーと言っていたがそんなことはない。むしろ陥没していたらもっと興奮材料になっていただろう。

「シャワーしてないから、あんま舐めないで」
「気にするんですか?」
「いちおう…ミシェルとは初めてだからちゃんとしたかった」

その言い方だとここでする気はなかったのか?いや、あんなに誘っておいてそれはない、はず。無意識?無意識に誘っていたのか?そもそちゃんととは?

「もっとして。あとキスも」

キスが本当に好きなんだろう。夫達としている場面もよく遭遇する。公衆の面前でも恥ずかしげもなくするのだからよほどだろう。たしかミズキのきた国は挨拶でキスは一般的ではなかったはずだ。そう、前の殿下の思い人が言っていたのだ。まぁ今思い出すことではないから頭の中から消し去る。

指を口元へ持っていけばわかっているのか舐めしゃぶってくれる。変にカマトトぶる女より余程いい。
ほぼ紐な下着をとろうとすれば膝は立てて腰も浮かせてくれる。慣れてることに喜ぶべきか、自分自身でそうするように導きたかったか、考えてももうどうしようもないし、自分が生きてきた分彼女は生まれ育った別の世界にいたのだから違うか。
下着は思ったより濡れていない。びちゃびちゃに濡れるタイプではなさそう、舐めてもらっていた指を口から離して下に宛がえば膣内は濡れている。本人は男にだらしなかったと言ってはいたが、狭くキツイし指を締め付けてくる。これはよかった。

「あっ、やっ、顔なめちゃやっ」
「勿体無いでしょう?ミズキの唾液がここにもついてるから」

先程口から指を抜いたときにだらだらとこぼれた分をなめとる。いやではない、恥ずかしいからいやとしか口から出ない。よく言われる女の『いや』と『だめ』は『いい』の同義語だというのは本当だ。まさに今がそうだから。本当に嫌なら抵抗するし、本当に駄目なら手か足が出てくる。

それでも指は止めなかった。一ヶ所だけ反応が違う場所を責め立てればぎゅうぎゅうと指を締め付けてきている。ここだ、彼女の弱いところは。

「そこ、やめて、やだっ」

キスで口を塞いでしまおうかとも思ったけれど、かわいい声は聞いていたい。否定ばかりだけど全部反対語だと思えばいいだけ。

「やだっ、いっ、やっ、め」

やめてと言いながらイった。あー、愛おしい。恥ずかしそうにしている様も控えめな潮吹きも全てが愛おしい。吹ける人間だと知れたのもよかった。勢いよく吹くタイプではないけれどポタポタと徐々に染みをつけていくタイプなのも堪らない。今度立ったままイかせてみたい。
でも今はもう我慢も限界だ。あまり大きくはないと自分でもわかっているモノがここぞとばかりに主張している。キッチリと着込んでいるからベルトをはずして釦を1つずつ外す。くっそジッパーフロントのものにしておくんだった。

「ボタン?外すの手伝おうか?」
「…今度お願いします」

今されてしまえば暴発する自信がある。そんな自信なんていらないが胸を張って挿入前に射精してしまうと断言できる。

台の縁に彼女の腰が来るように引き寄せて挿れようとした時に彼女の一言で一瞬止まってしまった。

「ゴムは?」
「え?」
「ナマなの?赤ちゃん出来ちゃったら困る」

避妊の魔術は施すつもりだし性病もない。何の不安もないはずなのに、酔っている彼女は元いた世界の常識とで頭が混乱しているのだろう。はぁ…たまらない。

「大丈夫。責任はとりますから」

そもそも避妊の魔術はもう使っているからとる責任もないのだけれど。あー。興奮する。やめてやめてと言いながらも締め付けはすごいしキスにもこたえてくれる。
何度かピストンは繰り返したけれど、こっちが思ったより早く達してしまいそうなので一回抜けば「え?どうして…?」と不安そうな顔をしている。

「違いますよ。ミズキのナカが気持ちよすぎてすぐにでもイってしまいそうだから。まだ満足していないでしょう?」

自分が早漏だという自覚はある。だからこそコレだけではなく指や舌、全てを使って彼女を満足させたいのだ。今日はもう限界も近いからクンニをしている余裕はない。また性急に手で攻め立てればあっという間に彼女は達してしまう。

「だめっ…もぉ…のど、かわいた」

潮吹きも続けすぎると脱水になると聞いたことがある。脱水になるほど吹いてはいないと思うがアルコール以外の水分を摂取していないからありえなくはない。グラスに注ぐ余裕なんてないのでボトルに直に口をつけて自分の口からミズキに口移しで飲ませる。ボトルにはあと一口くらいしか残っていない。飲み込んだのを確認したらそのまま舌を絡めてキスを続けて再び挿入する。ミズキの不安を取り除くためではあるが、耳元で「避妊はしているから大丈夫ですよ」と囁けば嬉しそうに首に腕をまわしてきた。
イかせた直後の膣内の締め付けは先程の比ではない。最高だ。早漏な自分を呪いたい。もっとミズキのナカにいたいのに、気持ちよすぎてもう限界だ。喘ぎ声をもっと聞きたいけれどキスもしたい、キスだ。ミズキの記憶の片隅にでもいい、今日の私との初めてが記憶に残ってくれるようにと願いながらキスをし舌を絡めて鼻から抜ける声を聞いて膣内に射精する。

「ごめん、早かったでしょう?」
「気持ちよかったからそんなの気にならなかった」

微笑んでくれた彼女の目はもう半分しか開いていない。多分眠いのだ。

「お部屋に戻りますか?」
「うん、もぉねむい」

半分以上寝ている彼女を抱き上げて部屋へ向かう。その前に、台と絨毯の染みだけは魔術で取っておく。他の片付けは明日でいい。今は彼女と肌を重ねたまま一緒に眠りにつきたい。





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